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2013年12月6日(金)

『マビノギ英雄伝』の新キャラ“ハルク”が次期アップデートで登場! 運営チームと開発チームに今後の動きを直撃インタビュー!!

文:電撃オンライン

■ハルクが背負った過去とは?

――先ほどのお話で、ハルクは開発当初から予定されていたキャラクターとのことでした。なぜ、この時期での実装ということになったのでしょう?

イム:イヴィとフィオナ、リシタの3人は、サービス開始時に公開を予定していたキャラクターです。その次に、カイとカロック、そして大剣を使うキャラクター(ハルク)を追加する計画だったんです。その中で、カイとカロックが先に検証を終えることができたので、ハルクは遅れて実装されることになりました。

 開発のリソース的にも、すべてをいっぺんに実装するのが難しかったというのも、理由の1つです。さらに大剣を使うなど、それまでのキャラクターとは異なる特徴を持つキャラクターのほうが、実装時によりインパクトを与えることができますので、意図的に順番をずらした面もあります。

『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』

――ハルクのビジュアルがカロック風のゴツイ雰囲気ではなく、イケメン風になったのはなぜですか?

イム:ハルクがイケメンなのは、カロックの影響です。カロックはマッチョのコンセプトで作ったのですが、「カロックでプレイしてみたいけど、顔が好みじゃないから……」という意見を多数いただいたのです。そのため、ハルクはカロックのように体が大きく、かつイケメンのキャラクターになりました。

――ハルクは既存のキャラクターと異なり、背景となるストーリーもしっかりと練られているように思えますが、これはなぜでしょうか?

イム:既存のキャラクターには、背景となるストーリーがそれほどありません。しかし、私がディレクターになって最もやりたかったことは、ハルクのようにキャラクターにストーリーを用意することです。現在、各キャラクターの過去や背景が絡んでくるコンテンツは、ゲーム内にほとんどありません。しかし、これからはメインストーリーとは別に、もう1つのメインコンテンツとして、キャラクターごとのストーリーにまつわるコンテンツを開発していきたいと思っています。

 ●ハルクのバックグラウンドストーリー

 天涯孤独のハルクは、他の孤児たちと同様に戦場で雑務をこなし、配給でなんとか命を紡いだ。13~4歳になると、体は大人と区別ができないほど大きく成長した。
 そのころのハルクは、鍛冶屋に入り浸り、夜が明けるまで剣を叩くのを眺めたりした。

『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』

 鍛冶屋も、そんなハルクを実の息子のようにかわいがった。とても平和な毎日だったが、そんなささやかな幸せは、突然破られた。
 鍛冶屋に因縁をつけてきた傭兵たちを、いったんはハルクが追い返したが、その傭兵たちの仕返しによって、鍛冶屋は大ケガを負ってしまう。一命は取り止めたものの、冬になると肺炎を引き起こし、鍛冶屋は命を落としてしまった。

 再び独りになったハルクは、鍛冶屋の形見の大剣を手に、傭兵団の宿所に向かう。
 気がつくと、ハルクは血の海の上に立ちつくしていた。

『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』

 ハルクは、自分が人並みに平和に暮らそうとしたことが招いた結果だと思った。
 ハルクは、自分のために作られたのではないかと思うほど、自然になじむ大剣を持ち上げ、ゆっくりと足を運んだ。

 ハルクは傭兵となり、いくつもの傭兵団を渡り歩いた。
 5年が過ぎ、“大剣のハルク”の名が売れ出したころ、物乞いから、かつて自分と同じような雰囲気の男が、自分に似た名前の赤ちゃんを連れていたという話を聞く。
 その夜、ハルクは、鍛冶屋の幻影を見た。鍛冶屋は、海を渡れとささやいた。

 ハルクは、自分の未来に計り知れない胸騒ぎを覚えつつ、船の手すりに寄りかかった……。

『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』

――ハルク以外にも、すでにストーリーが完成しているキャラクターがいるのでしょうか?

イム:まだゲーム内では公開していませんが、“ベラ”についてはすでに設定があります。韓国でベラを実装した当時、プロモーションの一環としてロックフェスティバルのようなイベントをやったのですが、そこでベラをテーマにした楽曲が演奏されました。そして、その歌詞を聴けば、ベラの持つストーリーが少しだけわかるようになっています。ゲーム内でも、もうすぐベラのストーリーが見られるようになると思いますよ。

――既存のキャラと同様に、ハルクも2つ目の武器を持つようになるのでしょうか?

イム:二次武器はいずれ、必ず実装する予定ですが、どのような武器にするかは検討中です。韓国のプレイヤーは、長いランスじゃないかとか、フィオナの男版で大きい盾を持つのでは、などと話しているそうです。日本の皆様からも、たくさんの意見や要望をいただければと思っています。

→気になる2014年の展開は?
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データ

▼『マビノギ英雄伝』
■メーカー:ネクソン
■対応機種:PC
■ジャンル:A・RPG
■サービス開始日:2011年11月30日
■価格:無料(アイテム課金)

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