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2014年12月5日(金)

『ブレイブリーセカンド』新情報。アニエスをさらった皇帝オブリビオンと、彼につきそう妖精アンネとは?

文:MAC佐藤

 スクウェア・エニックスが今冬に発売する3DS用RPG『ブレイブリーセカンド』。その最新情報が公開された。

 『ブレイブリーセカンド』では、“光と影の大地”と呼ばれる異世界ルクセンダルクを舞台に、前作から数年後の物語が描かれる。正教騎士団三銃士のユウを主人公に、ジャンとニコライ、そして魔王バスター・マグノリアの4人でパーティを組み、囚われの身となった法王アニエスを救うための冒険が展開するようだ。

 新たに判明したのは、アニエスを連れ去った謎の新キャラクターや新登場となるゲームシステムについて。これらの続報を、電撃オンライン編集部の考察とあわせてお届けしよう。

■キャラクター:法王アニエスを連れ去った人物が明らかに!

 以前の紹介記事では、前作のパーティメンバーの1人であるアニエスがクリスタル正教の法王となったこと、そしてクリスタル正教とエタルニア公国の和平調印式の日に彼女が何者かによって連れ去られてしまったというストーリーが公開された。

 今回は、アニエスを連れ去った人物のプロフィールや、その人物が興した帝国についての情報が判明! 主人公のユウが所属する正教騎士団とは敵対する立場のようだが、はたしてその目的や正体は……?

『ブレイブリーセカンド』
▲吉田明彦氏が描いたキャラクターイラスト。

●世界を否定する者 皇帝オブリビオン

 正教首都ガテラティオの大聖堂で執り行われた、クリスタル正教とエタルニア公国の和平調印式を突如襲撃した仮面の男。

 漆黒に染まった羽をはためかす妖精“アンネ”を筆頭に、多くのアスタリスク所持者を配下に従え、立ちはだかるユウら正教騎士団を蹴散らして法王アニエスを連れ去ってしまった。

 その後、彼は謎の“浮遊城”の強大な軍事力を背景に、世界中に戦いの渦を巻き起こす。仮面の奥の冷たい視線は、何を見つめ、何をもくろむのか……!?

『ブレイブリーセカンド』
『ブレイブリーセカンド』
『ブレイブリーセカンド』
▲黒い仮面とコートを身に着けた謎の男。剣を手にしていることから、ジョブ的には剣士系と思われるが、雷をともなう攻撃を繰り出していることから、属性攻撃も可能なジョブかもしれない。仮面の下の素顔は……?

●妖精アンネ

 皇帝オブリビオンにつき従う、漆黒に染まった羽を持つ謎の妖精。皇帝の忠実な秘書官的存在で、数々の助言や戦況の分析・報告を淡々とこなす一方、時折のぞかせる酷薄で残忍な性格は、味方の将兵を大いに震え上がらせる。

『ブレイブリーセカンド』
『ブレイブリーセカンド』
『ブレイブリーセカンド』
▲かわいらしい見た目とは裏腹に、冷酷な一面を持つ妖精。前作に登場したクリスタルの精霊とは何か関係があるのか、気になるところだ。

【グランツ帝国】

 皇帝オブリビオンが興した帝国。“浮遊城”を本拠地として、数多くのアスタリスク所持者を従え、強大な兵力を有している。圧倒的な軍事力を背景に、正教騎士団、エタルニア公国軍の主力を瞬く間に壊滅に追いやった後、法王アニエスを連れ去り、世界中に戦禍を拡大している。

『ブレイブリーセカンド』
▲グランツ帝国のイメージイラスト。

 イメージイラストの正面にあるオブジェは、巨大なクリスタルのようにも見える。外周には大砲のような兵器の他、浮遊のための動力源と思われる巨大なエンジンも設置されている。科学技術がかなり発展している国のようだ。もしかしたら、前作に登場したグランシップと同様、そのうちプレイヤーが乗り込んで操作できるようになるかも!?

【編集部考察】

 『ブレイブリー』シリーズでは、人名や地名に意味が込められていることが多いのも特徴の1つ。今回公開された皇帝オブリビオンやグランツ帝国にも、なんらかの意味が隠されていそうな感じだ。

 オブリビオンは英語で“忘れること”、“忘却”という意味がある。前作のパーティメンバーの1人であるリングアベル(ring a bell)には“思い出す”という意味があったので、なんらかのかかわりがあると予想されるが……? 

 グランツはドイツ語で“光”や“輝く”という意味がある。黒い衣装をまとうオブリビオンや、漆黒の羽をもつアンネとは正反対のイメージだ。もしかしたら、火、水、風、土に続く第5のクリスタルとして、光のクリスタルの存在を示唆しているのかも?

 そして、さらっと書かれているが“エタルニア公国軍の主力を瞬く間に壊滅”という部分も気になるところ。ベアリングやカミイズミなども帝国に敗れたのだとしたら、そのアスタリスクはどうなったのだろうか。

■システム:新システムが続々公開!

 前作でおなじみの“手帳”や“復興”、そして新たなバトルシステム“連続チャンス”など、いくつかのシステムについての情報も公開された。それぞれのシステムについて詳しく紹介していこう。

『ブレイブリーセカンド』
▲どんどん遊びやすく進化していく『ブレイブリー』のシステム。パーティメンバー4人のジョブ、コマンド、アビリティ、装備を一括で保存し、いつでも保存したセットに変更できる“マイセット”という新システムも追加された。セットはもちろん複数保存が可能だ。

●連続チャンス:連勝し続ければ経験値とお金を大量ゲット!

 出現した敵グループを1ターンで全滅させることで“連続チャンス”が発生し、そのまま次のバトルに挑戦することができる。連続チャンスに勝利すれば、バトル終了時に入手できる経験値、JP(ジョブポイント)、pq(お金)が増加。連勝の回数が増えるほど、入手できる報酬もどんどん多くなっていく。

 ただし、勝利時のHPやMP、BPは次のバトルへそのまま持ち越されるので、強力な相手の時は注意が必要だ。

『ブレイブリーセカンド』
『ブレイブリーセカンド』
▲1ターンで敵をすべて倒すと、連続チャンスが発生。なお、挑戦せずにバトル終了することもできる。
『ブレイブリーセカンド』
▲連続チャンスに挑戦すると、格闘ゲームを連想させるメッセージとともに、新たな敵グループが出現する。

【編集部考察】

 以前のインタビューでプロデューサーの浅野さんが語っていた「レベル上げがすごく楽しくなるシステム」というのは、この“連戦チャンス”のことのようだ。

 このシステムでポイントになりそうなのは、BPの使い方。パーティ全員がBPマイナスの状態でバトルに突入すると確実に連戦チャンスが途切れてしまうので、いかにBPを節約しながら1ターンで敵を倒すかという戦い方が重要になってくる。

 なお、BPは通常はターン終了後に回復するが、連戦チャンスでのバトルに勝利するとターン終了扱いにならないため、BPの回復は行われない。前作のザコ戦では圧倒的にBP消費系のアビリティを持つジョブが有利だったが、『セカンド』ではMP消費系のアビリティを持つジョブにスポットが当たりそう!?

●Uの手帳:読み物として楽しめる新要素も登場!

 前作ではリングアベルが持っており、登場人物や地名、モンスターなどのさまざまな情報を確認できた“Dの手帳”。『セカンド』では、主人公のユウが持っている手帳がその役割を果たし、名称は“Uの手帳”に変更されている。基本的なシステムは前作の“Dの手帳”と同様だが、新しい要素も追加されている。

『ブレイブリーセカンド』
『ブレイブリーセカンド』
▲かつて学者を志していたユウは、自分の手帳にモンスターやアイテムなどの情報を細かく記録しているようだ。各ページに添えられているイラストは、ユウが描いたものだろうか? この他、『FtS』で追加された、発生したイベントを見直せるイベントビューワーも搭載されている。
『ブレイブリーセカンド』
『ブレイブリーセカンド』
▲モンスター図鑑には、ユウのコメントだけでなく、同じモンスターを繰り返し倒すことで仲間たちのコメントも追記されていく。
『ブレイブリーセカンド』
『ブレイブリーセカンド』
▲『セカンド』に登場するモンスターは320種類以上。その数だけパーティメンバーのユニークな会話が楽しめる!

【編集部考察】

 Uの手帳の項目の中に、前作にはなかった“特殊アビリティ”というものが加わっている。これは、各ジョブが習得できるアビリティとは別物だと予想される。もしくは、“ゲノムドレイン”で敵から習得できるアビリティのことかも? いったいどんなアビリティなのだろうか?

●月面基地復興:マグノリアの故郷を復興させよう!

 前作では、さまざまな施設を建設してノルエンデ村を復興させるという要素があったが、『セカンド』でもこの要素が楽しめることが判明。

 その舞台はノルエンデ村ではなく、マグノリアの故郷である月面基地となっている。月面基地は最初は壊滅状態で荒地となっているが、住民に作業させることで施設を建設ができる。住民も最初は1人しかいないが、すれちがい通信によって住民を増やすことが可能だ。

 復興を進めることで、強力な装備品や必殺技パーツなど、冒険に役立つアイテムを入手できるので、住民をたくさん集めてどんどん施設を建設していこう。

『ブレイブリーセカンド』
『ブレイブリーセカンド』
『ブレイブリーセカンド』
▲整地したい場所や建設したい施設を選び、作業人数を選べば復興作業が始まる。1人だと2時間かかる作業も、2人なら1時間、3人なら40分と、人数に応じて短くなっていく。
『ブレイブリーセカンド』
▲すれちがい通信で1人とすれちがえば、基地の住民が1人増える。積極的にすれちがって増やしていこう。
『ブレイブリーセカンド』
▲復興させた施設から、贈り物としてさまざまなアイテムが届くことも。

【編集部考察】

 『FtS』で追加された“強敵”は、データ更新やすれちがい通信で配信されるボスで、ノルエンデ村で戦うことができた。『セカンド』では“魔王”が同様の方法で配信され、月面基地で戦うことができる。

 月面基地の施設はいろいろと用意されているようだが、中には魔王を弱体化できる兵器もあるようなので、前作とはまた少し違う遊び方ができそうだ。

[CHECK]『ブレイブリーセカンド』の体験版が12月10日配信決定!

 本作の体験版『ブレイブリーセカンド 無料で遊べる三銃士編』が12月10日に配信される。この体験版では専用のオリジナルストーリーが展開し、キャラクターボイスが初公開されるとのこと。ryo(supercell)氏による最新楽曲も楽しめる他、製品版への一部引き継ぎも用意されている。

『ブレイブリーセカンド 無料で遊べる三銃士編』

 “三銃士編”ということで、ユウたちが登場するのは間違いないはず。TGS版と同じく、マグノリアを加えて4人パーティになるのだろうか。

『ブレイブリーセカンド 無料で遊べる三銃士編』
▲正教騎士団三銃士のメンバー。

 なお、資料によるとプレイ人数は1人だが、通信プレイに対応している。前作の体験版のことを考えると、すれちがい通信に対応している可能性は高い。もしかしたら、『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』のようにインターネット通信を通じた強敵配信のような仕掛けもあるのかも?

 製品版へのデータが一部引き継げるのも気になるところ。なんにせよ、12月10日の配信を楽しみにしよう!

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データ

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