【9点】『サイレントヒル:タウンフォール』はポケットテレビが生む新感覚の恐怖&ステルスを体験できる良ゲー。武器の種類や戦闘の難易度も総括

文:Ak

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 コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)より9月24日にPS5/PC(Steam、Epic Games)で発売予定の『SILENT HILL: Townfall(サイレントヒル:タウンフォール)』の先行レビュー記事をお届けします。


 この記事では、主に戦闘やステルス面など、ゲームシステムに注目したレビューをお届け。謎解きやストーリーに関しては別記事で紹介しているので、あわせてご覧ください!


 結論として、謎解きやストーリーについては自分の好み(謎解きの難しさも含めて)と合致しており、おすすめ度は10点満点。バトルやステルスを中心としたゲームシステムについては総じて完成度が高く、おすすめ度9点としています。

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※この記事には『サイレントヒル:タウンフォール』のネタバレが含まれています。

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“CRTV”を活用するステルスは独自性が強く面白い!【『サイレントヒル:タウンフォール』レビュー:おすすめ度9/10点】


 本作の最大の特徴は、一人称視点を採用していること。より没入感のある戦闘と探索を楽しむことができます。


 演出などの臨場感ももちろんですが、隠れながら敵を探し、避けていくというステルス行動を取りやすくなっているというのも、一人称視点ならではの恩恵。

 物陰から身体を傾けて“のぞき見る(ピーク)”というアクションも採用されており、従来作品よりもステルスの重要性が増しています。

 また瓶やガレキ、ラジオなどで物音を出して敵を誘導するなどの要素もかなり重要です。


 「サイレントヒル」シリーズ定番のラジオにあたる存在である“CRTV”と呼ばれるポケットテレビも、ステルスを助ける重要な要素。

 チューニングを行うことで信号を受信可能で、主に索敵に利用できます。R2/L2で特定の場所にカーソルを合わせるだけで敵の位置が“CRTV”に表示されるようになるので超便利!


 この“CRTV”が、本作のステルスの独自性を強くしている要素といえますね。敵の表示方法がレーダーではなく、自分との距離や位置に応じてシルエットで表示されるのが面白い!

 というのも、事前に敵の位置がザックリと分かる手段があるということで、奇襲される=いわゆる“ジャンプスケア”が少なくなっているんですよね。敵が“CRTV”で探知できる距離にきたときは、「ザザッ」という音が流れるので察知できます。

 そんな便利なガジェットがある以上、敵にいきなり襲われても、それは索敵を怠った自己責任になるというわけで……そのぶん、理不尽感が薄れています。稀にいきなり敵が出現するギミックなどもありますが、ホラーゲームとしては少ない印象。


 隠れ場所も豊富で、一回敵に見つかっても、ある程度の距離を逃げて隠れ場所に隠れればやり過ごせることが多いです。流石に完全に見つかっている状況では難しいですが、体感的にはかなり頼りになる!

 後述する倒せない敵を相手にする場合などでは、隠れ場所を活用することがより重要になりますね。

戦闘でもステルスが重要に! 後ろからの奇襲が最適解かも【『サイレントヒル:タウンフォール』レビュー】


 「サイレントヒル」シリーズでもステルスの比重が大きい本作ですが、戦闘で敵を倒すことももちろん可能。


 メインの攻撃手段は近接攻撃で、木材や鉄パイプを使って戦うことになります。

 ただし近接武器は攻撃やガードで耐久度を消耗するので、考えなしに使うとあっという間に使えなくなります。


 正面対決する場合は、1回ガードしてから反撃に移るのが安全策。ガードは性能が高く、基本的にガードさえすればダメージを受けません。

 とはいえ、ガードを多用すると耐久度もモリモリ消耗してしまうので悩みどころ。かといってガードなしでゴリ押しすれば体力が減ってしまいます。


 序盤のうちは、武器の耐久度か体力のどちらかを犠牲にする必要がある……と思っていたのですが、背後から奇襲をかけると一気に敵を倒せることに気づいてからは効率的に敵を倒せるようになりました。

 いわゆるステルスキルはありませんが、敵の振りむく動作がそこまで速くないので、奇襲できれば連続攻撃で問題なく敵を倒せることが多かったです。


 本作にはピストルなどの遠距離武器も登場しますが、弾数はかなり限られます。

 とはいえ背後からの奇襲をメインにすると、近接武器だけでもほぼ全ての敵を倒せるバランスになっています。難易度にもよりますが、筆者の場合は終盤までピストルなしで進めていましたね。

 近接武器は1個しか持てないのは頼りないですが、温存の意味が薄いのでその分惜しみなく使えるから意外と気楽!


 武器の登場数は従来の「サイレントヒル」シリーズとそこまで変わらず。ピストルなどのシンプルな遠距離武器以外に、フレアガンという信号拳銃も登場します。

 フレアガンは、敵の注意を引き付ける以外に、直接的に当てると炎上させられるというユニークな性能。ステルスにも攻撃にも使えるのでかなり便利です。この武器をどう使うかは、プレイヤーによって個性が出そうですね。

ボス戦は基本的にない……けど超強くて怖い敵が登場!【『サイレントヒル:タウンフォール』レビュー】


 本作では、従来の「サイレントヒル」シリーズのように、要所要所でのボス戦はありません(完全にボス戦がないわけではないです)。


 ただし、恐ろしいほど存在感のある敵は登場。おそらく倒す手段が存在しないので、ステルスでやり過ごす必要があります。敵に見つかってつかまれると一撃死になるので超やっかい!

 おまけに狭い通路でしつこく巡回するうえに物音にも敏感なので、ステルスの難易度もそこそこ高いです。「正直ちょっとやりすぎじゃない?」って思うくらいでしたが……そのぶん、うまくやり過ごせたときは安堵感と達成感がすごい!


 ことあるごとに、隠れ場所に隠れてコイツがどこかに行くのを待っていました。シリーズ経験者には、『サイレントヒル 2』でレッドピラミッドシングから隠れるジェイムスのシーンを手動でやる感じといえば分かりやすいかも? 超怖いです。

 ちなみにコイツにつかまると一撃死ですが、輸液入りバッグを装備していれば防げるのでそこまで理不尽感はないです。むしろコイツ対策のためのアイテムじゃないかとも思います(笑)。


 シリーズでもトップクラスに面白く奥深いステルス要素が楽しめる『サイレントヒル:タウンフォール』。基本的な難易度はそれなりに高めですが、それだけに達成感もバツグンです。

 インディーホラーっぽい、いい意味で絶妙な“粗さ”が自由度の高さにつながっている印象ですね。ホラーやステルスが好きなら必ず遊んでみて欲しい骨太作品になっているので要注目です!

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