現在発売中のPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Epic Games Store/Windows)/Mac用ソフト『Farming Simulator 25(ファーミングシミュレーター 25)』の開発者インタビューをお届けします。
『ファーミングシミュレーター 25』とは?

『ファーミングシミュレーター 25』は、世界で累計販売3,000万本を突破した農業シミュレーションゲーム『ファーミングシミュレーター』シリーズの最新作です。プレイヤーは実在する農業機械(農機)を運転し、リアルすぎる農業、林業、畜産業を体験することができます。
6月25日には、無料ダウンロードコンテンツ(DLC)「Emergency Pack」が配信。消防活動や救助任務、技術支援ミッションなど、緊急で対応が必要なこれまでにない要素が農業シミュレーションの世界に加わりました。
また、10月27日よりコンテンツ拡張パック「Beans&Alpacas Expanshon」が配信。南米を舞台にした新たな農場地域“Catuaí(カトゥアイ)”が追加されます。

コーヒー豆やバナナの栽培、アルパカやブラーマン牛の飼育などの体験が可能になるだけでなく、新ブランドColombo Industriesの車両を含む25機種以上の新しい農機が実装され、農場経営をさらに豊かにします。
今回、GIANTS Softwareのマーティン・ラブル氏に「Emergency Pack」と「Beans&Alpacas Expanshon」についてお話を伺いました。
『ファーミングシミュレーター 25』開発者インタビュー
――まずは、本作における役職を教えていただけますでしょうか。
GIANTS Softwareでマーケティングとプロモーションの責任者をしている、マーティン・ラブルです。よろしくお願いします。
――『ファーミングシミュレーター』シリーズの見どころについて教えてください。

『ファーミングシミュレーター』は、プレイヤーが自分の好きなスタイルで遊べる自由度を備えた、オープンワールド型のサンドボックス体験を提供します。
シリーズの核となるのは、本格的な農業機械、細かく調整可能なゲームプレイ設定、そしてリラックスして楽しめるゲーム体験です。小さな農場を築くこと、大規模な農業ビジネスを運営することに加えて、田園風景の穏やかな雰囲気を楽しむこともできます。
実在メーカーの何百種類もの機械に加え、多彩な農業活動、林業、畜産、さらには養殖までを組み合わせているのが本シリーズの特徴です。25種類以上の作物が登場し、常に新しい栽培や管理に挑戦できます。
さらに、オンライン協力プレイ、クロスプレイ、充実したMODサポートにより、プレイヤーは自分だけの体験をさらに自由に作り上げることができます。
「Emergency Pack」について
――無料ダウンロードコンテンツ(DLC)「Emergency Pack」で消防・救助ミッションが追加されました。農業シミュレーターに、消防活動の要素を加えるというユニークな発想はどのように生まれたのでしょうか。また、ユーザーの反応はいかがでしたか?

このアイデアは、実際には『ファーミングシミュレーター』が持つサンドボックスとしての柔軟性から生まれました。農業がゲームの中心であることに変わりはありませんが、プレイヤーの皆さんは以前から、ゲーム内の機械や環境を使ってさまざまな遊び方を楽しんできました。「Emergency Pack」は、その可能性をさらに一歩進め、プレイヤーが地域コミュニティの別の役割を一時的に体験できるようにしたものです。
私たちは「Emergency Pack」を開発したCreative Meshと協力し、農業環境に自然に溶け込む消防・救助・技術支援ミッションを制作しました。プレイヤーはポケットベルの警報を受け取り、実在の消防車2台と専用装備を使って現場へ向かいます。本パックには4種類のシナリオにまたがる10種類の緊急事態が収録されており、火災、倒木、油漏れ、自動車事故、さらには木の上から猫を救出するといった内容まで含まれています。
反響は非常に好意的です。その魅力は、従来の農業ルーティンとはまったく異なる体験を追加しつつも、同じオープンワールド型サンドボックスやマルチプレイの仕組みを活かしている点にあると考えています。
――車の支柱をカットする、倒木を細かく切るなど、さまざまな部分でこだわりを感じました。緊急任務の中で、開発スタッフの皆さんが好きなものはなんですか? 理由とあわせて教えてください。
どれか1つのシナリオを選ぶのは難しいですね。どのシナリオも、『ファーミングシミュレーター』で突然できるようになった新しい体験の側面を示しているからです。特に魅力的なのは、そのバリエーションの豊富さだと思います。単なる消防活動だけではなく、多様なゲームプレイが用意されていますからね。そしてもちろん、木の上の猫を助けるミッションは、その愛らしさという点で非常に印象的です。
――農作業中にページャー(ポケベル)が鳴るというのは、欧州ではよくあることなのでしょうか?

全体として、これらのミッションによって、プレイヤーが通常の農作業ではあまり行わない形で環境と関わる理由が生まれている点を、私たちは特に気に入っています。
こうした状況は、特に消防団が重要な役割を果たしている地域では、実際に起こり得ることです。ドイツや他のヨーロッパ諸国では、多くの消防士がボランティアであり、仕事中や日常生活の最中に緊急出動の連絡を受けることがあります。そのため、ポケットベルは『ファーミングシミュレーター』にこうしたミッションを導入するうえで自然な仕組みでした。
農場で作業している最中にベルが鳴り、突然、地域コミュニティのための別の仕事に向かうことになるわけです。もちろん、プレイヤーは自分のプレイスタイルに合わせて体験内容を調整することもできます。
――今後のアップデートで、さらに緊急任務が追加されることはありますか?

私たちは、「Emergency Pack」が『Farming Simulator 25』にもたらす内容に満足していますし、新しいゲームプレイのアイデアに対するプレイヤーの反応には常に耳を傾けています。
この無料パックには、火災、道路上の危険、技術救助など、さまざまなシナリオに対応した緊急事態が十分に収録されています。現時点で追加発表できる内容はありませんが、コミュニティからのフィードバックは、今後ゲームをどのように進化させていくかを考える上で非常に重要です。
「Beans&Alpacas Expanshon」について
――発表された「Beans&Alpacas」拡張パックの特徴について教えてください。

「Beans&Alpacas」では、プレイヤーはカトゥアイという南米をモチーフにしたまったく新しい農業地域を訪れます。本エクスパンションは、『Farming Simulator 25』にこれまでとは大きく異なる雰囲気をもたらしており、特徴的な赤土、豊かな植生、新たな建築物、そしてブラジル風の色彩が強く感じられる環境が広がっています。
このエクスパンションでは、新たな作物としてコーヒーが登場し、プレイヤーは自分だけのコーヒー農園を築くことができます。さらに、アルパカやブラーマン牛も追加されます。そのほか、新しい生産チェーン、建設要素、25種類以上の新しい機械も収録されています。
アルパカは単なる装飾的な動物ではありません。散歩に連れて行ったり、快適に世話をしたり、毛を刈ったりすることができ、畜産により“手触り感”のある体験を加えています。
また、バナナも新たに追加されます。新しい栽培システムによって、プレイヤーはプランテーションを作り、収穫した果実をさまざまな製品へ加工することができます。
農業以外にも、多彩な地形を持つマップを探索したり、農家の外壁を塗り替えたり、恐竜の化石を収集したりと、カトゥアイには畑の外にも多くの発見があります。
このエクスパンションの目標は、『ファーミングシミュレーター』らしい自由度を維持しながら、まったく新しい舞台と新しい遊び方を提供することです。コーヒー栽培に特化するのも、バナナ農園を経営するのも、アルパカの世話をするのも、新天地を自由に探索するのも、すべてプレイヤー次第です。
――「Beans&Alpacas Expanshon」では南米を舞台にした新たな農場地域「Catuaí(カトゥアイ)」が追加されます。この場所は、他の地域と比べてどのような違いがありますか?

カトゥアイは、『Farming Simulator 25』にまったく新しい舞台をもたらします。ベースゲームでは北米、中欧、東アジアをイメージした地域を訪れることができますが、カトゥアイではブラジルの影響を色濃く受けた南米の環境を体験できます。赤みがかった土壌、豊かな植生、なだらかな丘陵地帯、水路、狭い道路、色彩豊かな農村建築など、景観はこれまでとは異なる個性があります。
また、この新たな環境に合わせて、コーヒー、バナナ、アルパカ、ブラーマン牛といった作物・動物・機械も導入しました。景観や建物から農業活動、生産チェーンに至るまで、カトゥアイのすべては新鮮な体験を提供するために作られています。
コーヒードリンクやバナナチップス、アルパカのぬいぐるみなど、さまざまな製品を作ることも可能です。同時に、『ファーミングシミュレーター』はサンドボックスゲームであるため、プレイヤーは自分好みのプレイスタイルに合わせてゲーム体験を調整し、この新しい南米の舞台を自由に楽しむことができます。
――「Beans&Alpacas Expanshon」ではコーヒー豆やバナナが栽培可能ということですが、他にも作物はありますか? 期待していいですか?

今回のコンテンツで、10月27日からプレイヤーが栽培可能となる作物をすべて公開します。大きな新要素となるのはコーヒーとバナナで、それぞれ独自の栽培システムと生産チェーンを備えています。特にバナナは、まったく新しいプランテーションシステムを導入するだけでなく、これまでになかった栽培管理の要素も追加しています。
プレイヤーはまず手作業で栽培列を配置するか、あるいは収穫した果実を洗浄施設へ運ぶレールシステムを含むプランテーション全体を自動生成できます。洗浄施設はプランテーション配置と接続する必要があります。
その後、農家はマチェーテを使って手作業でバナナを収穫し、さらにバナナミルク、チップス、ジャム、ケーキなどの製品へ加工していきます。刈り取られた株はその後再び成長し、年間を通して栽培が続きます。
もちろん、作物以外にもまだ多くの発見があります。未公開の野生動物や収集可能な恐竜の化石、新たに追加される25種類以上の機械など、さまざまな要素が待っています。エクスパンション発売までの間、ぜひ公式SNSにも注目してください。
――アルパカのビジュアルは、モコモコとした毛が柔らかく、温かそうです。またなんとも言えない目がたまりませんが、3Dモデルでこだわったところはどちらですか?

気に入っていただけてうれしいです。私たちもアルパカをとても魅力的だと思っています。もちろん、アルパカらしい見た目や特徴をしっかり再現することは重要でしたが、単なるビジュアル要素以上の存在にしたいとも考えていました。そのため、専用のゲームプレイ要素を用意しています。
プレイヤーはアルパカの世話をし、毛が十分に伸びたら毛刈りを行い、その羊毛をさまざまな製品へ加工できます。また、アルパカには満足度システムがあり、リードを使って散歩に連れて行くことで満足度を高められます。
つまり、餌やりや世話だけでなく、より直接的に動物と触れ合える仕組みになっています。アルパカの持つ愛らしい魅力と、しっかりしたゲームプレイの両方を両立させたいと考えており、プレイヤーの皆さんにもその両面を楽しんでいただければと思います。
――「Beans&Alpacas Expanshon」にあわせて物理表現が強化され、作業機アニメーションを改善されるということですが、具体的にはどのように変化するのでしょうか?
“Beans & Alpacas”は完全新作ではなくエクスパンション(拡張DLC)であるため、今回の改善点は主に没入感とビジュアル面のリアリティ向上に重点を置いています。例えば、機械の汚れの蓄積やアタッチメントの可動部分の挙動など、一部の内部計算を見直しました。これらの改善は、特に機械やアタッチメントの展開・格納時などに実感できるでしょう。
また、新しい土壌作業機械向けにアニメーションやビジュアルエフェクトも強化し、農作業中の細かな演出も追加しています。ゲームプレイそのものを変えるものではありませんが、機械をよりリアルに感じられるようになり、全体の没入感向上につながっています。私たちは、既存タイトルに新コンテンツを追加する際にも、シミュレーション体験を継続的に進化させていくことを大切にしています。
――最後に、読者へのメッセージをお願いします。

“Beans & Alpacas”を楽しみながら、カトゥアイが提供するあらゆる要素をぜひ体験していただければと思います。コーヒー農園を築くのも、バナナプランテーションを経営するのも、アルパカの世話をするのも、新しい環境を探索するのも自由です。
このエクスパンションでは、自分らしい楽しみ方を見つけられる方法が数多く用意されています。そして何より、『ファーミングシミュレーター』が、プレイヤーにリラックスした時間を提供するゲームであり続けてほしいと願っています。その過程で新しい趣味を見つけたり、農業への理解が少し深まったりするかもしれません。
カトゥアイに追加されたさまざまな要素を使って、コミュニティの皆さんがどんなものを生み出してくれるのか楽しみにしています。
『ファーミングシミュレーター 25』Steam版がセール中!
Steamでは、ゲーム本編に加えて、追加コンテンツのセールを開催しています。10月27日には、コンテンツ拡張パック「Beans & Alpacas」が発売されるので、興味のある方はストアページを確認してください。
