『KH』シリーズはバトルも一味違う。『Re:CoM』『3D HD』に見る独自のシステムと魅力とは?【キングダム ハーツ コレクション [I~III]】

文:ハチ

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 『キングダム ハーツ』シリーズの主要作品をまとめて楽しめる『キングダム ハーツ コレクション [I~III]』。本記事では、バトルが特徴的な『KINGDOM HEARTS Re:Chain of Memories』と、ソラとリクの2人の主人公を操作できる『KINGDOM HEARTS Dream Drop Distance HD』を中心にお話していきたいと思います。


 先に公開した記事では、これからシリーズを始める人や『KH4』に向けて物語を復習したい人に向けて、オススメのプレイ順や時系列などを紹介しました。シリーズの原点となる『キングダム ハーツ』1作目をプレイしながら、筆者が小学生のころに本作と出会った思い出も振り返っているので、こちらもぜひご覧ください。


■KINGDOM HEARTS 25周年特別映像「友達だから、出会えたー」

『キングダム ハーツ』シリーズの魅力は物語だけでなく、バトルにもアリ!

 筆者がシリーズを長年遊び続けている理由のひとつが、作品ごとにさまざまなシステムで楽しませてくれる“バトル”です。

 キーブレードを振るって敵を倒すという基本は共通していても、その遊び心地は作品によって違います。

 そこで本記事では、筆者がシリーズのなかでも特に好きなバトルシステムの2作品をピックアップ!

 カードを使って戦う『KINGDOM HEARTS Re:Chain of Memories』(以下、『Re:CoM』)と、ソラとリクという2人の主人公を操作できる『KINGDOM HEARTS Dream Drop Distance HD』(以下、『3D HD』)です。

 まったく方向性の違う2作品ですが、どちらも「これが好き!」と語りたくなるバトルシステムになっているんです。

まさかのカードバトル⁉『Re:CoM』のバトルがシリーズのなかでもお気に入りな理由


 まず紹介したいのが、『Re:CoM』。

 本作は『KH』後を描く作品で、ソラたちが“忘却の城”を冒険することになります。


 シリーズのなかでもかなり特徴的なのが、そのバトルシステム。

 なんと『Re:CoM』では、キーブレードによる攻撃をはじめ、魔法やアイテムなど、さまざまな行動を“カード”を使って行います。

 最初プレイしたときは本当に驚きました!

こちら当時のソフト。ツヤっとしたパッケージがおしゃれ。

 各カードには0から9までの数字が設定されており、敵と同時にカードを出した際、数字が大きいほうが相手の行動を打ち消す“カードブレイク”が発生。

 逆に、こちらが攻撃しようとした際に敵から大きな数字のカードを出されれば、自分の攻撃をカードブレイクされてしまいます。

 つまり、ただボタンを連打してキーブレードを振っていればいいわけではありません。

 「相手の数字はなにか」をしっかりと確認しつつ、「このカードは今使わずに残しておこう」だったり、「ここでリロードしておこう」だったり、状況を判断し、考えながら戦うのが、とにかく楽しいんです。

デッキを作っている時間も楽しい


 『Re:CoM』で特に好きなのが、自分でカードを選んでデッキを組めること!
 
 ソラやリク、ディズニーのキャラクターたちのカードを集めていくのも楽しいんです。

 どんなカードを入れるのかはもちろん、カードを並べる順番まで考えられます。


 さらに、複数のカードをストックして使うことで“ストック技”を発動可能!

 特定の組み合わせで強力な技や魔法を繰り出せるため、いろいろ試したくなってしまいます。

ソラとドナルドが、グーフィーを担いで突撃したりします(笑)。

 アクションRPGなのに、バトルが始まる前のデッキ作りから楽しいのって、お得ですよね。

 実際に戦ってみてうまくいかなければ、カードを入れ替えてもう一度挑戦する、というサイクルを繰り返していき、自分で考えたデッキがハマったり、狙いどおりに敵をカードブレイクしながら戦えたときが気持ちいい!

 キーブレードを振るうアクションと、カードゲームのような戦略性のあるシステムを同時に楽しめるところが、『Re:CoM』のバトルが好きな大きな理由です。


 そうそう、『Re:CoM』のカードが好きすぎてトランプももちろんゲットしました!

 ゲームのなかで使っていたカードを現実でも手にできるのは嬉しいですよね。


 カードの数字は大きければ大きいほど有利……と思いきや、それだけではないところも『Re:CoM』のおもしろいところ。

 特殊なのが“0”のカードです。

 0は先に出してしまうと、ほかの数字に負けてしまいますが、相手がカードを出したあとに使えば、そのカードをブレイクできます。

 つまり、相手が強力な攻撃を繰り出してきても、0をうまく合わせれば阻止できるということ。

 0の存在のおかげで、「9をたくさん持っていれば勝ち!」という単純なゲームにはなっていません。

 カードを切るタイミングひとつで戦況が変わる、この独特の駆け引きがたまりません!

同じカードバトルでもソラとリクでは遊び方が違う!


 さらに『Re:CoM』では、ソラの物語をクリアすると、リクを主人公とした物語も楽しめます。

 ここも筆者が好きなところ。


 ソラ編では、自分でカードを集め、デッキを組みながら戦っていくことが大きな楽しみになっています。

 一方、リク編では基本的に用意されたデッキを使って戦うため、ソラとはプレイ感覚が異なります。

 同じカードを使ったバトルなのに、主人公が変わるだけで違う遊び方を楽しめるんです。

 「デッキを考えるのが楽しい!」というソラ編と、与えられたカードをどう使って戦うかを考えるリク編。

 ひとつの作品で、同じカードバトルを異なる方向から味わえるのも、『Re:CoM』がお気に入りである理由のひとつです。

アクセルの見え方が変わる『358/2 Days』


 そして、『Re:CoM』といえば、筆者にとって忘れられないのがアクセルです。

 筆者は……というか、『KH』シリーズのプレイヤーはきっとみんな、アクセルを好きになるはず。

 『Re:CoM』で初登場した彼は、XIII機関の一員でありながら、何を考えているのか、なかなか読めない人物!

 そんなアクセルの物語をさらに深く知ることができるのが、『KINGDOM HEARTS 358/2 Days』です。

 『358/2 Days』では、ロクサス、アクセル、シオンの3人がXIII機関で過ごした日々が描かれます。

 じつは筆者、『358/2 Days』が発売された当時、ニンテンドーDSiの同梱版を購入しています!


 そして現在も大切に持っています。

 『Re:CoM』で見るアクセルと、『358/2 Days』でロクサスやシオンと過ごしているアクセル。


 『358/2 Days』の物語を知ってからもう一度『Re:CoM』へ戻ると、同じ言葉や行動でも以前とは違ったものに見えてくるのがおもしろいところです。

 本コレクションに収録されている『358/2 Days』は、映像作品として楽しむことができるので、こちらもぜひご覧ください。

もうひとつのお気に入りは『3D HD』。『すばらしきこのせかい』のキャラたちも参戦!


 『Re:CoM』と並んで、筆者がバトルを特に気に入っている作品が『3D HD』です。

 ソラとリクが“キーブレードマスター承認試験”に挑み、“眠りに閉ざされた世界”を冒険するという物語になっており、ダブル主人公体制になっているんですよね!

 
 当然2人を操作できるわけなんですが、単純に「同じステージをソラとリクで2回遊ぶ」という作りではありません。

 同じ世界を訪れても、ソラとリクでは物語の展開や進むルート、出会う人物などが異なることがあるんです。

 たとえば、ソラは『すばらしきこのせかい』のネクと出会い、リクはヨシュアと出会います。

 「ソラ側ではこうだったけど、リクだとどうなってる?」と片方を進めることで、もう片方の物語も気になってくるわけです。

 2人の主人公を行き来しながら物語を追うこと自体が『3D HD』ならではのおもしろさです。

天然なソラと鋭いツッコミのネクの会話が面白い。

壁を蹴って、ポールを回って、そのまま敵へ! “フリーフローアクション”が気持ちいい


 『3D HD』のバトルを語るなら、“フリーフローアクション”は外せません。

 フィールドにある壁やポール、ドリームイーターなどを利用して、縦横無尽に動き回ることができます。

 壁を蹴って高速で移動したり、ポールを使って勢いよく回転して攻撃したりと、『3D HD』ではさまざまな背景や地形を、移動や攻撃手段として利用できるんです。

 フィールドを走る、壁を蹴る、高く飛ぶ、その勢いのまま敵へ突っ込んでいくバトルシステムは爽快感抜群です!


 『Re:CoM』がカードを選んで頭を使って戦う楽しさなら、『3D HD』はフィールド全体を使って自由に暴れ回る楽しさという感じでしょうか。

 この爽快感が、筆者が『3D HD』のバトルを好きな理由です。

仲間はドナルドとグーフィー……ではなく“ドリームイーター”


 『3D HD』では仲間の存在も、それまでのシリーズとは大きく異なります。

 ソラやリクと一緒に戦ってくれるのは、“ドリームイーター”と呼ばれる存在。

 ドリームイーターにはさまざまな種類がいて、仲間となる“スピリット”を編成して一緒に冒険できます。

 
 最初にプレイしたときは「まぁハートレスの代わりみたいな敵」と思っていたんですが……とんでもない。

なでなですることもできちゃいます。

 見た目も個性的でかわいらしいスピリットたちですが、もちろんバトルでも大活躍!

 さらにスピリットとのつながりを利用したアクションもあり、ソラとリクでも、その戦い方に違いがあります。

 こうした要素が組み合わさることで、『3D HD』ならではの軽快でにぎやかなバトルが生まれているんです!


 さらに『3D HD』には、そのタイトルにもつながる特徴的な“ドロップ”システムがあります。

 プレイ中にドロップゲージが減っていき、一定の条件になると操作する主人公がソラからリクへ、あるいはリクからソラへと交代します。

 この仕組みがあるからこそ、2人の物語を並行して進めている感覚が強くなっています。

 ソラを操作していたと思ったら、次はリク。そしてリクの物語を進めていくと、またソラへ……。

 2人の視点を行ったり来たりしながら、“眠りに閉ざされた世界”の物語を追っていく!

 主人公が2人いることを、物語だけでなくゲームシステムとしても感じられるのが魅力的なポイントです。


 今回あらためて遊んでみると、作品が変わるたびに新しい遊びを取り入れながら、“キーブレードを手に世界を冒険する楽しさ”をいろいろな形で味わわせてくれていたことにも気づきました。

 直感的に操作できる『KH』や『KHII』、カードの組み合わせを考えて戦う『Re:CoM』、飛び回って戦う『3D HD』。

 どれも全然違うのに『KH』シリーズのバトルだなと、感じさせてくれるまとめ方はお見事!

 きっと人によって、「このシリーズのバトルが一番好き!」は違うはずなので、ぜひいろいろな作品を遊びながら、自分のお気に入りのバトルも探してみてください!

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