10月14日に発売予定のPC(Steam、Epic Games Store、Microsoft Store)用ソフト『トータルウォー:ショーグン2 コンプリートエディション』の先行レビュー記事をお届けします。

この記事では、本作ならではのストラテジーバトルやシミュレーション要素の魅力について紹介。別記事では各時代ごとの魅力について紹介しているので、合わせてチェックしてみてください!
異なる時代の武士像をしっかり描く歴史描写が見事!【トータルウォー:ショーグン2レビュー】
『トータルウォー:ショーグン2 コンプリートエディション』は、戦国時代を舞台にした『Total War: SHOGUN 2』本編に、源平合戦を描く『Rise of the Samurai』および戊辰戦争をテーマにした『Fall of the Samurai』を収録した作品。

戦国、源平、幕末の時代がテーマとあって、武士の興隆から最盛期(というか混乱期?)、そして最後までを描いています。それぞれの時代で異なる武士像がしっかり描かれており、歴史ファンをうならせる描写も多いです。
源平合戦時代に“大名”という身分呼称がある(※)など、厳密にいえば正確ではない描写もありますが、おおまかには違和感のないレベルだと思います。
何より、各時代の勢力チョイスの“わかっている”感がすごい! 海外製のなんちゃって日本的な世界観ではまったくないので、歴史ファンは期待していいでしょう。
※身分としての“大名”という呼称は室町時代以降のもの

本作のメインとなるのは、合戦シーンでのストラテジー要素。リアルタイムで展開する戦場で、自由度の高い戦略を練って敵軍を倒していくことができます。
平面的なストラテジーバトルを扱う作品は豊富ですが、地形をしっかり再現しているストラテジー作品は、けっこう貴重。
森林に隠れて敵をやり過ごしたり、高所をとって弓などで攻撃したり、地形を利用する場面が非常に豊富で、自分ならではの戦術を組み立てて戦えるのが楽しい!

本作はPC(Steam、Epic Games Store、Microsoft Store)用タイトルとなっており、キーボード&マウス操作に対応。コントローラーには非対応となっています。
ほとんどの操作がマウスで可能ですが、視点操作はWASD操作のほうが快適なので、基本的にはキーボードとマウスを併用する形になるでしょう。

部隊を左クリックで選び、右クリックで指定の場所に移動させるのが基本。部隊を複数選んで移動させたり、グループ化して一気に集団で移動させたりすることも可能です。
できること=覚えることは多いですが、慣れればそこまで操作は煩雑ではない印象。全軍選んで敵のほうに突っ込ませればシンプルな総力戦が挑めるので、兵力で勝っていればそれで勝てる場合もあります。
もちろんそれだけでは乗り切れない局面は多いですが、シンプルにも戦術的にも戦える立ち回りの幅広さがいいですね。

戦闘時はストラテジーになりますが、マップ上で戦略を練る戦略シミュレーションゲーム要素も本格的な作りになっています。
内政に関わるシステムはそこまで複雑ではなく、方針を決めたらあとはターンを経過させていくのがメインでわかりやすいです。
徴募で兵数を増やすと金銭的な負担が大きくなるので、バランスよく拠点の施設を建築していくのが大事になりそう。難易度にもよりますが、まず内政で国力を高めることが重要なのは、戦略シミュレーションゲームとして定番の作りですね。

とれる戦術や技(ボーナスが得られるスキルのようなもの)の種類は勢力や時代ごとに異なるので、最初に選択した勢力しだいで立ち回りに変化が出るのも面白い要素。
勢力によって初期ボーナスがあり、技との相性も考えながら内政を進めていくのが楽しいです。

合戦を挑む際は自動戦闘もできるので、テンポよくシミュレーションゲームとしても遊べます。合戦を挑む際は優勢か劣勢かがわかるので、勝てそうか微妙なら手動で工夫しながら、余裕で勝てそうなら自動で、みたいに使い分けるのもアリかも?
攻城戦は基本的に攻め側が厳しくなるので、城を包囲し続けて、なんとか野戦に持ち込むみたいな戦術も可能です。

直接的に戦闘を仕掛ける以外にも、外交で友好関係や通商条約を結ぶことで状況を優位に運ぶことも可能。兵力を犠牲にすることなく勢力圏を広げていくのが理想的な立ち回りですね。
とくに婚姻関係を結ぶ効果が高い印象。多少悪い関係にある武家も一気に友好関係を結べます。息女を道具のように使う、戦国大名たちの心情がわかってしまうような気がするシステムですね……。
最終的には攻め滅ぼすにしろ、一時的に背後の憂いをなくすために同盟を組むのがかなり大事!
“工作員”による多彩な工作はギャンブル性もあって楽しい!【トータルウォー:ショーグン2レビュー】
国を攻めていない時期にヒマを持て余すのは、戦略シミュレーションゲームではありがちなことではありますが……本作ではその時期にもできることがあります。

“工作員”を動かして、敵勢力の破壊工作や暗殺を行うことが可能(戦闘中でももちろん可)。軍を動かすには敵勢力に宣戦布告をするか、軍事通行権を要求する必要がありますが、“工作員”はそれを無視して未知の場所にも送れます。

工作の成功確率は基本的にそこまで高いわけではなく、失敗すると捕縛されたり処刑されたり、敵対行動と見られたりとデメリットは多いですが、それを上回るメリットがあります。
膠着状態になりがちな戦略シミュレーションゲームに変化を生む面白い要素になっていますね。ちなみに、時代や勢力によって“工作員”の種類は異なるので、その特徴の違いにも注目です。

各種イベントやオープニングなどで、浮世絵風のムービーが流れます。一見真面目な雰囲気に見えますが、動きがユーモラスでかなり面白い!
とくに“工作員”を送り込んだときのムービーは作り込みがすごい。スキップも可能ですが、初見ではついちゃんと見たくなってしまう魅力がありますね。
地形にこだわったリアリティあるストラテジーを楽しみたい人にオススメ!【トータルウォー:ショーグン2レビュー】
歴史をかなり忠実に再現しつつ、ストラテジー&シミュレーション要素を楽しめる『トータルウォー:ショーグン2 コンプリートエディション』。

とくに地形を生かした戦術の多彩さが魅力的で、さまざまな戦術を試したくなる魅力がありますね。リアリティあふれる戦場で大規模な合戦を楽しみたい人にオススメです!
なお、別記事で各時代ごとの魅力についても紹介しているので、そちらも合わせてご覧ください!