10月14日に発売予定のPC(Steam、Epic Games Store、Microsoft Store)用ソフト『トータルウォー:ショーグン2 コンプリートエディション』の先行レビュー記事をお届けします。

この記事では、本作で扱っている戦国、源平、幕末それぞれでできることの魅力について紹介。別記事ではストラテジーバトルやシミュレーション要素の魅力について紹介しているので、合わせてチェックしてみてください!
戦国時代:群雄割拠のカオスが面白い! 忍者の使い捨て感が無情すぎる【トータルウォー:ショーグン2レビュー】
『トータルウォー:ショーグン2 コンプリートエディション』は、戦国時代を舞台にした『Total War: SHOGUN 2』本編に、源平合戦を描く『Rise of the Samurai』および戊辰戦争をテーマにした『Fall of the Samurai』を収録した作品。

本作のメインともいうべきは、やっぱり群雄割拠の戦国時代。織田信長や豊臣秀吉、徳川家康やら武田信玄、上杉謙信などなど……スター武将を上げればキリがない、まさに武士の黄金時代ですよね。
この時代でのプレイ目標は、京都を占領してしばらく保ち、一定の領土を持つこと。完全な天下統一が目的ではないですが、実質的な天下人=将軍になることが目標ですね。
戦国時代らしい、混沌とした勢力争いが楽しめるのが魅力です。


そんなスター揃いの時代ですが、なぜか本作では長宗我部元親がメイン主人公扱いなのが渋い! ほかの武家と比べて、チュートリアルでの操作キャラクターになっているあたり贔屓されている気がします(笑)。
ちなみに長宗我部家、序盤は難易度低めですが、少し進めると強い武家が周囲にいるので難易度が高くなっていきます。



序盤がラクで初心者にオススメなのは、地形的に島津家ですね。端っこも端っこが初期位置なので、戦力を整えるまで攻められにくいです。しかも、強兵である“島津刀侍”を徴募できる点も強い!
史実で有名な島津四兄弟は、開始時点で全員元服前(家久は生まれてすらいない)ですが、時間が経過すれば戦力になってくれます。

ちなみに島津家でプレイ中、数ターン目で徳川家が滅亡してビックリしました。島津的にはのちの仇敵ではありますが、歴史が変わってしまう(笑)。
このように、プレイヤーの及ばないところで歴史が勝手に動いていくランダム性も面白いですね。とくに戦国時代は群雄割拠の時代なので、不測の事態が起きやすい印象です。

戦国時代における“工作員”は、もちろん忍者。この忍者の存在感がすごい!
暗殺やら工作やらできることが多く、ギャンブル性はありますが1人で一気に戦況を有利にできることも。
成功確率が低く、失敗すると捕縛されて処刑されがち。とはいえ、また安価で雇うことが可能です。この使い捨て感あふれる“命の軽さ”も、忍者の無情さを再現していていいですね。



忍者の工作時のムービーの作り込みは、他時代の工作員と比べてもかなり演出やバリエーションがすごいので必見。
途中まで展開が同じでも、そこから成功と失敗でムービーが分岐するドキドキ感が熱い! 失敗時のリアクションまで面白いのでお見逃しなく! ちなみに、少々ずるいですがセーブ&ロードで工作活動のリトライが可能です。


歴史上の戦いを再現したバトルが楽しめるモードも存在。戦国時代では“桶狭間の戦い”や“関ヶ原の戦い”などが体験できます。
“桶狭間の戦い”ってこんな不利な状況から奇襲しかけたのか……や、“関ヶ原の戦い”って意外と戦力が拮抗していたんだな……などなど、地形再現度が高いゆえに気づけることが多く、歴史ファンならより楽しめると思います。必ず裏切る小早川が、裏切ったときにヤバい位置にいることも視覚的に確認できますよ!
平安時代:源平分かれての紅白合戦がわかりやすい! 藤原氏もいます【トータルウォー:ショーグン2レビュー】
『Rise of the Samurai』は、平安時代の源平合戦がテーマ。




基本的には源氏と平氏に分かれるこの時代。“鎌倉源氏”と呼ばれるのが源頼朝を中心にした、いわゆる歴史の主役的な勢力ですね。木曽源氏が木曽義仲などがいる源氏、平氏2種類は、本拠地の違いで分かれています。

また源氏と平氏だけでなく、藤原氏も参戦しています。いわゆる奥州藤原氏(義経を最後に匿った勢力)が“平泉藤原氏”ですね。この時代の藤原氏は正直影が薄いだけに、ちゃんと勢力として選べる点にこだわりを感じます。

源平の戦いにおいては、大きく二勢力に分かれて、自勢力の影響力を高めていくのが目標となります。群雄割拠の戦国時代と比較すると、より大規模な決戦感が強い!

合戦によって支配するか、または工作員による工作でも忠誠を誓わせることで影響力を広げていけます。この時代の工作員は、工作員というより使者のイメージに近いですね。時代によって工作員のできることが大きく違うのも面白いです。
ちなみに順調に影響力を広げていくと、後白河法皇が口出ししてきます。源平合戦を描いた作品では悪役……というか憎まれ役のイメージが強いですが、本作でも同様の模様です(笑)。

この時代のスターである源義経も、もちろん“鎌倉源氏”を選べば味方に加入します(元服後)。初期状態ではとくに特別な能力はないですが、しっかり活躍させて史実再現がしたい!
幕末:佐幕派vs討幕派の全面対決! 新選組などの工作員も活躍【トータルウォー:ショーグン2レビュー】
『Fall of the Samurai』では、押し寄せる近代化の波に揺れる戊辰戦争下の日本列島を舞台に、幕府(佐幕派)と官軍(討幕派)に分かれて決戦します。

幕府は会津など佐幕派の藩が中心、そしてもちろん官軍は薩長を中心とする討幕派の藩が選べるわけですが……有名な薩長土肥に加えて、津藩もあるのが渋い!
津藩は藤堂家が治める藩で、正直存在感が薄く、寝返りの印象が強いのでちゃんとフィーチャーされるのは歴史ファンとしてはうれしいですね。


ほかの時代と同様に、基本的には勢力を広げつつ指定の領国を占領下にするのが勝利条件。陸軍だけでなく、海軍も駆使した大規模な戦闘が楽しめます。
ほかの時代と比べても装備や兵士が近代的で、基本的には遠距離攻撃がメインになる点が特徴です。


勢力によって異なる工作員を使用可能で、それぞれできることも少しずつ異なります。
みんな大好き“新選組”は会津藩の工作員として登場。軍隊を脅迫して引き抜いたり、要人を暗殺したり、反乱を扇動したりとけっこうえげつないことができます。味方にして工作を命令すると、かなり頼りになりますね。

ちなみに幕末で会津藩でプレイしていたら、今度は5ターン目くらいで長州藩が勝手に滅亡しました。会津的には万々歳ですが、あまりにあっけなさすぎる(笑)。

こんな感じで、時代ごとに異なる体験が楽しめる『トータルウォー:ショーグン2 コンプリートエディション』。時代ごとの魅力の違いは、歴史ファンほど楽しめるものになっているので、ぜひプレイを!
なお、別記事ではストラテジーバトルやシミュレーション要素の魅力について紹介しているので、合わせてご覧ください!