ちょっぴり未来を体験できるオールインワン型VR『Quest 2』【電撃ベストバイ2021】

後藤宏
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 電撃独自の視点で選出した“買って損なし”な逸品を紹介する特別企画“冬の電撃ベストバイ2021”。今回は新たな世界を体験できる商品を紹介します。

次世代VRデバイスでちょっぴり未来へ

 昨年くらいからIT業界などでよく聞くようになったのが“メタバース”という単語。メタバースとは、オンライン上に構築された3D形式の仮想空間のことで、ユーザーはその世界の住人として、空間内の施設で遊んだり、ほかのユーザーと交流したりと“もうひとつの世界”を体験できるのが特長です。

 最近では、テレワークや展示会イベントなど新たなライフスタイルやコミュニケーションの手法として注目を浴びています。そんなメタバースを体験するのにオススメしたいのが、Meta(旧Facebook)が販売するスタンドアローンでも利用できるVRデバイス『Quest 2(旧Oculus Quest 2)』です。

  • ▲VRゴーグルと専用のコントローラーがセットになっている『Quest 2』。パソコンやスマホに接続せず、単体で利用することができます。

 本製品で特徴的なのは、本体前面の四隅にカメラを搭載している点です。カメラの映像を元に、周囲の環境をリアルタイムで検出し、何がどこにおかれているかの空間の地図を作成。計測した地点からの距離でユーザーの身振り・手振りを検出したり、周囲の環境をゴーグルの映像に重ね合わせて投影したりといったことが可能となっています。

  • ▲VRゴーグルのフロント面の4隅にはカメラが組み込まれていて、撮影した映像をもとにして身体全体の動きを認識する仕組みです。コントローラーなしで操作できる環境の実現も。

 たとえば、ユーザーの手の動きを認識して、コントローラーを持たずに素手で操作することができます。指の動きまで認識が可能なため、ハンドジェスチャーで、直感的にアプリを操作できるのです。

 この特性を活かせば、VRゴーグルを装着したままで、キーボードやマウスを操作するといったことも可能。オンライン上に事務所を構築すれば、自宅にいながらにして、職場の仲間と“一緒に”仕事が進められるというわけです。

  • ▲SNSのように使える『VRChat』(写真)や『バーチャルキャスト』、ライブや展示会のようなイベントを開催できる『Cluster』など、対応するアプリも続々と登場しています。

 Metaからは、さっそくオンライン上の会議室を利用できる『Horizon Workrooms』のベータ版がリリース。テレワークの新たなスタイルが模索されはじめています。仮想空間と現実をシームレスに行き来しながら暮らす未来も近いかもしれませんね。

VRならではの爽快感を楽しめるゲームが目白押し

 一方で、ゲームもVR対応の作品が充実してきました。最近ではVR版の『バイオハザード4 VR』が話題に。自分の手に銃を持ち、目の前に迫るクリーチャーたちを撃破していく緊張感と爽快感はVRならではです。フィットネスを採り入れた『FitXR』もオススメ。飛んでくる球体をパンチするボクササイズで運動不足の解消にも役立ちます。

  • ▲リズムゲームでは、音楽に合わせて目の前に迫ってくるキューブをザクザク切っていくのが爽快な『Beat Saber』(写真)、ギターやドラムなどのバンド演奏が楽しめる『Beat Arena』などが代表的です。

 じつは……本製品はゴロ寝で映像作品を見るのにもピッタリ。『Netflix』やAmazonの『Prime Video VR』といったアプリでは、目の前にある巨大スクリーンを指定して、仮想空間の天井に再配置できます。2時間スマホをずっと持っていて腕が疲れた……ということが起こらないのが魅力です。

 よりリアルな緊張感を楽しめるゲームや現実のような臨場感を感じられる映像作品だけでなく、未来をちょっと先取り体験できる『Quest 2』。年末年始の休暇を利用して、もうひとつの世界をゆっくりと旅したいところです。

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