【ここだけ20年前】聖域なき改革/明日があるさ/人間て、なかなか死なないもんだ。2001年の新語・流行語大賞

電撃オンライン
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 今年の流行語大賞が発表されました! では、今から20年前、2001年の新語・流行語大賞はどのようなものだったのか。ちょっとタイムスリップしてみましょう。

 毎年その1年で発生した新たな言葉や流行語から、その年を代表する“言葉”を選出する“新語・流行語大賞”。

 流行語を振り返れば、その年がどんな年だったのかが見えてきます。ここでは、過去の新語・流行語を見ながら、当時を振り返っていきます。

 今回は、今から20年前の2001年。この年のゲーム業界は、PS2が好調で、ゲーム業界を牽引していた時代でした。オンラインの波がゲームにも波及し、オンラインゲームに注目が集まり始めた年でもあります。また、この年の9月には任天堂がゲームキューブを発売、翌年にはマイクロソフトがX-BOXを発売し、大いに盛り上がることになります。

2001年の新語・流行語大賞

年間大賞

米百俵/聖域なき改革/恐れず怯まず捉われず/骨太の方針/ワイドショー内閣/改革の「痛み」
小泉 純一郎 さん(内閣総理大臣)

 2001年当時の首相は、小泉純一郎氏。その高い支持率から、小泉政権にまつわる流行語が数多く生み出されました。所信表明演説での「恐れず怯まず捉われず」や、「改革の『痛み』など、それらの言葉がまとめて大賞となった年でもあります。また、トップテンでも“塩爺”や“e‐ポリティックス”など、政治絡みの言葉が多くありました。

トップテン

明日があるさ
浜田雅功&Re:Japan

 故・青島幸男氏作詞による名曲のカバーが、缶コーヒーのCM効果で大ヒットしました。

e‐ポリティックス
天野外支子さん(市民団体代表)

 インターネットを使った政治活動のこと。ネットでの選挙資金集めやボランティ活動など、今では当たり前ですが、言葉自体はあまり聞かなくなりました。

狂牛病
一瀬邦夫さん(ペッパーフードサービス代表)

 牛海綿状脳症とも呼ばれ、BSEという名前でも有名になった病気です。

塩爺(しおじい)
塩川正十郎さん(財務大臣)

ショー・ザ・フラッグ
該当者なし

生物兵器(BC兵器)
常石敬一さん(神奈川大学 教授)

抵抗勢力
該当者なし

ドメスティック・バイオレンス(DV)
DV調査研究会

ブロードバンド
孫正義さん(ソフトバンク〔株〕代表)

ヤだねったら、ヤだね
氷川きよしさん(演歌歌手)

人間て、なかなか死なないもんだ
武智三繁さん(長崎県の漁船船長)

語録賞

ファンのみなさま、本当に日本一おめでとうございます!
若松勉さん(ヤクルトスワローズ監督)

「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン新語・流行語大賞とは(公式サイトより)

 この賞は、1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの。

 1984年に創始。毎年12月初めに発表。『現代用語の基礎知識』収録の用語をベースに、自由国民社および大賞事務局がノミネート語を選出。選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれる。

 選考委員会は、姜尚中(東京大学名誉教授)、金田一秀穂(杏林大学教授)、辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、大塚陽子(『現代用語の基礎知識』編集長)で構成される。

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