くにお関羽、ごうだ劉備、孔明は…美少女!? 『くにおくん三国志』は三国志好きが遊んでもニヤニヤできる【電撃インディー#142】

Ak
公開日時
最終更新

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、アークシステムワークスから本日12月16日に発売された『くにおくんの三国志だよ全員集合!』Nintendo Switch版のレビューを2回にわたってお届けします。

 第1回は、ストーリーやキャラクターに注目したレビューを掲載します。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

三国志の基本に忠実な王道ストーリーが展開

 本作の主人公は関羽(くにお)。漢王朝の腐敗から生まれた黄巾賊の反乱に心を痛める劉備(ごうだ)に、関羽(くにお)が声をかけるところから物語が始まります。

 主人公が関羽であるという違いはあるものの、主に桃園三兄弟(劉備、関羽、張飛)の視点から物語が描かれるという点で、基本的な流れは『三国志演義』に近いです。

 登場人物や関係性も、史実よりは『三国志演義』寄りのものが多い印象。

 会話のノリこそヤンキーものっぽいコミカルさを感じますが、話の展開自体は極めて王道な三国志です。

 桃園の誓い、曹操の董卓暗殺未遂、関羽と華雄との一騎討ち、桃園三兄弟と呂布の乱戦など、三国志ならではの名シーンもバッチリ押さえてあります。

 外来語上等で細かい部分こそすっ飛ばしていますが、武将同士の熱い駆け引きやドラマはしっかり描かれていて、三国志好きには刺さるシーンも多いです。

 広大なマップを収録し、三国時代の土地をしっかり再現しているのも素晴らしいですね。

 ドット絵+美麗な背景を組み合わせたグラフィックもクオリティが高く、物語への没入感を高めます。

 メインストーリーは全6章。黄巾党の反乱から董卓の暴虐へと続き、そこから各勢力の勃興へと至る基本的なストーリーの流れは王道の三国志です。

 ただし作中の選択肢によってストーリーが分岐するなど、本作ならではの展開も。くにおくんらしいギャグやコミカルな物語も楽しめます。

 なお、寄り道も可能ですが、1章ごとのボリュームは基本的に2~3時間ほど。テンポよく、気軽にプレイ可能です。

三国志へのリスペクトを感じる超個性的なキャラクターたち!

 三国志の登場人物たちは、すべて『くにおくん』のキャラクターに当てはめた形で登場します。

 諸葛亮や麋竺が美少女になっていたり、公孫瓚がアイスランド人になっていたりと、ささい(?)な違いはあるものの、武将の役回りや個性はしっかり三国志に沿ったものになっています。

 主人公の関羽(くにお)は乱暴ながらも困っている人を見捨てられない昔気質のヤンキー。

 温厚で頭脳派の劉備(ごうだ)と張飛(ごだい)とは3人そろったときのバランスがよく、それぞれの掛け合いが楽しいです。

 三国志の正史における主人公ともいえる曹操も、しっかりとした存在感を示します。

 魏は関羽(くにお)たちのライバル勢力らしく豪傑ぞろい。夏侯惇(りゅういち)&夏侯淵(りゅうじ)のコンビはもちろん、強面で寡黙な曹仁(おにづか)など、個性的な面々がそろいます。

 本作の最終章が赤壁の戦いということもあってか、呉は関羽(くにお)たちと協力することも多い勢力。

 序盤から登場する孫堅(まえだ)や黄蓋(わしお)をはじめ、頼れる味方といった印象のキャラクターが多いです。

 圧倒的な個性を放つキャラクターのなかでも、とくに異彩を放っていたのが華雄(あぼぼ)と呂布(みすず)。

 華雄(あぼぼ)は、圧倒的な巨体を生かした攻撃を仕掛けてくるプロレスラーのようなキャラクターで、ラリアットや回転しながらの突進など、技のインパクトがすごい!

 原典と同様に関羽(くにお)との一騎討ちになりますが、かなり手強く、初めて装備を見直す必要を感じた敵でもありました。

 呂布(みすず)は、説明の必要もないほど、見た目からして最強なキャラクター!

 ドット絵で描かれるキャラクターのサイズも、ほかのキャラクターより一回り大きく、呂布の名に恥じない存在感と強さです。

 敵として登場したときも非常に手強く、空中からの落下攻撃や広範囲への武器攻撃など、呂布らしいパワフルな攻撃を繰り出します。

 桃園三兄弟でも、食らいつくのがやっとという強さ! 正直、この呂布は御しきれなかったとしても董卓を攻められない気がします。

くにおくんの知識がなくても三国志好きなら絶対楽しめる!

 ノリやテイストこそ『くにおくん』らしくヤンキーものっぽいですが、基本的な物語の展開は王道三国志という本作。

 『くにおくん』か三国志、どちらかに興味があれば必ず楽しめる作りになっています。もちろん、両方のファンという人にはより刺さるでしょう。

 サブイベントや道中のモブキャラなどで名のある武将が登場するなど、細部に至るまで作り込みがていねいです。

 『くにおくん』の知識は必須ではなく、三国志を導入からていねいに追っているので、万人にオススメできます。

 ハチャメチャなノリや王道の歴史物語が好きという人は、ぜひ触ってみてください!


© ARC SYSTEM WORKS

関連する記事一覧はこちら