理不尽な同僚やブラック会社に「No!」。バカゲーっぽい『Say No! More』は、じつは…!【2021年おすすめ傑作選(6):電撃インディー#172】

まさん
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は2021年に発売された(移植、リメイクなども含む)オススメのインディーゲームを取り上げる特別企画第6回をお届けします。

 第6弾は、PC(Steam)、Nintendo Switchで配信中の気持ちが明るくなる良質なアドベンチャー『Say No! More』です。

 プレイ時間は、1時間から2時間程度。1本の映画を見るような感覚で遊べるゲームなのですが、短い時間に真摯で素敵なメッセージが込められた作品です。

 ゲームオーバーがないので誰でもクリアできますし、自分は今年遊んだインディーゲームのなかでも1、2を争うくらい大好き。「No!」と言わずに、まずは遊んでいただきたいのです! 

理不尽な同僚やブラックな会社の命令に「No!」を突き付けろ!

 主人公は、新しく入った会社の“実習生”。居候で家賃を払わない親友や理不尽な会社の命令にも嫌だと言えずに困っていたところ、たまたま見つけた「ノーと言えるようになる」レッスンのテープを聞いて覚醒。

 次々と「No!」をつきつけ、イヤなことにはイヤだと言える人になれたのです! そこから始まる超能力バトル……いや、超No力バトルとでも言うべき展開! 熱い友情! Noというだけの話かと思いきや、どんどん壮大に……!?

  • ▲「No!」と言うべき場面ではNo。言わなくても良い場面では無言。自分と他人の幸せのために、必要な時は「No!」と言いましょう。

 突き抜けた設定と、シュールで笑えるシチュエーション。ギャグ満載のおバカなゲームかと思いきや、笑えるだけではなく胸がスッとする場面もあり、優しさもありと、じつはすごく真面目で素敵なタイトル。すべての人に贈られる「Noのススメ」ですね。

 世界中にいる「No!」と言えず苦しんでいる人や、悩んでいる人。理不尽に悩む人々に、勇気を与えるような物語。

 ただ、相手を否定するのではなく、みんなが幸せになるための「No!」を言うことの大切さを教えてくれます。そして、助け合いや譲り合いの美しさも学べるかも。

  • ▲自分が一番好きなステージは、同僚たちと公園へ行く場面。本作が主張する「No!」は、ただ相手を否定して傷つけるものではない。ゲームのテーマがよくわかります。

 主人公は自動で歩いていきますし、遊んでいて詰まる場面もいっさいなし。どの「No!」を言うべきか選ぶだけで、誰にでも遊べるゲームになっています。

 笑って駆け抜けて、心が温かくなる。良質な映画を見るような感覚で、試しに遊んで欲しい1本です。

『Say No! More』商品情報
ハード:PC(Steam)、Nintendo Switch
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:Thunderful
開発:Studio Fizbin
価格:1,980円(税込)


(c)Studio Fizbin GmbH 2021. Published by Thunderful Publishing AB. All rights reserved.

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