入間人間先生いわく、最新作は「愛と勇気のわくわく冒険譚」!?

　電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。今回は、『私の初恋相手がキスしてた』を執筆した入間人間先生のインタビューを掲載します。

　本作は、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』や『安達としまむら』などの著者である入間人間先生の最新作。ある日突然同居することになった女子高生2人の、淡くて脆い青春物語です。今回は、2人のヒロインについて語っていただきました。

──この作品を書いたキッカケを教えてください。

「安達としまむら路線でもう一本行ってみましょう！」

「まかせろぁ！」

──作品の特徴やセールスポイントを教えてください。

　電波女と青春男みたいに同居して、安達としまむらみたいに女の子たちが向き合い、虹色エイリアンみたいに夏で、トカゲの王みたいに容赦なくて、そして嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんみたいな……えー……そうね……愛と勇気のわくわく冒険譚です。

　とりあえずイラストは柔らかい雰囲気でいい感じだと思います。あと非常に珍しいというか別の人にみかん描いてって頼んで以来だと思うんですけど、イラストにこれ入れてって一つだけ頼みました。なに頼んだかは内緒なんですけど。

──作品を書くうえで悩んだところは？

　タイトル。結局決まらなくてでも色々考えて提案したけど全部蹴られました。今回は3巻想定で話を組んでいるのですが、2巻以降タイトルと関係なくなったらどうするんだろうと思っています。

──執筆にかかった期間はどれくらいですか？

　二ヶ月くらいでしょうか。昔に比べたら凄い気を遣って書いてます。それは若さを失ったということかもしれないし、経験から慎重になっただけかもしれません。ただ今の方が自分で読んでて苦にならないし、ここ天才だなーって思う部分も多いので自分は気に入っています。

──執筆中のエピソードはありますか？

　編集者と電話していたときなにかこう景気のいい話でもないのかと無茶ぶりしたところ、猫を飼うことになったって返ってきました。あと飼ってるウサギの名前なんかも教えてくれました。電話越しの会話で良かったと思います。

──本作の主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。

　どっちが主人公でどっちがヒロインなのか未だ不透明なのですが、今作は二人の女子高生の視点を主として語られていきます。なんかどっかで見たことある感じですね。片方は金髪の女子高生で、片方はやや不愛想な黒髪の女の子です。なんかどっかで聞いたことありますね。ただ関係性や感情の行方はまったく違うので、その辺を楽しんでいただければと思います。

　それと登場人物の一人が用いる言葉は、私の知識にある地元の言葉遣いです。正確かは分かりません。

──特にお気に入りのシーンはどこですか？

　トンファーを渡して見送る雰囲気のところ。

──今後の予定について簡単に教えてください。

　早めに2巻を発表できるようにがんばっていきたいです、よろしくお願いします！

──小説を書く時に、特にこだわっているところは？

　文章を読んで感じる手触りみたいなものを大事にしています。なに言ってるか分かりません。

──アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは？

　麦茶を飲んでぼーっとします。そして眠くならなかったら仕事して、眠くなったら寝ます。

──学生時代に影響を受けた人物・作品は？

　大学の図書館にあった本全部。3年くらいかけていっぱい読みました。

──今現在注目している作家・作品は？

　漫画でいいなら『アサギロ』と『気をつけなよ、お姉さん。』。

──その他に今熱中しているものはありますか？

　部屋に木刀があるのですが、これを二指で挟んで持って振る練習を秘かに続けています。指と手の甲がイカレそうです。

──最近熱中しているゲームはありますか？

　死月妖花。

──それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。

　もし興味持たれましたらよろしくお願いします！