起業した会社を大きくするのに似ている…? 『チームファイトタクティクス』の立体的な面白さ【将棋プロ棋士・星野良生五段のゲーム自戦記】

電撃オンライン
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 シルバースタージャパンに所属している、将棋プロ棋士の星野良生さんのコラム“将棋プロ棋士・星野良生五段のゲーム自戦記”がスタート。連載第2回をお届けします。

 今回は、ライアットゲームスより配信中の『チームファイトタクティクス』についてです。

立体的なストラテジーゲームは起業した会社をどんどん大きくしていくのと似ている……!?

 私が『チームファイトタクティクス』(TFT)を知ったのは2019年9月頃だったでしょうか。

 そのころ、『リアルタイムバトル将棋』の企画で佐藤かよさんとコラボイベントがありました。佐藤さんは普段は『リーグ・オブ・レジェンド』の配信をやっています。コラボに向けて『リーグ・オブ・レジェンド』を少しやってみたのですが、あまり夢中にはなりませんでした。

 しかし、佐藤かよさんは全くやっていない、『リーグ・オブ・レジェンド』の開発スタジオが送る対戦型のストラテジーゲーム『チームファイトタクティクス』をやってみると、操作が苦手な私にはもってこいのゲームでした。

 何がそんなに面白いのかと言われるとなかなか難しいのですが、ほかの人が言っていてしっくりきた言葉は“立体的”です。将棋のようにいうと序盤、中盤、終盤がありそれぞれの場面で違う戦略があるといった感じでしょうか。

 最初は全員何もない局面からスタートして、一定の制限の中でチームを強くしていく過程は、起業した会社をどんどん大きくしていくのと似ているかもしれません。一定の制限があるというのが、『マジック・ザ・ギャザリング』のリミテッドとよく似ているのも好きな理由かもしれません。毎試合、今回はどんなチームになるんだろうというワクワク感があります。

 さて、ここからは実際の試合の解説や反省などになり、とても専門的になりますが、ご容赦ください。

 試合の前に現在の自分の課題について簡単にお話したいと思います。

 1つ目はリロール構成が苦手です。リロール構成は普通初心者におすすめされやすいのですが、リロールのタイミングがわからず下位に沈んでしまうことが多いです。

 貧乏性でどうしてもお金を使い切ることに抵抗感があり、リロールするのが遅くなりがちです。あとはそもそも速くリロールするのが苦手です。頭の回転が遅いですね。あとリロール構成はアイテムしっかり作らないといけないことが多い気がしますね。

 2つ目は洞察力です。オートバトル中の映像を見て敗因などを分析することです。チャレンジャー帯の人はこの能力が高い気がします。この能力があると試合中に強くなれるんですよね。私は戦いを見ててもさっぱり急所がわからないです。

 そんな『TFT』について、新年に新パッチが入りました。次回はその自戦記をお届けする予定です。


将棋プロ棋士・星野良生五段:シルバースタージャパンに所属しているサラリーマン棋士。2014年4月に棋士デビュー。2021年10月、eスポーツタイトル『リアルタイムバトル将棋』でプロ資格を獲得。


『チームファイトタクティクス』(TFT)とは?

 あの『リーグ・オブ・レジェンド』の開発スタジオが送る、ライアットゲームスより配信中の対戦型ストラテジーゲームです。何百通りのチーム編成と戦略を駆使して、ほかのプレイヤーに勝利する道を探し出しましょう。

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