『ニーア リィンカネ』1周年生放送イベントレポート。朗読劇&コンサートはファン必聴といえる至福の時間

電撃オンライン
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 2月18日で1周年を迎えるiOS/Android用アプリ『NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)』。去る2月13日には、これを記念した特別番組“ニーア リィンカーネーション公式生放送#7 ~1st Anniversary SPECIAL SHOW~”が配信されました。

 “最新情報コーナー”“SPECIAL朗読劇”“1st Anniversary記念ミニコンサート”の3コンテンツで構成されたこの生放送。この記事では朗読劇とコンサートのイベントレポートを軸にお届け! なお、最新情報に関してはコチラの記事に詳細をまとめてありますので興味がある方は覗いてみてください。

SPECIAL朗読劇:ツッコミ不在ですれ違いが加速していく絶対にありえない夢の掛け合い

 SPECIAL朗読劇では、今回の生放送のために“ニーア シナリオチーム”が書き下ろしたオリジナルショートストーリーが初お披露目。シリアスなゲーム本編とは異なり、お笑い芸人の“すれ違いコント”を彷彿とさせるコメディタッチな物語が展開し、ファンを喜ばせてくれました。登場キャラクターと声優陣は下記のとおりです。

ママ(CV:原 由実)

フィオ(CV:長江 里加)

レヴァニア(CV:川原 元幸)

アケハ(CV:喜多村 英梨)

 ストーリーのあらすじを簡単にまとめると、檻(ケージ)内を探索しているフィオとレヴァニアは、お休み中の運送屋が手配したという代理の人物を待っていました。そこへ登場したのが、檻に迷い込んでしまったアケハ。彼女は彼女で、暗殺の依頼人である大柄な男性と、その側近(凄腕の殺し屋)を捜していました……。

 こうして偶然にも出会う、本来はすれ違うことすらないはずの3人。ここまで書けばおわかりかと思いますが、フィオとレヴァニアはアケハのことを運送屋の代理人と勘違いし、アケハのほうはレヴァニアを暗殺の依頼人、フィオをその側近と勘違いしたまま、行動を共にすることになります。

 なお、ママは冒頭とラストにのみ登場するナレーター的なポジション。つまるところ、物語はツッコミ不在で展開していくことに! これが先にも書いたとおり、抱腹絶倒の内容。序盤は状況説明の側面もあり比較的シリアスに話が進みますが、中盤からは一気にコメディ感が加速していき、視聴者を楽しませてくれました。

 個人的にうれしかったのは、レヴァニアのボイスが明瞭に聞き取れたこと。ゲーム内では“怪物”として声にエフェクトがかかっていますが、今回の朗読劇ではその処理がされておらず、クリアな音声が聞こえたため、いつもとは少し違った──いつも以上に優し気な声で、フィオと会話していました。超・新・鮮!

 フィオのことを“暗殺もバリバリこなす凄腕の側近”と勘違いしているアケハも、じつにいい味を出していましたね。フィオに対し、これまでに「何人をヤった(殺した)?」とたずね、それを「何人の夢を喰らったのか尋ねられている」と勘違いしたフィオの「毎日ヤってるよ!」という返事に狼狽したり……。

 フィオから提案された“手合わせ”に臨戦態勢をとろうとしたら、あっという間に距離を詰められて「手と手を合わせて──手合わせ!」と、ハイタッチで無邪気に笑う彼女の姿に強者の片鱗を見出したり。根がマジメなアケハだけに、フィオに対する勘違い解釈が面白すぎでした。

 こちらの朗読劇は声優陣もノリノリで演じられたご様子。アケハ役の喜多村さんに至っては「手合わせをするフィオとアケハのファンアートが見てみたい」と口にするほどでしたからね。また、ディレクターの松川大地さんも思わず「(そんな仕様はないけれど)ゲーム内でもこういった掛け合いが実装できたら面白そう」とこぼしては、「軽はずみに口にしたら現場のスタッフに迷惑をかける」と焦ったりして、スタジオの笑いを誘っていました。

 シリアスな本編とは大きく印象が異なるコメディ路線、個人的には最高に楽しめたので、もしまたこのような機会があればぜひ朗読劇を見てみたいです。ええ、見てみたいですッ!(大事なことだから2回書いておきます)

1st Anniversary記念ミニコンサート:ピアノ、ギター、ボーカル2人が織りなす夢のような四重奏

 “ミニ”と銘打たれながら、なんと9曲もの楽曲が演奏されたコンサートパート。最初の2曲は生放送自体のオープニングとして演奏され、残りの8曲は満を持して番組後半にお披露目されました。

 1曲目は「Toki no Kane - 時ノ鐘」。おそらく多くの視聴者が楽曲演奏から始まるとは思っていなかったであろうこともあり、演奏が始まった瞬間は驚きのコメントで画面が埋まりました。サプライズとしては100点満点。瀬尾祥太郎さんによるピアノと、後藤貴徳さんによるアコースティックギターの音色によって、一気に『ニーア:リィンカーネーション』の世界に引き込まれました。

 演奏は途切れることなく「太陽と月の物語」のテーマ曲へ。なんの違和感もなく2つの曲がつながる神アレンジと、KOCHOさんと折田雪乃さんという2人の歌姫による透き通るようなボーカルに圧倒されました。架空の言語で構成される『ニーア』シリーズのボーカル曲には、やはり心が癒されます。「配信ではなく会場で生演奏を見たかった」という視聴者のコメントも多数書き込まれており、僕はずっと「それな!」と頷いていました。ホント、それな!! ちなみに「太陽と月の物語」の楽曲はサントラ未収録のため曲名不明です。

 3曲目は「Kaikyō - 懐郷」。アレンジがとても清らかで、歌姫たちのハミングがしっとりと胸に染み入る名曲です。ぶっちゃけハミングは「あ」と「ん」の二音で構成されていたと思うのですが、たったそれだけで鳥肌が立つほどの美しさ。ちょっとした奇跡を目の当たりにしてしまった気分です。

 そんなお2人のハモリが最高潮に達したのが4曲目。こちらも「太陽と月の物語」からのチョイス。この曲中はコメントの速度が一時的に落ち着いたのですが、これは間違いなくみんなが聴き入ってしまっていたからだと思います。完全に場に酔っていた僕も「オシャレなBARでウィスキーをロックで傾けながら聞きたい」的な、ちょいとアダルトちっくなコメントをしようかとも思いましたが。まぁ、オシャレなBARなんて訪れたこともないしな……と思いとどまりました。ええ、それくらい酔ってしまっていましたね、あの世界観に。

 5曲目は「Ikō - 威光」。プレイヤーが最も耳にしている曲の1つであろう、通常バトル曲です。ただし、アコギのソロから入る今回のアレンジはまったく別の顔を見せてくれており、正直最初はどのシーンの曲かわからなかったほどでした。個人的に、今回のコンサートで一番衝撃を受けたのがこの曲でしたね。マジで新曲かとすら思いましたもので(笑)。

 続く6曲目の「Sabigoe - 寂声」もアレンジが強めで、アコギのサウンドが素晴らしく渋かったのが印象的。演奏のみならず、それを演出するカメラワークもすばらしく、「心が浄化される~」というコメントが多数寄せられていたのも納得です。

 7曲目は「Kyūsai - 救済」。端的に言うと“ガチャの曲”です。ハマっているときもずっとこの曲を聞いていれば、心穏やかでいられそう……そんな錯覚を覚えてしまいました。「今ガチャを回したら★4武器が3本も出た」という書き込みを見ても、少しのジェラシーすら感じなかったのは、この楽曲に魂が救済されていたからかもしれませんね。なお、このレポートを書きながら冷静になっている今となっては「ガチャの楽曲に“救済”とつける『リィンカネ』のネーミングセンスはヤベエな」って思っています。まあ「天国と地獄」とか名付けられるよりはよっぽどイイんですけどね(笑)。

 ミニコンサートということだし「Kyusai - 救済」がラストかな……と油断しそうになったところで奏でられたのが、8曲目の「Sinpan - 審判」。戦闘やイベントなど、さまざまな局面で流れる楽曲ですが、これまたアレンジが素晴らしく、「さすが!」のコメントが相次ぎました。

 最期を飾ったのは、「少女と怪物の物語」のメインテーマともいうべき楽曲「Inori - 祈り」。コメントを見る限り、演奏を耳にしたことでフィオとレヴァニアの物語に想いを馳せる人が続出したようで、もちろん僕もその1人。演奏中「自分が命を落としたときの葬送曲にしてほしい」という強烈なコメントも書き込まれていましたが、僕は不思議と納得してしまいましたね。きっと、逝く人も聴く人も心が浄化される……そんな名曲に仕上がっていると思います。

 今回のコンサート楽曲のアレンジは、すべて瀬尾さんが手掛けられたとのこと。本当にどれもが素晴らしく、聞いていて最高に幸せでした。ありがとうございます、ありがとうございます。

 ということで、全9曲の楽曲を堪能できたわけですが。個人的にはピアノ、ギター、2人のボーカルというミニマムな規模で演奏されたことが、独特の味につながっていたように思います。もちろん豪華なオーケストラもいいのですが、こんなご時世ではありますし、このくらいの小規模な音楽も悪くないよなぁ……って。

 ちなみに、ギターの後藤貴徳さんの指摘で初めて気が付いたのですが、ゲーム内に収録されているサウンドにはギターが入っている曲がひとつもないのだとか。『リィンカネ』の静謐な世界観に対し、今のところギターの出番はないということなんですかね。それにしても気が付きませんでしたが……言われてみたらそうなのか……。

 これから物語が進んでいくことにより、ギターが登場する局面もあると思いますので、今からワクワクしています。ある程度新曲が増えたら、オリジナルサウンドトラック第2弾にも期待したいですよね!

1st Anniversary情報:まさにお祭り騒ぎ! 豪華な施策がてんこ盛り

 さて、イベントの内容を駆け足気味にレポートしてまいりましたが。最後に1プレイヤーとして、今回の1st Anniversary企画でとくに気になっている要素もまとめておこうと思います。

■1st Anniversary 1日1回限定クエスト
開催期間:2022年2月18日(金)13:00~3月4日(金)23:59

 15日間で最大3000ジェムが獲得できる1日1回限定の特別クエストが実装。なお、2月18日の1周年記念日にはこれに加えて3000ジェムも配布されるとのことなので、期間内のログイン&特別クエストをプレイするだけで6000ジェムが入手できてしまう計算に。ガチャ20連分と考えると破格ですぜ……。

■218+2回無料ガチャ
開催期間:2022年2月14日(月)11:00~3月5日(土)10:59

 1周年記念ということで、218(ニーア)回+おまけ2回、合計220回のガチャが無料で引けてしまいます。普通に考えて、天井1回ぶん以上ってスゴすぎませんかね。マジで大盤振る舞いすぎて逆に心配になる(笑)。

■「賛命の祝装ガチャ」開催!
開催期間:2022年2月18日(金)13:00~3月10日(木)10:59

 上記の期間中は“射手の祝宴(ディミス)”、“亡命者の祝宴(リオン)”、“魔女の祝宴(サリュ)”が新登場する“賛命の祝装ガチャ”が実装されます。セオリー的に高性能になるのではないかと予想しているのですが、はてさてどうなることやら。僕個人としては、サリュ狙いで回しに行くことは確定していますけどね。性能なんて度外視で!

■「記録:賛命の拠」開催
開催期間:2022年2月18日(金)13:00~3月10日(木)10:59

 イベントクエスト「記録:賛命の拠」も開催。こちらを周回することで“復讐の少年軍人”ことラルスの新コスチュームである“兵士の祝宴”をゲットできます。入手し忘れないようにしなければいけませんね。

■『ファイナルファンタジーXIV』コラボレーション発表
開催期間:2022年 初夏

 こちらは残念ながらまだ詳細は見えないのですが、『ニーア』ファンにはおなじみの『ファイナルファンタジーXIV』とのコラボが決定したことも告知されました。また、こちらのコラボを前に2~3月には『ニーア オートマタ』コラボの復刻が、4月には『ニーア レプリカント ver.1.22』とのコラボの復刻も実施されることが決まりました。

 上記のほかにも、登場人物の人となりにより深く迫る“シークレットストーリー”の実装やファン待望となる“着せ替え機能”の実装など、さまざまな新機能についても言及されました。1周年を機に、もっともっと遊びやすくなっていくことは間違いなさそうですね。

 プレイヤーにとってお得な施策が盛りだくさんとなる1周年キャンペーン。まだ本作を遊んでいない人や、理由があってしばらくゲームから離れている人にとっては最高の遊びドキになると思います。少しでも気になった人は、ぜひこの機会に『リィンカネ』をプレイしてみてはいかがでしょうか。それでは、本日はこのへんで!

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NieR Re[in]carnation

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 開発: アプリボット
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2021年2月18日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

NieR Re[in]carnation

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 開発: アプリボット
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2021年2月18日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

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