『みんゴル』とPS VRが出会うとどんな世界が? 6月7日に発売される『みんなのGOLF VR』を先行体験

電撃オンライン
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 『みんなのGOLF VR(みんGOL VR)』は、タイトルからもわかるようにPS VR専用ソフト。VRヘッドセットをつけてプレイするため、これまでには味わえなかった新しい『みんなのGOLF(みんGOL)』の世界を楽しめるのが最大の特徴です。

 操作はDUALSHOCK 4でのプレイはもちろん、モーションコントローラ(PS Move)にも対応。今回は、よりリアルなゴルフ体験が味わえるPS Moveを使ってプレイしています。はたして、『みんGOL VR』とは、どんなゲームなのか? どんな感覚が味わえるのか?

 気になった人は、5月21日の11:00ごろから本作の“練習場”が遊べる無料体験版が配信されるので、まずはダウンロードをして、このスゴイ世界を体験してみてはいかがでしょうか。

  • ▲PS VRと『みんGOL』が合わさると、ものスゴイ世界が体験できます。

 体験版では、練習場で弾を打つ爽快感が存分に味わえます! 弾が遠くに飛んでいく美しい弾道を見たら、そのリアルさに必ず驚くハズ!! もちろんリアルな練習場とは違い何発打ってもタダなので、発売日前にキレイなストレートボールを打つ練習をしておくのもアリ。また、リアルゴルフへ行く前に、アプローチの練習をするというのもオススメです。

プレイヤーの体格を設定するところはVR作品ならでは

 最初に行うのは各種の設定。性別、利き手、身長、姿勢(立ってプレイするか、座ってプレイするか)、コントローラの種類を、目の前に表示されるパネルを選択して決めていきます。

 ちなみに背の高さを実際よりも高く設定しても最大飛距離は伸びたりはしないので、正確な数値を設定しょう。目の高さやクラブを構えた時の地面との距離が実際と同じだと、臨場感が増しますし、スイングの軌道もリアルに感じられるハズです。

 システムまわりの操作性はシンプルでわかりやすく、操作感も良好。ちゃんと正面を向いていないと、メニューのパネルが視界外に出ちゃいます。視界から得られるリアルな空間に、あちこちを見渡したくなるという気持ちは、プレイした人の全員がついしてしまうと思います(笑)。

  • ▲メニューのパネルをPS Moveで指し示し、ボタンを押すことで選択していきます。感覚的にもわかりやすいシステムです。

ゲーム内に登場するキャラクターの存在感がすごい!

 いよいよコースへ! 最初にクラブハウスの前でキャディがあいさつをしてくれるのですが、この場面でドキッとしてしまいました。「目の前に等身大の人が立っている」というのは、これまでの『みんGOL』シリーズとは無縁のシチュエーションなだけにインパクトがあるんです。

 プレイヤーがラウンド中に見ることのできる人物はキャディだけ(クラブハウス内では受付嬢がガイドをしてくれます)。コースを貸し切ってVIP待遇でラウンドしているようなものだけに、キャディがいてくれてうれしいというか安心できます。

 彼らは適時アドバイスをくれる他、ラウンドの合間にいきなり近づいて話しかけてきたり、ミニゲームが発生したりもします。キャディは4人いて、それぞれにイベントが用意されているのもうれしいところです。




 キャディはリコ、ルーシー、スティーブ、グロリアの4人。基本的にリアル寄りの頭身になっています。ただし、これまでの『みんGOL』シリーズにも登場しているグロリアだけは、キャラの頭身もシリーズ作を意識したプロポーションになっています。

いざコースへ! 眼前に広がるのは……

 最初のホールのティーインググラウンドに立つと、事前に想像していた以上の開放感、臨場感、没入感を感じます。主観視点であること、首を振れば連動して視界が動くこと。

 これらVRの世界ではあたり前のことも、実際に『みんGOL』でそれを体験すると感動的! ついキョロキョロと周囲を見回してしまいます。視覚と聴覚、そして触覚(クラブヘッドが地面に触れるとコントローラが振動します)が合わさることで、周囲の空気感や風、匂いといった、本来は体感できないはずの要素まで感じられると錯覚してしまうほど、リアルな存在として受け入れられるのです。

 ゴルフコースは、オーソドックスな作りで初級者にも優しい“フォレスト”、美しい海岸線が時に牙をむく“シーサイド”、太古の地球でゴルフをしている感覚が味わえて難易度も高い“ダイナソー”の3コース計54ホールが用意されています。


  • ▲自宅がゴルフコースに変身した瞬間。360゜どこを見渡しても広大なコースが広がっています。
  • ▲“ダイナソー”ではコース内を恐竜が歩いているという、幻想的なシーンに遭遇することも。

コントローラを実際に振って打つショットシステム

 ショットシステムは、これまでの『みんGOL』よりも、かなりリアルゴルフ寄り。+キーとボタンではなく、実際にコントローラを振って打つのですからそれも当然ですね。

 最初は素振りモードになっているので、気軽にコントローラを振ってみましょう。クラブヘッドがボールに当たる瞬間のスピードが飛距離に、その際のクラブフェース(ボールに当たる打球面)の向きが飛ぶ方向に、それぞれ影響してきます。また、スイングの軌道によって、意図的にボールを右や左に曲げることも可能です。クラブヘッドがボールの周辺を通過する様子が残像として表示されるところはゲームならでは! ボールにちゃんと当たった時は青い残像が、空振りした時は赤い残像が出ます。同時に弾道も表示されます。慣れないうちは赤い残像ばかり見るでしょうし、ボールに当たるようになっても今度は真っすぐ飛ばないことに悩まされるでしょう。

 それでも何度も素振りをしていくうちに、うまく飛ばせる確率も上がっていきます。そうしたらボタンを押してアドレスモードに移行し、実際にショット! ボールを打った音。大自然の上空に美しく飛んでいくボール。この気持ちよさは、リアルでゴルフをプレイしている人も大満足できると思います。

 ちなみに本作には、自由に打てる練習場も用意されています。ドライバーで豪快に飛ばすのも気持ちイイですが、パットやアプローチ練習でピンまでの距離を細かく設定できるのもうれしいポイントの1つ。リアルでゴルフをプレイしている人にもイイ練習になるハズです。

  • ▲ショットのイメージ図。最初はボールにあてることも難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねればこんな美しいスイングで打てるハズです。
  • ▲クラブヘッドの青い残像の位置と、ボールの弾道(曲がり方)は連動。水色の矢印が下方向に曲がっているのは、ボールが左に曲がってしまうことを意味しています。

グリーン上の光景もまた、今まで以上にリアル

 グリーン上の表現は『みんGOL』シリーズでおなじみのもの。格子上(グリッド)を動く光点(粒子)を見て傾斜の度合いを判断するスタイルです。カップまでの距離や高低差を示す表示も従来と同じなので、シリーズ経験者なら瞬時に情報を読み取れることでしょう。

 またカップは、通常カップの他に、カップの近くに転がってきたボールを吸い込んでしまうトルネードカップも用意。PS4版の『New みんなのGOLF』などでもおなじみのトルネードカップ。これってステキですよね。+キーとボタンでプレイする時のように、飛距離や方向をドット単位で調節できるわけではありませんから。それだけにトルネードカップは『みんGOL VR』初心者にとって、ありがたい存在だと実感できます。

  • ▲パッティングの強さはコントローラを振る速さで決定。力加減もそうだし、真っすぐ打つこと自体も最初は意外と難しく感じます。

実際のラウンド結果はというと……

 ここからは実際にラウンドをこなした後の感想です。ショットはスライスばかりするし、距離感を合わせるのは難しいし、素振りモードではうまくいってもアドレスモードに移行するとなぜかミスを連発。私はメガネをかけていますが、熱くなった結果か、VRヘッドセット内でメガネのレンズが曇ったりもしました。思った以上にエネルギーを使っているのかもしれません。

 基本的に「パーを取るのがやっと」というラウンドでしたが、それでもフルスイングしたショットが真っすぐ飛んで行った時、うまくバンカーから脱出できた時、長いパットが入った時(トルネードカップに助けられました)はとても爽快で、気持ちよくラウンドできました。

 同時に「ナイスショットの確率を上げたい」、「上達したい」という欲も出てきました。ラウンド内容に応じて段位が上がっていくシステムもありますし(トルネードカップ選択時は昇段しない仕様です)、ホールごとのベストスコアもちゃんと記録されます。

 さらにはオンライン上で、他のプレイヤーのスコアと比較することも可能。やり込み要素が豊富にあるというのは、うれしいことです。まあ、これらのこととは関係なしに、ゴルフ場でラウンドするという気持ちよさを味わいたく、ホールアウト後もすぐに始めてしまいましたが(笑)。

  • ▲段位やステータスがプレイごとに記録されていく。画面上部にはプレイヤーのスイングのクセ(ボールが飛ぶ方向)も表示されるので、修正点もわかるのがうれしい。

『みんGOL』はするけどリアルゴルフは未経験な人、その逆の人も楽しめるタイトル

 私はゴルフクラブを握ったことはあれどコースに出たことがない、いってみれば“非リアルゴルファー”です。ただし、ゴルフというスポーツ自体は海外の試合を専門チャンネルで視聴するくらい大好き。また、ゴルフゲームもアーケードゲームの黎明期からずっと楽しんでいます。

 この記事は“非リアルゴルファー”視点でのものであることをお断りしておきます。そんな私でも短時間で操作方法を覚えられて、それなりのスコアで上がれたのは「簡単な操作で爽快なショットが楽しめる」という『みんGOL』シリーズの精神が本作にも浸透しているからでしょう。

 私とは反対の、『みんGOL』シリーズ未経験の“リアルゴルファー”にとっても、魅力的なゲームになっていると思います。“リアルゴルファー”と一緒にプレイした時、その人は素振りモード時にボールの10cmほど手前をスイングしていました。

 リアルゴルフではそれがあたり前ですし、いつものクセが出たと思います。でも『みんGOL VR』の素振りモードならボールに当てても問題ありません……というか、むしろ当てないと弾道の予測が出てくれません(笑)。

 “リアルゴルファー”にとって本作は、いつものクセが出るほどリアルに作られているんだなと感じたシーンでした。これがきっかけでリアルゴルフを始める人がいたり、逆のパターンでリアルゴルファーが『みんGOL』シリーズを遊び始める人がいてもおかしくはないと思います。『みんGOL VR』は、そんなタイトルなのではないでしょうか。

  • ▲ラウンド開始前の設定画面。気軽に3ホールだけラウンドする設定もある。



  • ▲キャディやキャディの衣装は複数用意されていまが、一部有料のダウンロードコンテンツとなっています。

(C)Sony Interactive Entertainment Inc.

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みんなのGOLF VR

  • メーカー: SIE
  • 対応機種: PS4/PS VR
  • ジャンル: スポーツ
  • 発売日: 2019年6月7日
  • 希望小売価格: 3,900円+税

みんなのGOLF VR(デジタルデラックス版)

  • メーカー: SIE
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: スポーツ
  • 配信日: 2019年6月7日
  • 価格: 5,832円(税込)

みんなのGOLF VR(ダウンロード版)

  • メーカー: SIE
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: スポーツ
  • 配信日: 2019年6月7日
  • 価格: 4,212円(税込)

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