新たな主人公が紡ぐ“失われた物語”。『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』の奥深い世界観

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 DMM GAMES×f4samuraiより、2022年5月17日リリース予定のiOS/Android/PC(DMM GAME PLAYER版)向けアプリ『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』。(以下、『ロススト』)

 本作は、人気TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』と同じ時間軸を舞台に、ゲームオリジナル主人公と原作主人公のルルーシュ・ランペルージ(声優:福山潤)を中心とした新しい物語が描かれる“ナイトメアフレームバトルRPG”です。

 原作アニメをこよなく愛するライターが『ロススト』を一足早くプレイして感じた魅力を、2回にわたってご紹介!

 今回は序盤からオリジナル主人公たちへの感情移入度が高く、先が気になって仕方がない物語&世界観についてレポートしていきます。

※画像は開発中のものです。

新たな主人公による“復讐”の物語

 プレイヤーの分身となる主人公は、男女から選択することができます。主人公の性別はいつでも変更可能なので、まずは直感で選んでしまって問題ありません。


  • ▲性別による物語の差は序盤ではありませんでしたが、ボイスや見た目でシーンの印象が少しずつ変わるのもおもしろいなと思いました。

 チュートリアルバトルで、ルルーシュのもう一つの姿であるゼロが率いる黒の騎士団の一員として戦う主人公。

 主人公の専用のナイトメアフレーム“蒼月(そうげつ)”は、ランスロットに騎乗した枢木スザク(声優:櫻井孝宏)と互角のスピードで渡り合えるすごい機体で、本格的なバトルでも使うのが楽しみになりました。

 チュートリアルでは見事に勝利したものの、黒の騎士団は不利な状況に追い込まれてしまいます。主人公は自分が犠牲になってでも成し遂げたい“復讐”のため、ゼロを逃がそうとして……。

 日本人とブリタニア人のハーフで、現在はブリタニア人として暮らしている主人公。神聖ブリタニア帝国占領下のエリア11(日本)ではかなり恵まれた状況にいるのに、何がそこまで“復讐”に駆り立てるのか、というのが気になるプロローグになっています。

 また原作ファンとしては、チュートリアル後に流れるオープニングも最高だったと言うことをお伝えしたいです。

 オープニング映像は原作アニメを制作したサンライズが担当しており、原作アニメを思い出す美しいムービーを堪能することができます。

 ナイトメアフレームのアクションはかっこいいし、アッシュフォード学園の日常風景は平和そのもので……。私が個人的に本作最大の魅力だと思っている光と闇のコントラストが、オープニングから惜しみなく披露されていて最高だなと思いました。


  • ▲過酷な運命を背負うキャラクターが多いだけに、平和なオリジナルの学園シーンが多いといいなと願ってしまいます。

 しかもテーマソングを担当しているのは、数々の名曲で『コードギアス 反逆のルルーシュ』の世界を彩ってきたFLOW! 「PENDULUM」はオープニングらしい疾走感のある曲ですが、本編クリア後にじっくり聴くと、きっと泣きそうになるんだろうなと……早くもシンミリした気持ちになっていました。

原作アニメをていねいにたどる展開が熱い

 物語の第1章タイトルがアニメ本編と同じ“魔神が生まれた日”であることに、まず最初に反応してしまいました。本編でもていねいに1話をなぞっていて、本作をプレイすることでアニメの世界を追体験することができます。

 オリジナル主人公のエピソードがバランスよく組み込まれているので原作を知っているファンも新鮮な気持ちで楽しめますし、アプリが気になって『コードギアス 反逆のルルーシュ』に初めて触れたという方もサクッと作品の世界に入り込むことができると思います。

 メインストーリーはフルボイスで、キャラクターたちがLIVE2Dアニメーションでクルクルとよく動くのもファンとしてはたまりません。原作アニメのシーンもさまざまなカットやムービーとして活用されていて、キャラクターたちの多彩な姿が見られるのが嬉しいです。

 1章の序盤で主人公がブリタニア軍による日本侵攻時に両親を失い、両親と共同研究をしていたブリタニア人のクラリス(声優:田所あずさ)の養子となって、ブリタニア人として生きていることが明かされます。

 自身がハーフであることを隠して生きる主人公は、ブリタニア人のための学校であるアッシュフォード学園にはあまり馴染めていない様子。

 日本への想いは強いようで、学生という立場を利用して食糧や薬を手に入れ、“シンジュクゲットー(日本人居住区)”の子どもたちを助けるボランティア活動に力を入れていました。

 その志はとても尊く素晴らしいのですが、主人公自身は己の無力さを感じていて……。根が真面目で、いい子だからこそ悩んでしまうんだろうなと切なくなります。

 そんな彼の心を癒してくれるのが、ボランティア先で出会う子どもたちです。彼女たちの前では優しい顔を見せる主人公に、このまま穏やかな時間がずっと続いてほしいと思いました。

 しかし、そこは『コードギアス 反逆のルルーシュ』。原作アニメと同じくレジスタンスによるC.C.(声優:ゆかな)強奪を発端としたブリタニア軍の“シンジュクゲットー”への攻撃が発生し、主人公たちも巻き込まれることになるのです。

  • ▲平和な日常があったからこそ、急転直下の悲劇の辛さが増します。

 主人公はナイトメアフレームに騎乗し、ブリタニア軍に反撃。そしてひょんなことから、ルルーシュがクロヴィス・ラ・ブリタニア(声優:飛田展男)を殺害するのを見てしまい……。


 一方のルルーシュもアニメと同じ運命を辿ってレジスタンスの起こした事件に遭遇し、C.C.と契約して“絶対遵守”のギアスを手に入れます。

 「撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけだ」の名言も聞くことができ、生き生きとしたルルーシュを見られるのは何とも感慨深い。

 主人公が落したあるものがきっかけで、ルルーシュと彼の運命が複雑に絡み合っていくことになります。新たな登場人物の出現によって物語が、どう変わっていくのか気になるところです。

 原作ファンから見てもルルーシュは、正義や悪では割り切れないとても複雑な人物。それでも大切な者のために生きる彼の想いが報われるように、少しでも優しい未来になって欲しいと願わずにいられません。


 またオリジナル主人公も失われた記憶や、互いに気にかけてはいるけど確執のある養母との関係など、まだまだ気になる要素がたくさん残されています。

 果たして主人公は、失ってしまった自分の物語を取り戻すことができるのか。本編で続きをプレイするのが、とても楽しみです。


 なお、ナイトメアフレームでのアクションを体験できるバトル&システム編のレビューも近日公開予定です。


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