ミシェルのフード、くるみの設定、サドネの目と耳など、『アリスギア』×『バトガ』コラボの思い出話インタビュー

文: 電撃オンライン

公開日時: 2022年04月27日(水) 11:50

最終更新: 2022年04月27日(水) 14:16

　iOS/Android用アプリ『アリス・ギア・アイギス』で、『バトルガールハイスクール（以下、バトガ）』とのコラボイベント“アイランドゲーム編”が5月9日（月）14：59まで開催中です。

　コラボ開催を記念して、開発スタッフのみなさんにインタビューを行いました！

【インタビューのお相手】
●運営D：『アリス・ギア・アイギス』運営ディレクター。
●イベントプランナーT：『アリス・ギア・アイギス』でゲームイベントの設計や取りまとめを担うイベントチームの一人。
●バトルプランナーS：『アリス・ギア・アイギス』でキャラクターのショットやスキルなどを作るバトルチームの一人。
●バトガプロデューサー：『バトルガールハイスクール』のメインプロデューサー。

なぜ？サービス終了後に新要素もりもりの『バトガ』コラボが実現した理由

――『バトルガールハイスクール』（バトガ）との新作コラボが決まった経緯について教えてください。『バトルガールハイスクール』7周年記念ということはわかるのですが、2019年7月のアプリの終了後に、まさか新作ストーリーや新キャラまで用意された大型コラボが楽しめるとは思いませんでした。

運営D：2019年に最初のコラボイベント（みき・サドネ・くるみ・ミシェル）を実施した際には、次のコラボもできれば嬉しいよね、くらいの温度感で実施させていただきました。

　ありがたいことに、想像以上に多くのお客様から反響をいただけたので、『バトガ』チームともより強力な協力体制を組み、翌年2020年に花音と詩穂を追加し、新たなコラボイベントを実施しました。

バトルプランナーS：再会編で、原作でも曲名だけ登場していた楽曲『Departure』が制作されたのは私も驚きました。

本日開始のアリスギアコラボでもDepartureが流れるそうです！
ぜひ遊んでみてくださいね。#バトガ #アリスギア #アリスバトガコラボ https://t.co/FIaYSLhtG3
— 【公式】バトルガールハイスクール (@bgirl_colopl) August 28, 2020

運営D：そうですよね、私も驚きました（笑）この新曲もコラボイベントで、使わせていただいたので、かなり贅沢なイベントに仕上がっていると思います。

イベントプランナーT：f*fのライブシーンを再現できたのは嬉しかったですね。この再会編を開催した時に、『バトガ』コラボの一区切りといいますか、2019年の初コラボ時に、『バトガ』＆『アリスギア』チームで思い描いていたコラボの形に一区切りついたタイミングだったのかなと。

運営D：そうですね、2021年は自然とコラボという話は出ませんでした。が、その影響もあってか昨年は特に『バトガ』コラボに対して、お客様から要望を多数頂戴しておりました。

　そこで、コロプラさんの『バトガ』チームとも相談し、バトガ7周年にあわせてお互いに盛り上げていきましょう、ということで今回のコラボ開催が決まりました。

バトガプロデューサー：もともと『アリス・ギア・アイギス』とはこれまで2回のコラボをさせて頂いておりますが、コラボのたびに「またやりたいですね！」という意見を頂いておりました。

　今回追加でコラボしたいという『アリスギア』運営からのご要望があり実現しました。

――やはりコラボ内容の確認・監修は、『バトルガールハイスクール』に携わっていた開発スタッフが担当しているのでしょうか？

イベントプランナーT：はい、私は以前『バトガ』チームでイベント制作などの企画業務をはじめ、カード周りの発注管理だったり、マネージメント業務をお手伝いさせていただいておりました。

バトルプランナーS：私も以前『バトガ』チームで、プレイヤーキャラのスキルやパラメータ調整をお手伝いさせていただいておりました。

運営D：社内では開発DやアートD、バトルDといった各ディレクター陣と協力しながら、二人がコラボリードプランナーとして取りまとめを行ってもらっています。

イベントプランナーT：もちろん、『バトガ』チームの監修もしっかりしていただいているので、原作再現度としては高いものになっていると思います。

ミシェルのフード、くるみの設定、サドネの目と耳など、再現に苦労した部分の思い出話

――『バトルガールハイスクール』コラボについては、これまで2019年の成子坂編・神樹ヶ峰編、2020年の再会編と、長期＆複数回にわたってコラボが行われてきましたが、やはりユーザーから好評だったからこそ続いてきているのでしょうか？　また、過去のコラボ展開の際の思い出深いエピソードがありましたら、教えてください。

星月みき、サドネ、粒咲あんこ、楠明日葉が成長システム「エニグマ」に対応！
ほかの星守たちも後日実装予定です、お待ちください。

エニグマシステムの機能や遊び方については、ゲーム内お知らせの＜エニグマについて＞詳細ページをご覧ください。#アリスギア #バトガ #アリスバトガコラボ pic.twitter.com/uzgQ4WFCQy
— 【公式】アリス・ギア・アイギス (@colopl_alice) April 19, 2022

運営D：先ほどの話と少し重複しますが、好評だったというのもありますが、非常に多くの要望をいただいているのも理由の一つですね。本当に愛されているタイトルだと思います。

　思い出深いというと、私が直接苦労したという話ではありませんがミシェルのフード実装については、大変だったと思います。

　当時の『アリスギア』のモデル仕様だと、「お客様が望まれているフード」を実装することができなかったので、モデルチームとプログラムチームで、構造やシステムの改良を繰り返していましたが、かなり難航してました。

　「フード無し」という選択肢も候補に挙がっていましたが、半ば執念で完成させていたのが印象的です。

イベントプランナーT：バトガのお客様からすると、どうしても原作のLive2Dのクオリティを想像してしまいますからね……3Dモデルだと大変ですよね。

バトルプランナーS：全然関係無いんですけど、アリスギアのバトルチーム内でも「むみぃのSPなんですけど――」とか「むみぃのショットが――」といった具合に、ミシェルの呼称が「むみぃ」で定着してます（笑）

運営D：みんな「むみぃ」って呼んでますよね（笑）

イベントプランナーT：設定的な細かい話でいうと、くるみの“触れた機械を壊してしまう”設定をアリスギア世界でどう表現するか、というのは『アリスギア』チーム内でも少し議論がありました。

　ただ、さすがに専用装備を壊してしまうと、さすがにプレイアブルキャラとしても破綻してしまうので、今の形に落ち着きましたね。

運営D：ちょっと似たような話だと、サドネの目と耳の再現の話もありましたね。

イベントプランナーT：そうですね、原作の時系列設定を厳守しようとすると、お客様的に「これがあると嬉しいよね」という要素が実装できなかったので、そこも再現度よりも少し満足感を重視した実装になっています。

運営D：サドネもシステム的にけっこう改修しましたね。おかげで、その後、アリスギアのアクセサリーや衣装の幅も広がったので、結果としては改良して良かったと思います。

　今回のコラボでいうと、あんこの髪ですかね？

バトルプランナーS：あんこは髪型が特殊なので調整が大変そうでしたね、初期のテストデータでは様々なところに埋まってました（笑）

イベントプランナーT：小ネタですが、あんこを事務所に配置した時のキーボードタイピングモーションは、実は今回が初登場です。

運営D：モーションは『アリスギア』キャラの時もそうですが、設定大変そうですよね。

イベントプランナーT：キャラの性格からくる動きの妥当性や、体や衣装への干渉を考慮しつつ、適切なモーションを目で見ながら、数百ある定義を一個ずつ設定していく…という、地道な作業ですね。

　私は『バトガ』キャラのみ関わっていますが、今回のあんこと明日葉の二人分を設定するのも、数日かかりました……とても印象深いです（笑）

バトガプロデューサー：一番驚いたのは、最初のコラボでのなでなでの実装でした！

　実現したらいいなぁぐらいに思っていましたが、まさかあれをあのクオリティで実装頂けたのは大変驚きました。

普通に遊ぶと見落としちゃう!? なでなでなど『バトガ』コラボの注目ポイント

――新コラボで新たにプレイアブルキャラクターとして参戦する粒咲あんこと楠明日葉について、彼女たちが選ばれたポイントがありましたら教えてください。また、コラボストーリーは参戦キャラクターを決めてから詰めていったのでしょうか。

運営D：星守リーダーということで明日葉が候補にあがり、そこから高3繋がりということであんこに決まりました。もちろん、お客様から要望が多いというのも選定理由の一つではあります。

イベントプランナーT：星守を決めた後に、色々なイベント候補があった中で、最終的に今の“アイランドゲーム編”に決まりました。

　再会編まではコラボシナリオとしてはオリジナルに近い展開だったので、今回はちょっと方向性を変えて、原作にあったイベントシナリオをオマージュする形になりましたね。

――まさかの“なでなで”機能の実装と再現度の高さに驚かされましたが、今回のイベント用に新たに開発したのでしょうか？　また、コラボキャラ以外もなでなでしたくなりますが、そういった拡張の可能性はありうるのでしょうか？

運営D：2019年の最初のコラボイベント開催時に、新たにシステムを開発しました。Tがゲージの仕様やモーション遷移、あとはなでなでのテンポ感を熟知していたので、企画面は全てお任せしてましたね。

イベントプランナーT：原作では1日10回が日課となるようなプレイサイクルで設計されていたので、1回のなでなでタイムは比較的短めに設定されていましたが、『アリスギア』ではイベントの一環で楽しめるという要素ですので、ゲージの上昇量を調整し1回のなでなでタイムが原作よりも少し長めになるよう再設計されています。

　あと、『アリスギア』では実はセリフパターンがなでなで前のモーションが2種、なでなで後は5種設定されており、ランダムで変化するようになっています。

運営D：3Dモデルだと、最初のモーション定義は確かに大変ですが、一度定義しちゃえばけっこう柔軟にモーションを利用できますからね。音も原作と同じものを使わせていただいてますし、かなり再現度の高いものになっていると思います。

　コラボイベント中に、一部の『アリスギア』キャラをなでなでできるようなシチュエーションはありますが、あくまでもコラボ期間の特別仕様といった位置付けですので、『アリスギア』キャラに対してシステム的に定常化という予定は今のところございません。

　ただ、星守についてはコラボ期間終了後も、絆エピソードからなでなではできますので、そちらをご利用いただければと思います。

●インタビュー後編は近日公開予定です

家庭用版『アリス・ギア・アイギスCS』が9月8日発売！

　Nintendo Switch/PS5/PS4用ソフト『アリス・ギア・アイギスCS ～コンチェルトオブシミュラトリックス～』が2022年9月8日に発売されます。

　同時に最大6人まで楽しめる本格3D対戦アクションゲームとなっています。さまざまなストアで店舗別特典付きの限定版が予約受付中なので、ぜひチェックしてみてください！

PS4/Switch『アリス・ギア・アイギスCS』の予約を開始しました！
特典B2タペストリー（描き下ろし小鳥遊怜）に加え3Dクリスタル付きのセットもご用意。さらにZUNTATA RECORDSより本作のオリジナルサントラもゲームと同時発売決定！https://t.co/qGAXFzwzHp #アリスギア pic.twitter.com/ybWGkwJxGg
— エビテン【ebten】 (@ebten) April 22, 2022