同じコンビニで夜勤する美人同僚“梁詩澪”の謎を追う!!【ドラキュラやきん!キャラ解説】

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 コンビニの夜勤で働く吸血鬼“虎木由良”を主人公に、日常と非日常が交錯する物語を描いた和ヶ原聡司先生の人気小説『ドラキュラやきん!』(著者:和ヶ原聡司、イラスト:有坂あこ)。

  最新刊の5巻の発売を記念し、4巻までの主要キャラクターたちの行動を一挙解説!

 今回は、虎木と同じコンビニでアルバイトするミステリアスな留学生“梁詩澪(リァン・シーリン)”をピックアップします。

以下の内容には、本編のネタバレが含まれています。

“梁詩澪(リァン・シーリン)”について

 フロントマート池袋東五丁目店で働き始めた、虎木の後輩アルバイト。中国からの留学生。応募の動機が『虎木と共に働きたいから』であり、そのために虎木とシフトが重なる夜勤を希望する。着やせするタイプだが、かなりスタイルがいい。

作中での主な行動

コンビニ強盗事件後【第2巻】

 一般的でない志望動機を述べたり、その動機通りに虎木に馴れ馴れしく接するが、業務態度は真面目。また、フロントマート東池袋5丁目店に強盗未遂事件が起こった日の帰り道では、アイリスからも日本で働く外国人という共通項で意気投合し共感を得る。雑司が谷の狭小シェアハウスで一人暮らしをしており、教えていないはずの自宅に虎木が強盗事件後の心のケアを言い訳に迎えに来たときも、笑顔で喜んで見せた。

 だが、虎木とアイリスの警戒が解かれ、強盗事件の後処理で村岡が店を留守にした隙に、大陸系ファントム『僵尸(キョンシー)』の術を用い虎木を催眠状態に落とし誘惑。自分の血を吸わせようとする。虎木の持つ『血の刻印』の異常を察知した未晴によって虎木の異常を知らされたアイリスに術と誘惑を妨害され、無法を行うファントムとしてアイリスに捕縛され、比企家に拘束されることになる。

関越道での出来事【第2巻】

 アイリスによって捕らえられ、比企家へと身柄を移送された詩澪。大陸系ファントム僵尸は吸血鬼と同じく日中の活動が不可能だが、詩澪は僵尸の術を用い僵尸の能力を封じる『封魄冊(ふうはくさく)』が有効なのに日中も活動が可能であったため、その正体が人間でありながらファントムの能力を用いる『デミ』だと判明する。

 幼少期、僵尸の秘密結社『梁尸幇(リァンシーバン)』に身柄を売られデミ僵尸として育てられた過去を持つ詩澪は、尸幇の命によりメアリ一世号での戦い以後傷ついて潜伏している室井愛花を国外に脱出させるため、他の僵尸たちとともに東京や虎木の周辺を混乱させ、比企家や闇十字騎士団の目を逸らす役割を負っていた。

 人間でありながらファントムの社会にしか居場所が無い詩澪は、本当のファントムになることに強く憧れていた。虎木に吸血の誘惑を仕掛けたのはその憧れの発露であり、尸幇の任務に直接的な関わりはなかった。比企家の虜囚となりいよいよ居場所を失うが、アイリスが室井愛花と梁尸幇に誘拐され、その行方を捜す虎木の言葉の中に自分の新たな居場所を見出し、尸幇を裏切って虎木と未晴、闇十字騎士団に情報を流し、アイリスと愛花の行方のヒントをもたらした。

 その後、アイリスを誘拐し、国外に出るために新潟港に向かおうとしていた愛花と梁尸幇幇主・梁雪神(リァン・シュエシェン)を虎木、未晴とともに追跡。僵尸の術を用いて古妖の愛花の目すら欺き、アイリスの奪還に貢献する。

 アイリス奪還後は比企家、闇十字の監視の下、再びフロントマート東池袋5丁目店で働くことが認められ、正式に虎木の後輩スタッフとなるが、ファントムになる夢は諦めておらず、事あるごとに虎木に自分の血を差し出そうとする。

縁談騒動以前の出来事【第3巻】

 梁尸幇の事件の後は、虎木に吸血を求めること以外は真面目に勤務し、事情を知らない村岡や灯里との関係もそれなりに良好。

 虎木が借金のカタに未晴に連れられて京都に行った際は、保護観察を名目に僵尸の術を教わりに来たアイリスの思惑を見抜くが、面白がって請われるがままに術を教え、結果的にそれが虎木やアイリス、京都の比企家を救うこととなった。

ZACH騒動での出来事【第4巻】

 京都の騒動後も、引き続きフロントマート東池袋5丁目店で勤務。アイリスが比企家と闇十字騎士団の間に結ばれた協定を破って京都に向かった理由を察しており、虎木とアイリスと未晴の間で繰り広げられる人間関係ドラマを一歩引いた場所で楽しんでいる。

 トラブルに対応する虎木のシフトに代理で入ったり、虎木と家庭の問題でふさぎ込む灯里の様子を僵尸の術で見守ったりと面白がりながらも周囲の人間に対してのサポートに徹している。

関連動画

 PVでは、虎木由良を逢坂良太さんが、アイリスを日笠陽子さんが演じています。また、朗読劇は日笠陽子さんが担当しています。

『ドラキュラやきん!』PV(逢坂良太×日笠陽子)

『ドラキュラやきん!』(朗読/日笠陽子)【電撃文庫朗読してみた】

イラスト:有坂あこ

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『ドラキュラやきん!』

  • 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
  • 発売日:2020年9月10日
  • ページ数:344ページ
  • 定価:630円+税


『ドラキュラやきん!2』

  • 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
  • 発売日:2021年2月10日
  • ページ数:312ページ
  • 定価:630円+税


『ドラキュラやきん!3』

  • 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
  • 発売日:2021年7月9日
  • ページ数:344ページ
  • 定価:715円(税込)


『ドラキュラやきん!4』

  • 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
  • 発売日:2021年11月10日
  • ページ数:340ページ
  • 定価:792円(税込)


『ドラキュラやきん!5』

  • 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
  • 発売日:2022年6月10日
  • ページ数:340ページ
  • 定価: 792円(税込)

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