実写映画『鋼の錬金術師』舞台挨拶で山田涼介が熱い想いを語る

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 映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』について、が5月28日~29日の二日間で京都、大阪、福岡の3都市で行われた舞台挨拶のレポートが公開されました。

 以下、リリース原文を掲載します。

山田涼介が京都、大阪、福岡の3都市で登壇! 全国の『ハガレン』ファンを前に、熱い想いを語る! 「エドとアルの旅の最後を劇場で見届けていただけたら」『最後の錬成』へ向け、見どころを存分にアピール!

 魅力的なキャラクター、緻密に練られたストーリー、唯一無二な世界観で、世界中から愛される大ベストセラー漫画「鋼の錬金術師」。

 連載開始20周年の新プロジェクトとして発表された完結編二部作。前編である『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカ―』が5月20日(金)に公開し、後編『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』が6月24日(金)に公開。原作の最終話までを描き切ることにこだわり、前作よりスケールアップした堂々の完結編となっている。

 そんな完結編二部作の前編であり、5月20日(金)に公開を迎えた『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』公開御礼舞台挨拶、そして6月24日(金)公開の『最後の錬成』舞台挨拶付き最速先行上映、が京都、大阪、福岡の全国三都市で開催され、主演の山田涼介(エドワード・エルリック役)が登壇!全国のファンの前で『鋼の錬金術師』、そして完結編二部作への想いを語った。

5月28日(土)T・ジョイ京都 『復讐者スカー』公開御礼舞台挨拶

 山田は京都の観客、そして全国の劇場でライブビューイングを楽しんでいる観客に向けて「今日舞台挨拶とライブビューイングがあると聞いて『ちょっとこの時間早すぎませんか?』と思った方いますか?僕も思っています(笑)。今日は皆様と少しだけですが楽しみたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。」と挨拶。

 京都の観客の前に立ってみての感想を聞かれると、「こうして、京都のお客さんの前に立って、映画のお話をさせていただけるのは本当に貴重な経験だと思いますし、全国の方が朝早くからライブビューイングでお楽しみいただいていると思うと、嬉しい気持ちですね。」と改めて感謝を述べた。

 『復讐者スカー』の一押しポイントについて聞かれると、「前作で出てこなかった、新田真剣佑くん演じる”スカー”が出てきて、彼が何者なのか、そしてエドとアルに対してどう立ちはだかるのか、というところは一番の見どころかなと思います。

 また、一人ひとりのキャラクターのバックボーン、どういう経緯でこのようなキャラクターになったのか、という過去が明らかになるシーンも原作通りに描かれているので原作ファンの方も楽しんでいただけると思います!そしてもちろんアクション、進化したCGも見どころですね。」と熱いコメント。

 エド以外の役を演じるならどの役がよかったかという問いに対しては、「僕が演じられるとしたら、寺田心くんが演じている、セリム・ブラッドレイくらいじゃないですか?身長的にもいけるかなと思いますけど・・・(笑)」と答えると、会場からは笑いと拍手が起こり、山田が「拍手はおかしいと思いますけど!」とほっこりする一幕も。

 そして「でも、演じられるのであれば、ホムンクルス側もやってみたいですね。彼らにも彼らの正義がありますし、対峙していて演じてみたいなと思いました」とコメント。

 グリーンバックでの撮影について聞かれると「観た方はどこがCGでどこが実物か考えるかもしれませんが、大抵CGです(笑)でもそれがわからないくらい日本のVFXの技術も進化しているなと思いますし、そこも楽しんでいただければと!」とコメント、

 その中で大変だったこととしては、「『最後の錬成』では最後の敵である”お父様”も僕が演じていて、エドも僕で、当然僕は二人いないので、撮影ではカメラマンさんと対峙して完全に一人で演じていたので、そのシーンには注目してほしいですね。」と苦労を明かした。

 続投キャストに新キャストが加わった中での『ハガレン』チームの絆を感じた瞬間については、「撮影はスタッフさんも含めて、助け合いだと思っていて、今回だとロン・モンロウさん(メイ・チャン役)は日本の方ではなく、日本語でのお芝居は大変な中、皆でサポートしていました。日本人でも、”錬金術師”、”煉炭術”、という言葉は普段使わないじゃないですか?それを覚えるのは相当難しかったと思いますが、皆で支え合うことで、温かい現場だな、と感じながら座長として立たせていただくことができました。」と撮影げんばの雰囲気を振り返った。

 そして、事前にTwitterにて募集したファンからの質問に対しても回答。「漫画・アニメもある作品ですが、自分が演じている時に何か感じたものはありますか? 朴路美さんと何かエドのことで相談したとかもありますか?」という質問には、「原作ファンとして、赤いコートを羽織り、青い軍服を着た人たちと対峙すると、ハガレンの世界観を作り上げているな、原作通りに演じたいなと、原作を常に側に感じていました。

 真っ直ぐなエドを演じるのはとても体力が必要で、朴さんとは『全身全霊で1秒も気を抜かないことが、エドを演じるコツですよね』ということをお話させていただきましたね。」と回答。

 「『最後の錬成』を見るにあたっての注目ポイントを教えてほしい」という質問に対しては、「全部です!中でもみんなが集まる最後の戦いは見どころですね。原作に忠実に描けているかと思いますし、自分で言うのもなんですが、僕、かっこよかったです笑、というのは冗談で、『鋼の錬金術師』ってこれだよね!という映像が劇場で観られると思います。もちろん撮影は大変でしたが、ここまで演じ切りたい、と一作目の時から思っていたので、思い入れの強いシーンとして、注目していただきたいです!」と冗談を交えて会場の笑いを誘いながらも、想いを伝えた。

 最後に山田は「皆様、朝早くから劇場に足を運んでいただき、ありがとうございます。『復讐者スカー』をこれから初めてご覧になる方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、『復讐者スカー』を観たら『最後の錬成』も必ず観たくなると思いますし、観ていただきたいなと思います。『最後の錬成』では原作の最後まで描き切っていますので、それぞれのキャラクターが明るい未来に向かって進めているのか、そしてエドとアルの旅の最後を劇場で見届けていただけたらなと思います。本日は朝早くから本当にありがとうございました。」

 と完結編二部作への想いと、全国のファンへの感謝の想いを述べて、舞台挨拶は大盛況のうちに幕を閉じた。

5月28日(土)大阪ステーションシティシネマ 『最後の錬成』舞台挨拶付き最速先行上映

 山田は観客に向け「今日は皆さんが『最後の錬成』を一番最初に観ていただくお客さんだということを聞いてドキドキしていますが、楽しんでいただく前にちょっとした裏話などお話しできたらいいかなと思いますので、よろしくお願いします。」と挨拶した。

 本日ご来場の関西のお客様が一番最初に『最後の錬成』を観るということですが、お気持ちはいかがでしょうか?という問いに、『最後の錬成』が完成したのがなんと3日前ということで、「みなさんが楽しんでくれるかな?というドキドキ感が今は強いですね。満足できる仕上がりなっていると思います。」と自信をのぞかせた。

 『最後の錬成』の注目シーンを聞かれると「お父様との最終決戦ですね。1週間ちょっとかけて本当にじっくりじっくり撮影したシーンなので、完成を観て原作に近い仕上がりになっていて、頑張って良かったな、と思いました。」と語った。

 また劇中でエドとアルが旅をすることにちなみ、関西で旅をするなら、どこに行って何をしたいかという問われると「何かおすすめの場所ありますか?」と取材に来ていた記者に聞く一幕も。

 記者から「通天閣」という声が上がり、「通天閣に行ったことないです!行ってみたいですね。」という山田に対し、MCから「最近通天閣にタワースライダーというすべり台ができましたよ!」と伝えたところ、「嘘でしょ!?」と驚き、「何メートルですか?」と興味津々の様子を見せた。しかし高いところが苦手だそうで「(すべり台は)絶対行かないです!通天閣は行きたいですけどね(笑)」と言い、会場を笑わせた。

 イベントでは、Twitterで募集した質問にも答えるコーナーもあり、原作ファンとして原作から劇場版に使われて一番嬉しかったシーンを問われると「『最後の錬成』のラストカットが原作と全く一緒なんですよ!僕も監督も、そこのエドのポーズをすごくこだわったんです。そのラストカット見て、あっ、一緒だ!まんまだ!という風に思えたのが個人的にすごくうれしかった。

 なので原作ファンの方は感動していただけるんじゃないかなと思います。」と熱く語った。次に、物語の中でエドの成長を表現するために気を付けたことや工夫したことを教えてほしいとの質問には、「パート1からパート2までの4年間で僕自身が成長し吸収したものをエドにバ
トンタッチみたいな感じになったことがそのまま成長としてみれるんじゃないかな」と回答。

 また、体つきの変化について聞かれると「どちらかというとエドのためというよりは最終決戦シーンの僕が演じているお父様の体を表現するため。原作だとバッキバキで常に上半身裸の状態なので、体が見えている状態。ドラマの撮影とトレーニングを並行していた半年間が、まー辛かった!こうやって言えることがほんとに幸せ!」と笑顔を見せた。

 最後に、山田は最後にこれから映画を観る方々へのメッセージとして、「映画はエンターテイメントなので、それぞれの楽しみ方があると思います。とにかく1号目の皆さんにこの映画を全力で楽しんでもらいたいです。そして、エドとアルの最後の冒険を、是非たくさんの方に見ていただきたいと思います。」と舞台挨拶を締めた。

5月29日(日)T・ジョイ博多 『最後の錬成』舞台挨拶付き最速先行上映

 福岡の満員の観客の前に立った山田は、遂に完成した「最後の錬成」を披露する気持ちを「撮影が終わってから約2年、ようやく皆さんに見て頂けるんだなという気持ちでいっぱいです。今日は是非楽しんでいただければ!」と喜んだ。

 衣装の赤いジャケットを選んだ理由については、「せっかくだからエドの色を身にまとって登壇しようと、とスタイリストさんと話して赤に決めました。」と今日の勝負服として選んだことを披露。

 前作から約4年が経ち、長くエドと向き合ってきた山田へMCから「前作から『復讐者スカー』、『最後の錬成』と経てのエドとしての心の変わり方など教えてください。」との問いには、「1作目の時から、監督とは最後まで描き切りたいよねと夢物語のように話していましたが、僕の中ではいつかやるだろうなと思っていました。

 この4年間というのはエドの気持ちを途切らせることなく過ごしていたので、ようやく(撮影に)入るんだなという気持ちでスタートができました。その4年間は、僕自身としてもすごく成長のあった4年間を過ごしたので、自分自身の成長がエドに還元できたのではないかと思います。」と語った。

 話は、4月に行われた完成報告会見での、アメストリス国軍大佐ロイ・マスタングを演じたディーン・フジオカさんなどから、山田が
1作目から、よりパワーアップされていたと話題になっていたことに及び、山田自身が「鋼の錬金術師 完結編」でパワーアップしている面はどんなところだと思われますか?の問いには、「撮影で鍛えていた期間に、最初はベンチプレスを40kgしか上げられなかったけど、最後はMAX90㎏まで上げられるようになりました。ただ、今は鍛えるのを辞めてしまったので、挙げられて50~60㎏が限界かな」と笑った。

 舞台挨拶は「鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成」上映前に行われ、これから作品を見る観客へ向けての注目のシーンは「“お父様”との最終決戦ですね。原作でも物凄く見ごたえのあるシーンのひとつになっていて、『鋼の錬金術師」という作品の根源を描いているお話だと思います。人間が悪に飲まれていく様が繊細に描かれているので、息を呑みながら集中して見て頂けたら」と語った。

 MCから兄弟で旅をするストーリーになぞらえて「山田が福岡で旅をするとしたら、どこに行って、何をしたいですか?」の問いには、「食べたいものは豚骨ラーメンです。」と即答。「実は福岡で豚骨ラーメンを食べたことがないんです。(Hey!Say!JUMPの)ツアーで福岡に来ると、水炊きに行こうよとなることが多いです。(福岡で豚骨ラーメンを食べてたことがないのは)損してるだろうな~」と悔しさを見せた。

 舞台挨拶の最後には、事前にTwitterで募集したファンからの質問に山田が答えるコーナーが設けられ、「山田が何かを決心したり、あの時誓ったことなど、一番印象に残っている約束の日はいつですか?」」という質問に「僕が14~15歳のときに時代劇で主演させて頂いた際に共演した泉ピン子さんとのことです。

 泉さんが本番で突然セリフをすべてアドリブに変えて来られたことがあり、戸惑いながらもそれはセリフはない、(泉さんの)心の声だと思って、予定になかったんですがそのセリフを聞いて僕は涙したんです。そのシーンは(OA時)そのまま使われていたのですが、そのシーンの撮影が終わった後に、泉さんが(山田の)マネージャーさんに『こいつは大物になるから、事務所が大切にするんだよ』と言われ、僕自身には「あんたはくじけそうになっても、この世界にいるべき人間だと思うから、諦めちゃいけないよ」と言われたことを胸に生きています。」と、これが芝居なんだと実感したという自身にとって大切な日を告白。

 続いてのTwitter質問は「(鋼の錬金術師の)原画展に行かれた際に印象に残っている原画はありますか?そのポーズをとってほしいです!」というまさかのお願いが。「あります。お父様との最終決戦が描かれている原画があり、その1枚を見て1作目
のときに、プロデューサーさんに「最後まで(映画)で描かれることがあったら、“お父様”は自分がやりますと言いました。それこそこれも約束の日でもあったので、とても印象に残っています。」とポーズも併せて披露。

 舞台挨拶の最後には、「映画としてエンターテイメントとして、この作品を楽しんでいただきたいというのが、僕たちキャスト・スタッフ一同の願いでもあるので、最後までエドとアルの旅を堪能してください!」と完結編のフィナーレとなる作品をアピールし、大きな拍手とともにイベントの幕が閉じた。

©2022 荒川弘/SQUARE ENIX ©2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会

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