『ヴァルキリーエリュシオン』の3Dモデリング作成を支えた会社。単純なクオリティレベル以外の注目点とは?

電撃オンライン
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 2022年9月28日に、東京・渋谷で、ゲーム業界にまつわる企業が参加する交流会“928 ご縁の会 2022”が開催されました。

 本イベントは多くのゲームのローカライズや開発に携わってきたキーワーズ・インターナショナルに勤務する中西一彦さんの主催によるもの。多くのゲーム会社の方が参加し、歓談するだけでなく、ステージ上でのトークやプレゼンも行われました。

 本記事では、イベント内で語られた『ヴァルキリーエリュシオン』について紹介します。

『ヴァルキリーエリュシオン』の発売を宣伝!

 2022年9月29日に発売されたPS5/PS4『ヴァルキリーエリュシオン』のプロデューサー兼ディレクター・近藤さんが登壇し、トークを行いました。発売前日ということで、テーマは “『ヴァルキリーエリュシオン』の発売を明日に控えて”というもの。
※Steam版は11月12日発売

 「宣伝に来ました!」と笑いを取りながら、近藤さんは『ヴァルキリーエリュシオン』のゲーム概要を説明。キーワーズ・インターナショナルとのご縁については、傘下のラクシャデジタルに『ヴァルキリーエリュシオン』の主にモンスターの3Dモデリングを担当してもらったとのこと。

 非常にスムーズに制作を進めることができたそうで、「ハイエンド3Dを作る際はキーワーズさんがおすすめです」とプッシュしていました。

 その後、会場でも近藤さんにお話をお聞きしたところ、3Dでのゲーム制作は多くのスタッフが携わることになるので、複数の人数の意思疎通が大事になるとのこと。特に『ヴァルキリーエリュシオン』のように世界観を大事にしている作品は、モンスター1体1体のデザインテイストもきちんと統一感を意識しないと世界観が崩れてしまう危険性も。

 そういったなか、キーワーズさんは会社組織として複数人数がきちんと共通認識を持って動いており、窓口となる連絡役も用意されており、『ヴァルキリーエリュシオン』のデザイナーチームやアートディレクターとの意思疎通が非常にスムーズだったと語っていました。

 3Dモデルの作成は、純粋なクオリティの高さが求められるのはもちろんのこと、世界観やゲーム内の役割(アクションゲームの敵としての動きを取れるデザイン)をきちんと理解して対応してくれることも非常に大事とのこと。また、スケジュールや予算に関する意識も重要となります。

 そういった細かなオーダーについての理解度が高く、窓口に説明をすることでチーム内の共有や管理もしっかりしてくれること。また、スケジュールやお金を含めたマネージメントも信頼できるという点で、キーワーズさんの仕事はとても満足がいくものだったとコメントしてくれました。

 不気味なものから神々しいものまで、『ヴァルキリーエリュシオン』にはさまざまなモンスターが敵として登場します。デザインをもとにモデリングされたものにモーションがつき、我々ユーザーはゲーム内で存在感があるモンスターに出会うことができるわけで……。こういったゲーム開発の舞台裏を見るのも、なかなか面白いものですね。

『ヴァルキリーエリュシオン』とは?

 『ヴァルキリーエリュシオン』は、北欧神話をモチーフに、独自の世界観で “人間の死”と“神々の存在”が描かれる『ヴァルキリー』シリーズの最新作。

 ハイエンドグラフィックで描かれる新たな『ヴァルキリー』の世界に、桜庭統氏の名曲の数々が彩を添える。

 また、シリーズ初のアクションRPGとして、おなじみの必殺技やコンボシステムは健在ながら、立体的でスピード感あふれるバトルへと進化する。


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