日本のゲームやアニメへの熱量がすごい…! キーワーズ・インターナショナルの新代表ハンサリさんって、どんな人?

電撃オンライン
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 2022年9月28日に、東京・渋谷で、ゲーム業界にまつわる企業が参加する交流会“928 ご縁の会 2022”が開催されました。

 本イベントは多くのゲームのローカライズや開発に携わってきたキーワーズ・インターナショナルに勤務する中西一彦さんの主催によるもの。多くのゲーム会社の方が参加し、歓談するだけでなく、ステージ上でのトークやプレゼンも行われました。

 本記事では、イベント内で語られたキーワーズ・インターナショナルの新代表就任のスピーチを紹介します。

日本の文化の興味から代表へ

 2022年10月1日に、Keywords Studios(本社:アイルランド・ダブリン)の日本支社であるキーワーズ・インターナショナルの新代表にハンサリ・ギオーム(Guillaume Hansali)氏が就任。その発表に先駆けて、交流会の会場では新たに代表取締役として就任するハンサリ・ギオームさんの挨拶が行われました。

 ここで、筆者はちょっと不安に。代表取締役、いわゆる社長ということで、交流会の場とはちょっと雰囲気が違う堅苦しい感じになるのでは……と思いましたが、スーツではなくカジュアルなポロシャツでの登場に、ちょっと意表を突かれることに(笑)。

 トークについてもフランクな形で行われ、親しみやすい話題や冗談を交えて、ニコニコ顔で行われることに。

 また、フランス出身でありながら、約16年前から日本で活動していることもあり、日本語はかなり流暢なところも驚きポイントでした。のちに聞いたところ、キーワーズ・インターナショナルに所属する外国人の方は日本のアニメやゲームが好きで、作品を楽しみながら日本語を覚えた人だらけとのこと。

 ハンサリさん自身も日本のアニメやゲームが大好きで、その影響で高校時代に空手に挑戦したり、日本語を勉強したりして、日本で就職。エンジニアとしても活躍しながら2008年に開発スタジオであるWizcorpを設立し、このたび、キーワーズ・インターナショナルの新代表に就任することになったわけです。
※CEDEC2021で「Is Worldwide Competitive Game Development possible in Japan?/日本で世界規模の競争力のあるゲーム開発は可能なのか?」という面白い講演を行ったことでも知られています。

 『ドラゴンボール』や『らんま1/2』、『スーパーマリオブラザーズ』や『ファイナルファンタジーVII』など、子供のころから日本のアニメやゲームに触れて育ってきたとのこと。

 交流会の中の短い時間でしたが、随所から伝わってきたのはゲームやアニメへの強い熱量! そもそもゲーム開発の現場にも多く携わってきたハンサリさんだけに、今後のキーワーズ・インターナショナルへも期待できる挨拶となっていました。

 「今後、日本国内の事業展開を加速していくのは、私に影響を与えた日本の文化、ゲーム業界に感謝をしているから。自分を育てて拾ってくれた日本のゲーム業界を盛り上げていきたい」と抱負を述べ、就任のあいさつを締めくくりました。


Keywords Studiosについて

 Keywords Studiosは、全世界で11,000名以上のスタッフが在籍し、世界中のビデオゲーム関連企業に対し、専門性の高いサービスを提供しています。1998年の設立以来、アジア、北米、南米、欧州といった地域を戦略的拠点として広げ、現在では24カ国・地域の計70カ所にオフィスを構えています。

 アートアセット制作、ゲーム開発、デバッグ、翻訳、音声収録、カスタマーサポートといったサービスを50以上の言語および16のゲームプラットフォームに対応し、世界各地で約850の一流企業をクライアントとする事業を展開しています。

 各国・地域のゲーム市場での地位も確立し、ゲームソフトの売上ランキング世界トップ25社のうちの23社にサービスを提供しています。Keywords Studiosはロンドン証券取引所AIM 市場の上場企業です(KWS.L)。

キーワーズ・インターナショナルについて

 キーワーズ・インターナショナルは、Keywords Studiosとしては初となるアジアの拠点として2009年に設立された日本支社です。38か国籍400名以上のネイティブスタッフが在籍し、グローバルにゲームビジネスを展開する国内外の企業に対して、ゲームの開発から翻訳やカスタマーサポートに至るまでをワンストップで提供しています。

■日本国内主要取引先ゲームメーカー(50音順)

 505 Games、エイチームエンターテインメント、カプコン、クラップハンズ、コーエーテクモゲームス、コナミデジタルエンタテインメント、Cygames、スクウェア・エニックス、スーパートリック・ゲームス、セガ、ディー・エヌ・エー、トイロジック、日本ファルコム、任天堂、ハピネット、バンダイナムコエンターテインメント、プラチナゲームズ、フロム・ソフトウェア、ユービーアイソフト 他

ハンサリ・ギオーム(Guillaume Hansali)さんについて

 1983年フランス・リヨン生まれ。日本文化が好きで2001年から独学で日本語を勉強し始める。フランスで留学中の日本人と交流し日本への憧れを深める。

 2006年トゥール大学のコンピューターサイエンス修士を終了した後に来日。日本企業での勤務経験を経て2008年にWizcorpを設立し、代表取締役に就任する。2014年フランスの会社であるAnkamaに一度目の株式の売却を行う。

 2019年Keywords Studiosの傘下に入り、Wizcorpの代表を続けながら、キーワーズ・インターナショナルのゲーム開発部門の事業展開に携わる。2022年10月キーワーズ・インターナショナルの代表取締役に就任。

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