アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』のために、実写版を見直してみた(ネタバレあり)

そみん
公開日時

 アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』が2019年12月13日に上映されます。

 実はこれ、中山ひとみが廃工場に立てこもって大人たちをやっつけた“七日間戦争”から約30年後となる2020年の北海道が舞台。大人になった中山ひとみの声を宮沢りえさんが演じることでも、注目が集まっています。

 久々に実写映画『ぼくらの七日間戦争』を見直したいなと思ったら、DVDツインパックが11月29日に発売されるとか。ちょうどいいタイミングなので、小学校・中学生時代にリアルタイムで『ぼくらの七日間戦争』に触れた僕の思い出を語らせていただきます。

『ぼくらの七日間戦争』は、自分が友だち同士で見に行った初めての映画でした

 子ども時代の自分はもっぱらゲームや漫画、小説が好きで、映画を見に行くことはありませんでした。幼稚園や小学校低学年のころに父親にウルトラマンやドラえもんの映画に連れて行ってもらった記憶はありますが、友だちと一緒に映画館に行くことはなかったんです。

 そんな自分が、初めて友だちと映画館に見に行った映画が、実写版『ぼくらの七日間戦争』でした。映画の公開日は、僕が小学校6年生だった1988年8月13日の夏休み。

 親からチケットをもらい、友だちのO君を誘って、夏休みに新宿に出かけました。余談ですが、新宿駅の地下道で迷子になって上映に遅刻しそうになったり、帰りに電車で酔って途中下車したりしたことも覚えています(苦笑)。

 さておき、大きなスクリーンで秘密基地的な廃工場に魅せられ、本当にもう興奮しました。家出的なシチュエーションもたまりませんでしたし、同年代の少年少女たちが大人と互角以上に渡り合う場面には胸がすきました!

 ちょっとしたプチ家出(夜には帰るレベルですけど)をしたり、廃工場……はなかったので廃屋をのぞきに行ったりと、“七日間戦争ごっこ”をしたものです。
(当然のように、そこから宗田理先生の原作小説も読みまくりました! いきなり誘拐事件の話が始まって、「映画といろいろ違うじゃん! でも、面白い!!」と夢中になっちゃいましたね」)

 あと、これはもう完全に余談ですが、友だちと映画館に見に行った映画の2つ目は、1990年ごろに行われたOVA『ロードス島戦記』の上映会で、3つ目は1991年8月17日より公開された『アルスラーン戦記』(同時上映は『サイレントメビウス』。僕は彩弧由貴派でした)でした。

 ……今さらだけど、全部角川書店関連の映画じゃねえかと、“三つ子の魂百まで”感がありますね(苦笑)。でも、僕と同世代の40歳前後の方には、似たような思い出がある方もいるのではないでしょうか?

帰るんだったら、さっさと帰れェ!(裏声) 約30年たっても覚えている、『ぼくらの七日間戦争』の鮮烈さ

 “インチキな大人に宣戦布告”というキャッチコピーと、当時『三井のリハウス』のCMで話題になっていた宮沢りえさんの初主演作品となることなど、さまざまな点から注目を集めた映画『ぼくらの七日間戦争』。

 でも、子どもだった自分にとっては、そういった周辺情報よりも、“子どもが大人と戦う”&“家出をして秘密基地的な廃工場に立てこもる”というワクワク感がすごかったです。

 そんな『ぼくらの七日間戦争』のあらすじがこちら。

『ぼくらの七日間戦争』

 青葉中学1年A組の生徒8人が、ある日突然、姿を消した!? あわてふためく大人達。しかし彼らは町外れの廃工場に立てこもっていた。

 先生達は連れ戻そうとするが、生徒達は奇想天外な作戦でこれを撃退する。ついに怒った大人達は機動隊を出動させるが…。

 果たしてこの勝負、どちらが勝つか? 迎え撃つ子供達の運命は? 史上最大のイタズラが今こそ爆発する!

 いやあ、やっぱり子ども心ながらにワクワクしたのは間違いじゃなかったほど、楽しそうなあらすじですよね。

 今回、久々に映画を見直しましたが、さすがに十年ぶり以上に見ることもあり、忘れている部分もありましたが、多くの場面をセリフのイントネーション込みで覚えていたのは、我ながらさすがというべきか。それだけ『ぼくらの七日間戦争』がすごかったというべきか……。

 男性教師の「前髪うっとおしいだろう」からの「オン・ザ・眉毛!」と、女生徒の前髪を切る場面。

 下水道探検をしたときに、壁のぬるぬるを触ったときの「なんだぁ、これぇ。気味悪りぃ」&「エイリアンの子どもがいたんだよ!」発言。

 そして、すれちがいから安永がカナリアを連れ、廃工場を去ろうとする雨のシーン。TM NETWORKの挿入歌『GIRLFRIEND』が流れる中、安永から“ガリ勉”呼ばわりされた優等生の中尾が放つ「帰るんだったらさっさと帰れェ(裏声)。僕はたとえ1人になってもここに残る!」という名場面。

 正直、自分も運動が苦手なガリ勉タイプだったこともあり、今も昔も中尾に感情移入しちゃうんですよね。

 また、佐野史郎さんや大地康雄さん、倉田保昭さんらが演じるイヤ~な学校教師のインパクトもすごい! 当時も「服装の乱れは心の乱れ!」なんて正論すぎる正論にもやもやしましたが、何度見直しても強敵感&むかむかしてしまうラスボス感がただよっていて、たまりません。

 ネタバレになるので後半の内容は伏せますが、戦車(エレーナ)に関するギミックの楽しさや、大人と戦う時のイタズラ心に満ちたトラップ(水鉄砲にキンカンを入れての「ゴー・トゥー・ヘル!」とか、当時流行りました。ちょっと危険だけど。笑)は、今見直しても楽しいですし、むしろ大人になった今だからこそ、細かいところまで目が行って楽しめました。

 かつて子どものころに映画を見た僕のような世代はもちろん、角川つばさ文庫『ぼくらの七日間戦争』などで原作小説に触れた若い世代の方も、ぜひこの機会に実写映画版『ぼくらの七日間戦争』でワクワク感を楽しみ、その未来を描くアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』(2019年12月13日上映)を楽しんでいただければと思います!

あらためて、宮沢りえさんがチャーミングすぎた……!

 11名の少年少女はみんな魅力的ですが、やっぱり宮沢りえさんが演じる中山ひとみさんに目がいっちゃいますね。

 活発そうな白いTシャツやジーパン、体育の授業時のブルマ姿など、いたるところで感じられる健康美もさることながら、ちょっと男勝りでチャキチャキなところがいいんですよね。

 クラスメイトに男子生徒を連れ戻してこいと詰め寄られた時の「学級委員学級委員って、私はあなたたちも小間使いじゃないのよ!」と啖呵をきるシーンとか、めちゃくちゃスカッとします!

映画から感じる80年代らしさに胸がギュッと来ることも

 ゲームやアニメ好きな自分としては、映画冒頭にファミコン版『コナミワイワイワールド』(1988年1月14日発売)を遊ぶ場面を見かけて、思わずニヤリ。

 自分は本作をお年玉で買い、友だちや兄弟で2人協力プレイをすることが多かったです。劇中でも菊地と妹が2人プレイをしていましたね。

 また、図書室で中尾が“アリアハンの城の地図”を書いていて、男性教師はアリアハンと言われてもピンと来ないシーンなんかも印象深いです。社会現象にもなったファミコン版『ドラゴンクエストIII』が発売されたのは、1988年2月10日。売り切れまくりで自分は発売日には買えず、数週間遅れで遊んだんだよなあ。

 あと、言わずもがなですが、TM NETWORKが歌う主題歌『SEVEN DAYS WAR』の力も偉大で、いまだにこの曲を聞くたびに映画を思い出し、映画を見るたびにこの曲を思い出しちゃいます。

 音楽とかゲームって、いろいろな思い出が刺激されて、当時(1988年ごろ)を思い出して、胸がギュッと来ちゃうんですよね。

アクション性が増して爽快感を楽しめた『ぼくらの七日間戦争2』

 1991年7月6日に公開された『ぼくらの七日間戦争2』は、渋谷琴乃さんが中山ひとみ役、具志堅ティナさんが具志堅マリコ役を演じたことでも話題になりました。

 内容的には原作小説『ぼくらの秘島探検隊』をモチーフに、沖縄を舞台に環境問題を描く作品となっていました。

『ぼくらの七日間戦争2』

 いつもの青葉中学。いつもの夏休み。いつものように迎えた期末試験。いつもとちがうのは仲間の遅刻をきっかけに教師と対立したことだ。

 教師たちの処罰に不服のひとみ達7人は、東京を脱出し、船の中で知り合ったマリコと沖縄の無人島に。

 そして大人達との戦いが始まった。

 ぼくらの自由を、無人島の自然を守るため、9人は立ち上がる。

 男性教師陣のなかでは、佐野史郎さんが続投した八代謙一のいやらしさがいっそう目立っていてナイスでした(笑)。

 生徒たちが教師に見つかった時に流れる「ティーチャー!」という掛け声と歌も印象的で、個人的にはゲーム感覚の演出だと感じながら楽しんで見ていました。コミカルな効果音も多く、アニメ的な感じもしましたね。

 舞台が夏の沖縄ということもあって、とにかく解放感が感じられる作品です。明るい夏の日差しの下、いろいろと派手なアクションが楽しめるところも魅力です。

 主題歌はB.B.クィーンズが歌う『ぼくらの七日間戦争~Seven Days Dream~』。1990年にアニメ放送が始まった『ちびまる子ちゃん』のエンディング曲『おどるポンポコリン』が大ヒットしていた時期で、B.B.クィーンズらしいノリの新曲として耳と心に残っています。

1991年ごろの環境問題について

 『ぼくらの七日間戦争2』の大きなテーマは、リゾート地開発にともなう環境問題。1991年ごろはオゾン層問題がクローズアップされ始めた時期で、地球温暖化に関する議論も活発な時期でした。

 1991年当時はまだ中学生であまりピンと来ていませんでしたが、高校生になって新聞やテレビニュースに触れる機会が増えた時に、「ああ。そういえば『ぼくらの七日間戦争2』でそんな話があったなあ」と思い出した記憶があります。

 『ぼくらの七日間戦争』を見ると学校の体罰問題などが思い出されるように、映画を見ることで当時の世相を思い出すというか、やっぱり映画には時代を切り取る側面もあるんだなあと思ったしだいです。

まとめ:2本で税込1,700円以下! 手元において損はないお得さですね

 いろいろな思い出が詰まった2作品ですが、11月29日に発売されるDVDツインパックは、なんと消費税10%込みでも3,278円というお値打ち価格。

 自分の場合は子どもがいることもあり、気が向いた時に親子で何度もヘビロテできるというのは大きな魅力です。

 あと、詳細は不明ですが、今回のアニメ映画は実写版の約30年後が舞台ということで、きっと実写版とリンクする演出もある……はず!

 アニメ映画を見る予定の方は、この実写版を見ておくと、より楽しめると思いますよ!

©KADOKAWA 1988, 1991
©2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

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