「子供と一緒に遊ぶゲームではない」の真意は? 『ディアブロ4』最新情報を開発者が解説

電撃オンライン
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 Blizzard EntertainmentがPC/PS4/Xbox Oneで発売予定の『ディアブロ』シリーズの最新作『ディアブロ4』について、12月1日にプレビューイベントが開催されました。

 本記事では、そのプレビューイベントで公開されたムービーについて紹介していきます。

『ディアブロIV』とは?

 『ディアブロ』シリーズは、悪魔によって荒廃した世界“サンクチュアリ”を舞台に、生き残るための戦いに身を投じていくファンタジーアクションRPGシリーズの金字塔です。

 本作は、そんな『ディアブロ』シリーズの最新作となります。悪魔が巣くい、荒廃した世界“サンクチュアリ”で、これまでのスケールを遥かに超える、新たな物語が展開していくことになります。

『ディアブロIV』プレビューイベント

 イベントでは、ゲームの内容を紹介したプレゼンテーションムービーが公開。そこで、開発チームのメンバーがそれぞれの担当セクションについて詳しく解説してくれました。

 最初に、ゼネラルマネージャーのロッド・ファーガソン(Rod Fergusson)氏が登場し、現在も継続中の『ディアブロIII』を始め、現状のシリーズ作品について状況を解説。そして、それらの集大成こそがこの『ディアブロIV』であると語ってくれました。

本作で重要となる4つの要素

 ムービーでは、その後ゲームディレクターのジョー・シェリー(Joe Shely)氏が登場。『ディアブロIV』がどのように進化するのかについて語ってくれました。

 また、『ディアブロIII』のコンソール版の成功を元に、本作ではコンソール版とPC版が同時発売されることになったとのこと。これはシリーズでは初めてのことで、本作をコンソール版で遊ぶ人も、違和感なく遊べることを約束してくれました。

 さらに、本作で重要となる要素について、下記の4つをあげてくれました。

1:魅力的なストーリー
2:舞台となる壮大な世界
3:奥深いビルドとカスタマイズ
4:豊富なレジェンダリーの装備や派手な戦闘

 ゲームについては、“闇への回帰”をベースにしたゲームトーンで、大人向けの世界観になっていること、子供と遊ぶゲームではないということを強調されていました。

 また、テーマは“憎悪”ということで、これまで以上にシリアスなストーリーが期待できそうです。

 個人的には、シリーズの世界観のダークな雰囲気が好きだったので、この点が強調されているのは嬉しい限り。期待度もより高くなりました。

ダークで中世的な世界観

 次に、そんなシリアスなストーリーやダークな世界観について、アートディレクターのジョン・ミューラー(John Mueller)氏が語ってくれました。

 実際のコンセプトアートを見ながら、当初からダークで中世的な世界観を目指しており、過去作の踏襲や現代的な要素の排除など、アートの柱となる部分が語られました。

 やはりダークな雰囲気が伝わってきて、どこかホラー感覚なのは、とても魅力的に思えました。

広大な世界の探索や分岐する物語など、新たな楽しみ満載

 続いてゲームデザイナーのディニ(Dini McMurry)氏が登場。世界の実際の内容について語ってくれました。

 彼は、かつて『ディアブロII』を初めて遊んだときの興奮をさらに拡大すべく、広大で自由に探索できる世界の構築を目指したといいます。

 好きな場所を好きなように探索し、イベントに遭遇したり、ダンジョンに挑んだりと、物語に関係ない場所でも好きに冒険することができるようです。

 それは、まさしくシリーズ最大の世界となるようで、探索が大好きな自分は今からワクワクが止まりません。

 また、非直線的なストーリーキャンペーンについても語り、プレイヤーの選択や行動でストーリーが分岐し、自分だけの物語を紡げることもできるとのことです。

 さらにオンラインで共有された世界も導入され、クロスプレイで友だちと協力したり、“憎しみの地”と呼ばれるPvPエリアで敵対したりといったこともできるようで、その遊びの幅の広さはさすが『ディアブロ』シリーズだなと感じました。

成長に終着点はない!

 次にゲームディレクターのジョセフ・ピエピオラ(Joseph Piepiora)氏が登場。

 面白さの中心であるアイテムの発見について、強力なレジェンダリーアイテムをいろいろな方法で調整でき、自分だけのアイテムを作りあげることができるといったことを解説してくれました。

 また、スキルツリーや高レベルで行えるパラゴンボードなども細かく紹介され、自分の思い通りに強くすることができる、高次元に絡み合った複数の成長システムについての説明がありました。

 その成長には終着点はなく、どこまでも成長を続けることができるようで、育成好きなプレイヤーにとってはたまらない要素となりそう。世界と同様、成長方法についても、シリーズ最大の深さになりそうです。

クラスのカスタマイズもさらも細かく!

 さらに、リードデザイナーのアダム・ジャクソン(AdamZ.Jackson)氏が、クラスデザインや戦闘について語りました。

 まずは全員が使えるスキル“回避”の導入で戦い方の幅が広がったことを解説。そして、各クラスの成長やカスタマイズなどについて、詳しく紹介してくれました。

 各クラスでプレイヤーが期待していることを“約束”と捉え、それを実現させることを目指しているとのことです。

 例としてソーサラーなら、最初に火炎、冷気、稲妻のスキルがあり、そのどれを選択しても期待通りの体験ができ、それぞれの道で、自由なプレイが可能となっているようです。

 また、同じ火炎のスキルでも、火炎での大ダメージを与えるビルドや、火炎+火傷の継続ダメージを与えるビルドなどが選択できるとのこと。

 さらにはスキル特有の強化オプションもあり、例えば“ワールウインド”では、持続時間に応じたダメージボーナスか、出血ダメージの付与が選択できるようになるようです。

 クラスごとに特有のカスタマイズがあり、同じクラスで同じスキルを使っても、まったく違うバトル体験になるとのことで、より深みを増したバトルに期待できそうです。

自分だけでなく馬のカスタマイズも!

 そしてキャラクターの外見的なカスタマイズについては、リードデザイナーのドロ(Dorottya Kollo)氏が語ってくれました。

 本作では、シリーズ最大のキャラクターメイキングシステムが可能で、肌の色、髪の毛などとにかく細かい設定ができるようです。

 キャラクター作りにこだわり過ぎて、なかなかゲームを始められないなんていう、最近のRPGではありがちなジレンマも体験できそうですね。

 装備の外見変更も可能なので、想像力を働かせ、自分だけの組み合わせを考えるのも楽しそう。

 さらに本作ではシリーズで初めて“馬”が登場。その種類や鞍などもカスタマイズできるようで、今から楽しみです!

 その後再びゲームディレクターのジョー・シェリー(Joe Shely)氏が登場し、充実したエンドゲームコンテンツがあることや、本作が複数年に渡って運営していくゲームであり、期待を常に維持させていくことを約束してくれました。

 最後はナズ・ハートゥニアン(Naz Hartoonian)氏により、12月2日から開始されたビルドの解説が行われ、イベントは終了となりました。

 なお、このビルドでは、本作のプロローグ部分及び最初のエリアである“破砕山脈”までのプレイを楽しめました。そのレポートに関しては、また何らかの形でお送りする予定です。

 全世界のアクションRPGプレイヤー待望の『ディアブロIV』。まだまだ先のことと思っていましたが、実際にゲーム画面を見ると、もうすぐ遊べるのかとより期待が高まる内容でした!

 ハック&スラッシュゲームの最高峰となると勝手に思っているので、プレイできる日が本当に楽しみです! 新情報は公式サイトで確認できるので、そちらもチェックして下さい!

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