ゆっくり実況など“ゆっくり〇〇”の商標出願が拒絶。ただし、出願人のドワンゴにとって喜ばしい展開

電撃オンライン
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 ドワンゴによる“ゆっくり〇〇”の商標出願が拒絶されたことが、その拒絶理由とともに発表されました。

商標出願の拒絶理由はドワンゴにとって望ましいもの

 この商標登録出願は、文字商標“ゆっくり茶番劇”が無関係の第三者によって登録された事態を受けて“ゆっくり実況”、“ゆっくり解説”、“ゆっくり劇場”についてドワンゴが行ったもの。

 商標登録出願やその目的については2022年5月23日に行われた記者会見で発表されており、簡単に書くと下記の通りとなります。

【1】ゆっくり実況などは一般的に使われている言葉なので商標登録するのに適さないという判断が出れば、誰も商標登録できない単語になるのでクリエイターが安心して使えるうえに第三者の商標登録ができないことの証明になる。

【2】もしも商標登録がされた場合は、クリエイターに対してドワンゴが権利を行使しないことによりクリエイターが安心して使える一方で無関係の第三者による商標登録が防げる。

 つまり、商標登録自体を目的したものではなく“ゆっくり実況などの単語をクリエイターが安心して使えること”、“無関係の第三者による商標登録を防ぐこと”の二点が大きな目的でした。

 特許庁はドワンゴの商標出願を拒絶していますが、その理由はおおむね【1】に挙げた内容と同じ。そのため、商標出願は拒絶されたもののドワンゴや多くのクリエイターにとって望ましい進展となりました。

 

※画像は公式Twitterのものです。
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