誰を犠牲にして進んでいくのか、存分に悩んでもらいたい。『キミガシネ』ナンキダイ氏にインタビュー【電撃インディー#451】
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- カワチ
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Steam版が2月21日に発売されたトークアクション・レトロホラーゲーム『キミガシネ -多数決デスゲーム-』のインタビューをお届けします。
『キミガシネ -多数決デスゲーム-』は閉鎖空間に閉じ込められた複数の男女が脱出を目指すストーリー。プレイヤーの選択によって生存者が変わり、その後の物語が変化するのも特徴です。
本記事では制作者であるナンキダイ氏にお話を聞きしました。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます！
※本記事内で使用されているスクリーンショット画像は制作者ナンキダイさんに確認いただいています。
『キミガシネ -多数決デスゲーム-』制作者・ナンキダイさん
――『キミガシネ -多数決デスゲーム-』の注目点を教えてください。
プレイヤーの選択肢によって生き残る者が変わるデスゲームです！
――開発で苦労していたところを教えてください。
ほとんどひとりで製作しているので、とにかくすべての作業に時間がかかるところです！ デバッグするだけで膨大な時間を使いました。推理ゲームでもあるので、キャラクターのそれぞれの行動に矛盾が無いようにチェックするのも苦労しました。
――開発をするうえで、特に気を付けている点などを教えてください。
人狼ゲーム的な要素と、ストーリーの推理が同時に進行するので、難しい言葉を抑えて文章がスッと入ってくるように気を付けてます。
――ゲームタイトルにこめた想いを教えてください。
「誰かが悪い」のではなく、自分が生き残るために「君が死ね」というコンセプトをぶち込みました！
――物語のなかで犠牲になるキャラクターなどは最初から決まっていたのでしょうか。初期設定から変わった部分などをお聞かせください。
犠牲になるキャラはある程度最初から決まっていました。しかし作品への反響が大きくなるにつれて、よりシナリオ分岐に幅を持たせようと考えまして、2章以降は特に力を入れてます。
――デス・アトラクションは多彩なゲームが楽しめますが、お気に入りのゲームや作るのに苦労したゲームを教えてください。
アドベンチャー制作の息抜きになったので、どのデスアトラクションも大好きです！ ただ当初はブラウザ版で公開する前提だったので、“滞留限界線”の調整に苦労しました。スマホとPCでは画面のサイズも、指とマウスでの操作方法も違うので、難易度がまったく違いました。
――ホエミーやハンナキーなどのフロアマスターたちはお菓子がモチーフになっていますが、彼女たちのデザインのポイントなどを教えてください。
食べたら美味しそうかどうかが大事なポイントですね！ いつも地味なキャラデザしかしてこなかったので、派手なキャラクターが描けて楽しかったです！
――多彩なデスゲーム作品があるなか、オリジナリティとしてこだわった部分、楽しんで欲しい部分をお聞かせください。
選択肢に価値がある所がこだわり部分です！ そしてどのキャラクターにも愛着を持てるようにこだわっているので、誰を犠牲にして進んでいくのか、ぜひ悩んでもらいたいです！
――主人公を女性にした理由をお聞かせください。ストーカー被害にあっていたという設定以外の理由はありますか？
作り始めた当初、フリーホラーゲームは女性主人公が定番だったので、割と軽いノリで決めました！ キミガシネを構想する際に、一番最初に決まった部分です。
――各メインキャラクターについて、日本と海外で人気のキャラクターは違いますか？ 人気が意外だったキャラクターのほか、彼らの裏設定などもあれば教えてください。
大きく人気が違うキャラクターが居ないのでそこが逆に意外でした。個人的にはアリスを面白枠のキャラクターとして描いたつもりでしたが、カッコいい系のファンアートを見かけるのでなんだか嬉しいです！
元々アリスはトリックスター的な位置の、セクシーな女性キャラのデザインでしたが、別のキャラクターと役割がかぶりそうだったので、登場させる際に変更しました。
――今後、実現したい野望などありますでしょうか？
完結させることがもっとも大きな野望です!!
――ゲームの開発に携わることになったきっかけについて教えてください。
元々中学生の時に趣味でゲーム制作をしてました。漫画家になってからフリーホラーゲームの実況動画を見て久々に作りたくなりまして、単行本のおまけとして簡単なゲームを製作した後、勢いのまま『キミガシネ』を作り始めました。
――ここ数年でもっとも感銘を受けた、おすすめのインディーゲームについて教えてください。（インディーゲームでなくても構いません）
最近だと『Core Keeper』をずっとマルチプレイで遊んでました。ハマるのでおすすめです！
――最後にユーザーに一言お願いします。
小難しい内容のゲームではないので気軽に油断してプレイして欲しいです！ 暖かいレビューをお待ちしております～！
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(C) 2023 Nankidai
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