大河ドラマ『どうする家康』19話感想。家康がまさかのお手つき…!? 男も女もそれぞれの戦いを生き抜く!

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 毎週日曜20時からNHKで放送の大河ドラマ『どうする家康』。第19回“お手付きしてどうする!”のレビューをお届けします。

信玄の死…歴史が大きく動きはじめる!

 前回は、家康たちと激戦を繰り広げた武田信玄が、なぜか唐突に都への進軍をやめ、故郷へと引き返したところで終わりました。

 家康たちを圧倒し、意気揚々と進んでいるかに見えた彼らがなぜ諦めてしまったのか……それは信玄自身が実は病を抱えており、道中で亡くなってしまっていたからです。自分の死を3年は隠し通すように言い残す信玄。

 しかし、それとなく噂は広がってしまいます。この機会に乗じて、武田に奪われた領地を取り戻すことを部下たちから進言されますが、家康はあまり乗り気でない様子。

 信玄の死を好機と喜ぶ部下を叱責してしまったり、声にも覇気がなかったりと、前回の戦いで大きな犠牲を払ってしまった後悔から、なかなか抜け出すことが出来ません。

 一方、信玄の死を知った織田信長は、さっそく行動に出ます。将軍・足利義昭を京から追放し、さらに明智光秀が自ら配下に加わりました。ここから、どんどん時代の動きは大きく、早くなっていきます。

 教科書にも載っているような、大きな出来事が次々と起こるので、あまり歴史に詳しくない人でも見ていてワクワクしてしまうのではないでしょうか。

 浅井を攻め落としたのち、木下藤吉郎は名を改めて羽柴秀吉と名乗りはじめます。温厚そうに見えて、なかなか抜け目のないところが秀吉らしい、とこのシーンを見て筆者は感じました。

望むものを手に入れようとする人の強かさ。男も女もそれぞれの戦いを生き抜く

 さて、戦いのショックから立ち直れていない家康は、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる侍女のお万に、うっかり惹かれてしまいます。

 精神的に弱っている状態ですから、優しくされるとついそちらへ傾いてしまう気持ちは分かります。どんなに強がってみても、人間は人間ですから……とはいえ、妻である瀬名からしたら、たまったものではありません。

 部下からも軽はずみな行動を注意され、さらに城中にウワサが広まってしまいました。そして、その知らせは瀬名にも……家康は最悪のタイミングで彼女と対面することに。

 瀬名は、家康の行動が原因で子どもたちの立場が危うくなりかねないことや、ないがしろにされた側の気持ちをハッキリと言って伝えます。これは瀬名の言い分のほうが正しいので、家康にはしっかり反省してもらいたいところ。

 次に、瀬名はお万と会うことを決心。お万は機転を利かせて、自分を縄で縛るように周りの人たちへ頼みます。反省している姿を見せ、瀬名の怒りを少しでも軽減させる狙いなのでしょうが……この強かさ、ある意味でスゴいと少し感動してしまいました。

 しおらしい姿を見せる演技も、なんだか堂に入っています。まさに女優です。バチバチと火花が散りそうな女の戦いに少し恐ろしさを感じつつ、二人の対面シーンが続きます。

 お万のことをおっとりした女性だと考えていた瀬名は、思わぬ彼女の強さを認めて、どこか別の場所でお腹の子を育てることを勧めます。

 必要な金銭を受け取ってどこか別の場所で暮らしなさい、という言葉はある意味でかなりの拒絶のようにも聞こえますが、人を憎みきれない瀬名の優しさも知ることが出来て、筆者は好きなやり取りだと感じました。

 頭を下げる家康を許したばかりか、辛いときに支えてあげられなかったことを謝りさえする瀬名の姿に、思わず心を動かされました。ちょっと人間が出来すぎているのでは、と不安になるほどです。家康は深く反省するべきだと、改めて思ってしまいます。

 さて、前回の敗戦や今回の騒動などもあり、領民からの家康への評価はあまり良くありません。中には、わざわざ人通りのある場所で馬鹿にする者も。まだまだ困難な状況は続いています。

 そして信玄亡きあとも、未だに強い勢力を保っている武田の次の狙いは、なんと岡崎の松平信康。再び家康の家族に危機が迫ります。次回はどうなってしまうのか、楽しみに待ちましょう。

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