アニメ『神田川JET GIRLS』田所あずささんにED楽曲『RIVALS』の魅力や今後の見どころをインタビュー

伊藤誠之介
公開日時

 AT-X、TOKYO MX、MBS、BS11でTVアニメが放送中の他、2020年1月16日にはマーベラスからPS4用ソフトが発売予定の『神田川JET GIRLS』。今回は、主人公たちのライバルである紫集院かぐやを演じている、田所あずささんのインタビューをお届けします。

 『神田川 JET GIRLS』は、ジェットレースに青春をかける少女たちを、TVアニメやゲームなどで描き出すメディアミックスプロジェクトです。鳴子ハナハルさんによる魅力的なキャラクターたちがジェットレースを通じて出会い、レースを繰り返しながら絆を深めていく、青春群像劇となっています。

 田所あずささんが演じている紫集院かぐやは、ジェットレースの名門である私立武蔵野女学館のエースジェッターとして、主人公ペアの前に立ちはだかる最強のライバルです。さらに、田所さんはTVアニメのエンディング主題歌『RIVALS』も歌っています。

 インタビューでは、紫集院かぐやのキャラクターについてや収録現場の雰囲気に加えて、エンディング主題歌やミュージックビデオの撮影についても詳しくお聞きしました。主人公たちとかぐやの対決に向けて、興味深い話題に要注目です!

紫集院かぐや役・田所あずささんへのインタビュー

かぐやさんの堂々とした立ち居振る舞いには、努力の裏付けがあるんです

――『神田川JET GIRLS』への出演が決まった時の感想をお聞かせください

 実はオーディションでいろんな役を受けさせてもらっていて。そのなかでかぐやさんに決まりましたとお話があって、すごくうれしかったですね。

 自分としても挑戦的なキャラクターでしたし、主人公たちのライバルという立ち位置なので、“超えたい”と思ってもらえるような存在でなければいけないぞと、身の引き締まる思いも感じました。

 エンディング主題歌のお話をいただいたのは、かぐやさんを演じることが決まった後です。声優として出演させていただけるうえに、エンディングも歌わせてもらえるので、すごく光栄でした。

――田所さんから見た、紫集院かぐやの第一印象はいかがでしたか?

 最初に映像を見た時は、お嬢様っぽい髪型とキリッとした目元で、正直言って“悪役の人なのかな?”って思いました(笑)。

――実際に演じてみた時の印象はどうでしたか?

 かぐやさんの自信があって堂々としている立ち居振る舞いには、ちゃんと努力の裏付けがあるというのが、実際に演じてみてわかりました。

 かぐやさんは相手のことをちゃんと認めていて、その上で正々堂々としっかり向き合って戦ってくれる人なんです。生き様がカッコイイ人だなって思いますね。

 黒丸ちゃんのことも、最初は主従みたいな関係なのかな? と思ったんですけど、本当はすごく心が通じ合ってお互いに信頼し合っている関係だと、作品が進んでいくごとに感じられました。

 なので、演じていくにつれてかぐやさんのことがどんどん好きになりました!

――演じるうえで、特に意識した点はありますか?

 “最強のライバル”という立ち位置で、カッコよさだとか、キリッとした感じをオーダーとして求められていたので、その点は意識していました。

 かぐやさんはそれまでのお話で、素の部分をあまり見せていなかったんですけど、最終話ではかぐやさんの人柄が、今までよりも見えたかなという感じがありましたね。

 最終話では、かぐやさんと黒丸ちゃんがいちゃつくところがあるんですけど(笑)、そこは私自身が準備していたよりも、もっとかわいらしい部分を出していいですよ、とディレクションをいただいて。その場面はすごく印象に残っています。

――今までの紫集院かぐやに対する印象がガラリと変わってしまうような感じですか?

 ガラリとまではいかないですけど、かぐやさんにもこんなかわいらしいところがあるんだなとか、2人はやっぱり仲がいいんだなといったところは、感じてもらえると思います。

――田所さん自身と紫集院かぐやで似ているところなどはありましたか?

 負けず嫌いなところは似てるかなって思います。その他は似ていないというか、ここまで完璧な人にはなれないですね(笑)。こんなに堂々とした立ち居振る舞いは、自分はできないので。

 だからカッコイイと思う反面、演じる時にはプレッシャーもありますね。

アフレコ現場は和やかな雰囲気で、笑いをこらえるのが大変でした

――紫集院かぐや以外にお気に入りのキャラクターはいましたか?

 ギャルちゃんたち(白石マナツ&緑川ゆず)も好きですけど、環楓花さんがお気に入りですね。

 楓花さんは、ふだんはおしとやかなんですけど、レースになると破天荒な感じになって、その時の言葉のチョイスがおもしろいんですよ。「なんじゃこりゃあ!」とか(笑)。収録の際も朝井彩加さんの叫びがおもしろくて、みんなで笑いをこらえるのが大変でした。

  • ▲環楓花(画像右)、翠田いのり(画像左)。画像はBlu-ray&DVD全巻購入店舗別オリジナル特典のイラスト(アニメイト特典:アニメ描き下ろしイラスト使用B2タペストリー)。

 作品的にアドリブが多くて、みなさんのアドリブが光ってるんですよ。キャラクターにもよりますけど、ギャルちゃんたちとかジェニファー・ピーチとエミリー・オレンジの2人は、特にアドリブが多めですね。

 たとえばギャルちゃんだと、今時のギャルの言い回しを見つけてきて、いろいろ言ってましたね。台本だと「マジ?」だったのが、「マ?」になったりとか。


――すでに最終話の収録を終えているとのことですが、現場はどんな雰囲気でしたか?

 収録はもう最終話まで終わっているんですけど、すごく和やかで、笑いの絶えない現場でしたね。作品に対して「何これ~!」ってツッコミを入れたりして(笑)。

――本作では、各キャラクターがそれぞれペアを組んでいますが、?

 収録時の座り方もペアごとになっていたりしましたね。私も現場でいちばんお話をしたのは、黒丸役の洲崎綾さんでしたから。

 洲崎さんとは今までにも交流があったんですが、作品が始まる前に別現場でご一緒させていただいた時から、「今度ペアですよね!」とお話をさせてもらっていました。洲崎さんからも「あずさでよかった!」と言ってもらえて、うれしかったですね。

ED主題歌の『RIVALS』は、かぐやさんたちライバル目線からの、スポ根感あふれる楽曲です

――ここからは、エンディング主題歌の『RIVALS』についてお聞きします。楽曲を最初に聞いた時の印象はいかがでしたか?

 疾走感があって、でも熱くて、心にグッとくるような、スポ根感あふれるメロディーだなと思いました。

 作品に寄り添っていて、すごくキャッチーな曲だと思ったので、みんなにも好きになってもらえるんじゃないかなという予感がしました。

――歌詞もすごく熱い内容ですよね。

 最初に読んで、主人公じゃないライバル的な目線の歌詞だなって感じて“そうきたか!”って思いました。私がかぐやさんを演じさせていただく上でも、すごく感情移入しやすかったです。強気というか、ちゃんと自信の裏付けがある人の歌詞になっていて。

 “「「負ける気はないの」」”っていうフレーズは、歌詞だとカギカッコが2つになっていて、ライバルどうしがお互いに言ってるんだと分かるんですよ。こういうところが、熱いなぁって思いますね。


――歌詞の中で、田所さんにとって特にお気に入りのフレーズはありますか?

 “目的地は君の向こう側”ってフレーズが、カッコイイですね。お互いに競い合っている景色も浮かんでくるし、すごくいい表現だなと思いますね。

――ミュージックビデオ(MV)も、まさにスポ根感のある爽やかな仕上がりでした

 MVは今回、初めて自分から「こういうものがやりたいです」と言って、叶えてもらったものになっているんです。

 プールでバンドが演奏するのも、自分がイメージシーンに出演せずに、ほかの方に演じてもらうというのも夢だったので、それを2つとも叶えてもらってとてもうれしかったです!

 イメージシーンに出てくる2人の男の子は一般の方なんですけど、お芝居に対してすごく真剣にお芝居に取り組んでくださって、いい映像になっていますよね。

 廃校になった学校で撮影していたので、控え室が教室だったりして、なんだか懐かしい気持ちになりました。バンドのメンバーさんとも「遅れてきた青春だね」って言ったりして、夏の思い出をもらいました!

――撮影秘話などがあれ場お聞かせいただけますか?

 プールでのバンドシーンは今まででいちばん疲れました(笑)。自宅に帰ったあとで、今まで筋肉痛になったことのないところが痛くなっていて、水の抵抗ってスゴイんだなと思いました。

 ですが、水という部分でも『神田川JET GIRLS』とリンクできたので、やってよかったなと思っています!

――それでは最後に、アニメを見ているファンへのメッセージをお願いします。

 ストーリーがしっかりと描かれていて、レースもめちゃくちゃカッコイイ作品だと思います。

 これから最終回に向けて、手に汗を握る展開が待っていますので、主人公たちとかぐやさんたちのライバル関係がどうなるのか、レースの結果がどうなるのかをぜひ楽しみに見てください!

TVアニメ『神田川JET GIRLS』放送情報

放送情報
AT-X:10月8日より毎週火曜日23:30~
※リピート放送:毎週木曜日15:30/毎週日曜日24:30/毎週月曜日7:30
TOKYO MX:10月8日より毎週火曜日24:30~
MBS:10月8日より毎週火曜日27:00~
BS11:10月9日より毎週水曜日24:00~
配信情報
dアニメストア:10月8日より毎週火曜日24:00~
その他サイト:10月15日25:00以降順次配信予定
※放送・配信日時は変更になる可能性があります。
スタッフ(敬称略)
原作:KJG BOOSTERS
原案:高木謙一郎
監督:金子ひらく
シリーズ構成:雑破業
キャラクター原案:鳴子ハナハル
キャラクターデザイン:宮澤努
マシンデザイン:麦谷興一(CHOCO)、山本七式(SUDACCI)
プロップデザイン:宮豊
総作画監督:宮澤努・ごとうじゅんじ
美術監督:中村典史・平良亜衣子
美術設定:佐藤歩
色彩設計:松山愛子
2Dワークス:越阪部ワタル
モニターワークス:長谷川朋史
3DCG監督:廣住茂徳
撮影監督:尾形拓哉・伏原あかね
編集:木村佳史子
音楽:ノイジークローク
音響監督:濱野高年
音響効果:出雲範子
音響制作:マジックカプセル
音楽制作:ランティス
プロデュース:EGG FIRM
アニメーション制作:ティー・エヌ・ケー
製作:KJG PARTNERS
キャスト(敬称略)
波黄凛:篠原侑
蒼井ミサ:小原莉子
紫集院かぐや:田所あずさ
満腹黒丸:洲崎綾
パン・ツウィ:大久保瑠美
パン・ティナ:大空直美
ジェニファー・ピーチ:Lynn
エミリー・オレンジ:ファイルーズあい
白石マナツ:安済知佳
緑川ゆず:前田佳織里
環楓花:朝井彩加
翠田いのり:内田彩

©2019 KJG PARTNERS

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