2Dアクション『Bloodstained: Curse of the Moon 2』の魅力を紹介。可愛いコーギー犬（※魔導アーマー）も仲間になる

　インティ・クリエイツより、2023年7月13日に発売される『Bloodstained: Curse of the Moon Chronicles（ブラッドステインド カース・オブ・ザ・ムーンクロニクルズ）』。名作2Dスクロールアクション『Bloodstained: Curse of the Moon』2作が1つになった、ファン待望のパッケージ版です！

　前回の記事では『Bloodstained: Curse of the Moon（以下、『Curse of the Moon』）』についてご紹介しましたが、今回は『Bloodstained： Curse of the Moon 2（以下、『Curse of the Moon 2』）』とはどういった作品なのか？　ということを振り返っていきたいと思います。

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前作からの正統進化！『Curse of the Moon 2』

　斬月たちを操作して横スクロールのステージを進んでいく、レトロスタイルアクション『Curse of the Moon』。80年代を思い出す8bitテイストな作風や、仲間との向き合い方で結末が分岐する物語などが人気を博したタイトルです。

　その続編である『Curse of the Moon 2』は手触りを引き継ぎつつ、前作から正統進化を遂げている作品となっています。そして、ありそうでなかった、2人同時プレイが可能になり幅が広がったという特徴もあります！

　ストーリーは前作から始まる続編になっていますが、『Curse of the Moon 2』は本編である『Bloodstained: Ritual of the Night（以下、『Ritual of the Night』）』とは別の世界線の物語になります。

　主人公は再び“斬月”が務めます。前作で仲間だった“ミリアム”と“アルフレッド”と“ジーベル”も、引き続きプレイアブルキャラとして登場！　それに加えて、本作にも新たに3人の仲間が登場するので、合計7人の個性豊かな仲間と冒険することになります。

　7人それぞれが違った武器を使用するのも印象的。設定が細かく決められており、キャラクターへの愛がかなり感じられます。

　本作も前作同様、ステージクリア型ではあるものの、エピソード形式という方法になっています。同じステージでもエピソードによって使用できるキャラクターに制限がかかっていたり、エピソードが分岐したり……といった形で、ストーリーが変化していきます。

　そのため前作と比べ、ストーリーが格段にボリュームアップ。仲間との会話が増え、絆をより感じられるようになっています。

登場人物紹介

ドミニク

　悪魔を強く憎み、特定のある悪魔の痕跡を追っているという、教会に所属する謎多きエクソシストの女性。本編とも言える『Ritual of the Night』にも登場するキャラクターです。

　メインウェポンは長射程の“槍”を使い、固有アクションはハイジャンプなど“ミリアム”に近い性能ですが、サブウェポンが回復や味方の復活といった前作にはいなかったサポートキャラクターになっているのも特徴です。

ロバート

　悪魔を憎み、教会の人間すら恨む凄腕の元軍人。退魔の力を持たない一般人のため、HPが極端に低く、打たれ弱いです。

　が、“銃”を用いての遠距離攻撃を得意するほか、匍匐前進で狭い通路を進めたり、壁に掴まったり、壁ジャンプが可能だったりと意外と探索向き。技巧派のキャラクターです。

ハチ

　かつて受けた恩を返すために斬月を追っていたましたが、悪しき錬金術師に捕まってしまったハチ。生態パーツとして、魔導アーマーに組み込まれてしまったコーギー犬です。

　最もHPが高いですが、見た目の通り当たり判定が大きく、被弾が増えてしまうのが弱点です。重たい体ゆえにノックバックが少なかったり、固有アクションでトゲの床などのダメージ無効化・空中で高度を保ったまま左右に移動できるホバー・ほぼ全ての攻撃を無効化するサブウェポンを持っている……など、シリーズ通して最もタフなキャラクターになっています。

　あとコーギー姿がとにかく可愛いので必見です！

ミリアム

　上記の通り、前作で仲間だった“ミリアム”と“アルフレッド”と“ジーベル”が引き続きプレイアブルキャラとして登場します。アクションや性能に新たなものが追加され、更に強く・使いやすくなって帰ってきました。

　錬金術師によりシャードを体に埋め込まれた少女で、『Ritual of the Night』の主人公であるミリアムは、前作に引き続きリーチが長い武器“ムチ”と4種のサブウェポンが使用できます。

　その中でも敵や敵弾を貫通して水平に飛んだあと戻ってくるかなり使い勝手が良い鎌攻撃が、本作では投げた後に鎌をキャッチすればWPが若干回復するという性能が追加されています。

アルフレッド

　ロガエスの書を探し続ける、錬金術師アルフレッド。メインウェポンの杖はリーチが短く隙も大きい攻撃でしたが、本作では攻撃すると稀にWPを回復するようになったので、前作より使い勝手がよくなっています。

　他にも自身の分身を作り出す“ソウルビジョン”にデコイ機能が追加され、分身の位置を変更できるように。低いHPをカバーできる性能が追加されています。

ジーベル

　人間と錬金術師を憎む、ミリアムと同様の結晶を埋め込まれた青年。

　コウモリに変身して自由自在に空中を移動できる特徴はそのままですが、ブラッドスティールという横方向への突進攻撃にHPの回復性能が追加されたので、多少強引なプレイも可能になりました。ですが、無茶は禁物です！

前作よりも使いやすくなった主人公“斬月”

　剣術であらゆる危機を乗り越えてきた、退魔士を務める斬月。ステージ中にあるアイテムを入手することで、斬り下ろし攻撃（兜割り）などの特殊なスキルが使用できるようになります。

　特殊なスキルについて、前作ではとある条件を満たさないと使用できないという、ちょっとした隠し要素のようになっていました。本作では気軽に使えるようになっています！　習得したら積極的に試していきたいですね。

プレイの幅を拡張！　2人でも楽しめる

　先述した通り、『Curse of the Moon 2』では2人同時プレイが導入されています。こちらはモードではなく、プレイ中いつでも途中参加可能なので、好きなタイミングで始められるのも嬉しいポイントです。

　2人プレイモードでは、どちらかがやられてしまっても残っているキャラクターで即座に復活できたり、自身をマスコット化して片方のプレイヤーついてったり、HPの回復量がアップしたりと良いこと尽くし！　上級者の方が初心者をサポートしてあげるのもよいかもしれませんね。

　相手の上に乗ることができるので、足場として助けてもらいつつ、高い位置へジャンプすることもできます。コウモリ姿になった仲間の上に乗って移動もできますし、高台に乗らないと攻撃できない、大型のボスに対しても簡単に攻撃が当てられることも。かなり難易度が変わってくる印象です。1人で遊んでいる時とはまた違った感覚でゲームプレイをすることができますよ。
　
　本作の二人同時プレイに込められた想いなどは開発者インタビューにて語られているので、ぜひそちらもご覧ください！

“血を吐きたい日におすすめ”な難易度も追加

　前作よりも少しだけ難易度が上がっているので、より歯ごたえのあるアクションが楽しめると思います。俺は2Dアクションには慣れてるんだ！　それでも物足りない！　というプレイヤーに向けて、本作には“LEGEND HUNTER（レジェンドハンター）”スタイルという新たな難易度も。こちら、とんでもない難易度でプレイできるので、腕に自信のある方はぜひ挑戦してみてください。

　ちなみに2人同時プレイは、上記の通り1人プレイと比べるとショートカットがしやすく、共闘できるため難易度が下がります。家族や友人を誘って、一緒に遊んでみるのも良さそうです。

そんな2作品がまとめて楽しめる『Bloodstained: Curse of the Moon Chronicles』

　2018年5月に『Curse of the Moon』、2020年7月に『Curse of the Moon 2』がダウンロード専売ソフトとして発売。パッケージ版での販売は国内では今までありませんでしたが、　発売から5年の月日を経て待望のパッケージ版が『Bloodstained: Curse of the Moon Chronicles』として発売されます。

今蘇る、月を廻る二つの戦物語。今宵、男が斬るのは、月か悪魔か。

耽美的で厳かな8bitテイスト2D横スクロールアクション『Bloodstained: Curse of the Moon』シリーズ2作を1パッケージ化！2023年7月13日（木）発売予定！#Bloodstained #CurseOfTheMoon #CotM

公式サイト: https://t.co/OiztlpKdyX pic.twitter.com/f0YtJHz3aP

— INTI CREATES Official (@GunvoltOfficial) March 24, 2023

限定版の詳細もご紹介

　せっかくなので、こちらで限定版についてもご紹介。限定版が入ったBOXは公式イラストレーター・夏目裕司氏が描き下ろしたイラストに、高品質なUVニス加工を施した豪華仕様となっています！　そちらにアイテムが3つ収納されています。

【限定版同梱物】
①『Bloodstained: Curse of the Moon Chronicles』フルカラー設定資料集
②『Bloodstained: Curse of the Moon Chronicles』サウンドトラックCD （2枚組）
③“8Bitスタイル”アクリルキーホルダー

◆『Bloodstained: Curse of the Moon Chronicles』フルカラー設定資料集

　オフィシャルイラストレーター／キャラクターデザイナーの夏目裕司氏が描いた、デザインの草案～設定稿・没案までを収載。さらに、ドットスタッフがデザインした資料までも惜しみなく収載した、40Pフルカラー設定資料集です。

　特に、BloodstainedシリーズプロデューサーのIGA（五十嵐孝司）氏、 シリーズディレクターのSHUTARO氏をはじめ、Curse of the Moonシリーズディレクターの宮澤拡希、キャラクターデザイナーの夏目裕司氏、及び、開発チームのスタッフ達による数多くの解説コメントが必見の一冊です。

◆『Bloodstained: Curse of the Moon Chronicles』サウンドトラックCD （2枚組）

　作中で流れるBGMをオリジナル音源で収録した、2枚組のサウンドトラックとなります。入手が非常に困難だったサウンドトラックですが、やっと手に入れられる……！　という方も多いのではないでしょうか？

◆“8Bitスタイル”アクリルキーホルダー

　斬月だけでなく、すべてのプレイアブルキャラクターのドット絵があしらわれたアクリルキーホルダー。ゲーム内の重要なシーンを構成しており、50×50mm内サイズの茄子カン付きなのでどこにでも付けやすいです。レトロさ凝縮グッズ、ここだけのアイテムなので見逃せませんね。

　また、ゲームとは別で、シリーズ2作品の完全限定生産サウンドトラックコレクションの発売も決定しています。こちらは全4枚組、シリアルナンバー入りの三方背BOXに収納されています。

　作編曲者によるコメント・ライナーノーツ・インタビューが掲載された、20ページのフルカラーブックレットは必見の内容となりそうです！　ファンの方はお見逃しなく！

●動画：Bloodstained: Curse of the Moon Soundtrack - Limited Collector's Edition -