“テイルズ オブ フェスティバル 2023”1日目リポート。15周年ならではのスキット・演出&久々の声出しでみんな笑顔に!

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 ファンとキャスト陣が一体となって盛り上がる年に1回の祭典“テイルズ オブ フェスティバル(以下“テイフェス”)”。今年で15周年という大きな節目である“テイルズ オブ フェスティバル 2023”は、両日合わせてシリーズタイトルを網羅する形で出演キャストが選ばれるなど、発表時から大きな注目を集めていました。

 そんな“テイフェス”の開催地はもちろん聖地となった横浜アリーナ。10日、11日の2日間開催され、両日でシリーズキャスト陣が生アフレコで演じるスキット(掛け合い)やアーティスト陣によるライブ内容が異なるなど、両日参加したくなるセットリストとなっていました。本リポートでは1日目の模様をお伝えしていきます。

 なお、会場にはグッズ販売、ufotable Cafe TO GO in テイルズ オブ フェスティバル(コラボ飲食)、出演者へ贈られたプレゼントや花が飾られたコーナー、イベントアートを使った特製パネル撮影など、公演前に立ち寄りたくなる場所も用意。どのコーナーも開演直前まで列が途切れないほどの盛況ぶりでした。

【テイルズ オブ フェスティバル 2023 1日目出演者(敬称略)】

小野坂昌也(総合司会):ゼロス・ワイルダー役/テイルズ オブ シンフォニア
下地紫野(サブ司会):シオン役/テイルズ オブ アライズ
草尾毅:クレス・アルベイン役/テイルズ オブ ファンタジア
岩男潤子:ミント・アドネード役/テイルズ オブ ファンタジア
小西克幸:ロイド・アーヴィング役/テイルズ オブ シンフォニア
檜山修之:ヴェイグ・リュングベル役/テイルズ オブ リバース
安田未央:クレア・ベネット役/テイルズ オブ リバース
鈴木千尋:ルーク・フォン・ファブレ役/テイルズ オブ ジ アビス
高城元気:カイウス・クオールズ役/テイルズ オブ ザ テンペスト
門脇舞以:ルビア・ナトウィック役/テイルズ オブ ザ テンペスト
木村亜希子:ルカ・ミルダ役/テイルズ オブ イノセンス R
笹本優子:イリア・アニーミ役/テイルズ オブ イノセンス R
鳥海浩輔:ユーリ・ローウェル役/テイルズ オブ ヴェスペリア
森永理科:リタ役/テイルズ オブ ヴェスペリア
井上麻里奈:コハク・ハーツ役/テイルズ オブ ハーツ R
松風雅也:ヒスイ・ハーツ役/テイルズ オブ ハーツ R
木村良平:スレイ役/テイルズ オブ ゼスティリア
下屋則子:ライラ役/テイルズ オブ ゼスティリア
佐藤利奈:ベルベット・クラウ役/テイルズ オブ ベルセリア
浅倉杏美:ライフィセット役/テイルズ オブ ベルセリア
花江夏樹:イクス・ネーヴェ役/テイルズ オブ ザ レイズ
照井春佳:ミリーナ・ヴァイス/テイルズ オブ ザ レイズ
佐藤拓也:アルフェン役:/テイルズ オブ アライズ
速水奨(シークレットゲスト):ヴォルラーン役/テイルズ オブ アライズ

総合司会はもちろん小野坂昌也さん! そしてサブ司会は下地紫野さんが担当

 ひさしぶりに横浜アリーナでの開催、そして声出し応援が可能(要マスク着用)となった今年の“テイフェス”。前説では大きな声援に包まれて総合司会の小野坂さん、サブ司会の下地さんが登場。会場には2016年で話題を集めた“小野坂”が、緩やかな角度に調整された“小野坂2023”として設置されており、小野坂さんが華麗に滑り降りる形でスタート。

 その後はスペシャルグミ差し入れ企画の紹介や呼びかけ、ペンライトの応援色の説明、声出しの準備など、“小野坂節”全開で笑いを交えながらトーク。次に始まるスペシャルスキットに備えて会場を温めていました。

スペシャルスキット「時空迷宮!“テイフェス”奪還大作戦!」

 最初のプラグラムは恒例のスペシャルスキット。1日目は「時空迷宮!“テイフェス”奪還大作戦!」というタイトルで、“テイフェス”2023の会場に集まったメンバーたちが次元の狭間に閉じ込められ、いわゆる過去に戻されたり、ループを繰り返したりする状況に追い込まれるというストーリーでした。

 そのため、スキット中は過去の“テイフェス”会場へと飛ばされたメンバーたちが、当時話題になった企画をプレイバックする展開に。

 2010年の会場では、取りつかれた者をバルバトス・ゲーティア(声優:若本規夫さん)の口調に変えてしまうという、なんともキャスト泣かせの“バルバトスフィア”が用意されており、取りつかれたキャラクターが順番にバルバトス風に演じる形に。

 いわゆる“若本さんのモノマネ”を披露する形になったのですが、ノリノリでモノマネする、“テイフェス”ならではのサプライズに会場も大いに盛り上がっていました。

 2018年の会場では、ザビーダ役の津田健次郎さんによる「ナマステ押忍」で伝説となったあの伝言ゲーム(ヘッドフォンした相手に口の動きで言葉を伝える)が登場。ゲームスタートの言葉は、まさかの名(迷)言「しょうちゅうしゃ いない きき ぜっぱんした ナマステ 押忍!」。

 もはや正しい日本語にさえなっていないその言葉に、参加したキャスト陣は困惑しつつも声優の腕の見せ所と全力で口の動きをトレース。ですが、どんどんあらぬ言葉に変化してやはり正しい答えにはたどり着かないか……と思われましたが、ラストの佐藤利奈さんが2018年に参加した記憶を呼び起こし、正しいセリフを答えて正解するというまさかの奇跡が! これには最初に言葉を伝えたスレイ役の木村良平さんも驚きを隠せず、会場からも大きな拍手と歓声が送られていました。

 それ以外にも、踊り続ける必要がある床のギミックや、過去の“テイフェス”で使われた小物などが登場し、15周年という歴史があるからこその豪華なスキットとなった「時空迷宮!“テイフェス”奪還大作戦!」。

 ちなみに、この時空のゆがみを引き起こした黒幕は、シークレットゲストとして登場した速水奨さんが演じるヴォルラーンでした。

 彼の目的は世界に住むすべての人間の支配であり、そのために王である自分の力を示して絶望を与えようと考えていました。そのために選んだ手段が、“テイフェス”の歴史をなくすことであった……という内容です。最後は各キャラクターの術技が炸裂して撃破に成功し、めでたく歴史改変の危機を救うという形で幕を閉じました。

参加できなかったキャラクター(キャスト)からのスペシャルビデオメッセージも必見

 両日合わせて多くのキャストが参加した“テイフェス”ですが、残念ながら会場に来られなかったキャストも多くいらっしゃいました。ですが、そんなみなさんからのスペシャルビデオメッセージが公開されるというサプライズが用意されていました。

 1日目にメッセージを届けてくれたのは、リッド・ハーシェル役の石田彰さん、エミル・キャスタニエ役の下野紘さん、オリエ役の青木瑠璃子さんの3人。画面にリッドたちの顔が映った瞬間、悲鳴のような歓声が上がるなど、全員がこのサプライズメッセージを心から楽しんでいました。

人数の多さで入れ替え制になったスペシャルトークショー

 スキットを終えてのスペシャルトークショーでは、参加者全員が一度に登壇することが難しいため、“テイフェス”でも初となる入れ替え制になりました。そこではそれぞれが参加した企画への感想や、15周年を迎えた“テイフェス”への想いなどを語りました。

 小野坂さんだからこそ引き出せる言葉や軽快で愛のあるいじり、そして下地さんの適切な進行フォローもあり、同時参加でない入れ替え制ながらも満足感が高いコーナーでした。


 ちなみに、ルーク役の鈴木さんの鉄板ネタとなった「俺は悪くねぇ」、そして「愛してるぜ~」(『テイルズ オブ ヴェスペリア』のレイヴンを演じる竹本英史さんの決めセリフ)をこぞって使うキャスト陣など、お祭りの熱気に当てられたこのノリノリな雰囲気を肌で感じ、「これぞ“テイフェス”の醍醐味だよな~」と、いろいろと感慨深くなったのは自分だけではないと思います。


ファンの想いが1つになった!? バラエティコーナー

 つぎに行われたのは来場者(オンライン配信含む)とキャスト陣が一体になって挑む、二択式のクイズ。出演作品で6チームに分かれたキャスト陣が、参加会場のスクリーンに表示された二択に対し、サイリウムの色の多さで回答を決めて、最終的にどちらのお題に多く手が上がったのかを決めるというものでした。


 豪華な賞品があるという小野坂さんの発破もあり、本気で当てに行こうとキャスト陣が会場に呼び掛けて答えを誘導しようとするなど、終始笑いが絶えないやり取りが行われ、最終的には2チームが同点という結果に。

 最後は代表者の花江さん、木村さんのじゃんけん勝負となり、「チョキを出します」という心理戦を仕掛けた花江さんが見事勝利。と、そんな勝利に喜ぶ花江さんの前に登場した賞品は背丈ほどあるオリーブの木! 「これが先輩に嘘をついた重みなんですね……」と、かかえるほど巨大な鉢植えに若干困惑気味だった花江さんでした。

 なお、出されたお題は「スキットに登場した食べ物で実際に食べてみたいもの(マーボーカレーまんorピーチパイ」、「実際に開催されるとしたらどちらの“テイフェス”が見たいか(24時間開催or1週間開催)」など、ファンの本音が見えてくる興味深いものばかりでした。

アプリ『テイルズ オブ ザ レイズ』の最新情報公開

 続いてはアプリ『テイルズ オブ ザ レイズ』の最新情報や、『テイルズ オブ』関連商品を告知するエンタメニュースコーナーへ。ここでは以下の情報が発信されました。

テイルズ オブ フェスティバル 2023 Blu-rayが2023年12月15日に発売

 両日公演を収録したBlu-rayが、早くも2023年12月15日に発売決定。特典映像では当日終演後に撮影するキャストによるトーク映像と影ナレーションを両日公演分が収録されています。

■商品概要
発売日:2023年12月15日
価格:¥13,200(税込)

■特典・映像特典
・テイルズ オブ フェスティバル 2023特製ブックレット
・影ナレ(6月10日公演/6月11日公演)
・終演後出演者トーク(6月10日公演/6月11日公演)
・ufotableによる新規描き下ろしイラストを使用した収納BOX

「テイルズ オブ ザ レイズ」の6月参戦PVや新コラボ情報を公開!

 6月参戦のキャラクター紹介や新情報満載の新PVが公開。『ザ レイズ』の“テイフェス”初参戦を記念した、最大200回ガシャ無料などの豪華キャンペーン情報や、ゲームセンター版の『太鼓の達人』、Nintendo Switchの『太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル』に「リコレクション」のタイアップ楽曲、平原綾香さんによる「Back to Life」が実装決定など、見どころ満載です。なお、動画の最後には「ケロロ軍曹」とのコラボ決定アナウンスも!

 ちなみに、動画では花江さんがイクスを含めて8役こなすことが明かされていますが、収録の思い出として花江さんは「3役目くらいまでは設定がしっかりしているけど、それ以降はもう出てくることはないので適当に考えて演じてくださいと言われた」と語り、続いて「何人か花江が入っていたような気がします」と笑いを誘っていました。

『テイルズ オブ アスタリア』メモリアルブックが6月25日まで受注中!

 アプリ『テイルズ オブ アスタリア』に収録された★4以上レアリティのイラストが1冊に凝縮されたメモリアルブックが受注中。イラストの掲載枚数は約2900以上と、普段は見られない枠外のイラストやサンクスイラストなども収録されています。

 なお、アソビストア特装版には、『アスタリア』のオリジナル衣装デザインの設定画を約150以上掲載した「衣装デザイン設定資料」が付属。




“テイフェス”皆勤賞キャラグッズの販売が決定!

 テイルズ オブ フェスティバル15周年を記念して、出演が皆勤となるロイド・ゼロス・ルーク・ユーリの記念グッズ販売が決定。お揃いの15周年ブローチを胸に、さまざまなモチーフが散りばめられた特別なお祝い衣装に身を包んだ描きおろしイラストを使った商品です。

 さらに対象商品を税込みで5千円以上購入すると、抽選で1名様にロイド役の小西さん、ゼロス役の小野坂さん、ルーク役の鈴木さん、ユーリ役の鳥海さんの直筆サイン入りキャラファイングラフをプレゼント。こちらは6月12日より受注開始となります。

「テイルズ オブ フェスティバル 2023」×「横浜イングリッシュガーデン」のコラボが開催中!

 テイルズ オブ フェスティバル 2023に出演しているキャラクターより、今年周年を迎えるタイトル組がコラボ中! 描きおろしイラストを使用したグッズの展開や限定アレンジソフトクリームの販売など、18日まで実施中です。詳細は公式サイトでご確認ください。

カバーバージョンの『二人三脚』が披露されたFLOWのスペシャルライブ!

 “テイフェス”のフィナーレを飾るにふさわしいスペシャルライブ。1日目は『テイルズ オブ ベルセリア』、『テイルズオブ ゼスティリア ザ クロス』で楽曲を提供しているFLOWが出演。

 『BURN』『Sign』『二人三脚』『INNOSENSE』『GO!!!』『風ノ唄』の6曲を、ボーカルのKOHSHIさん・KEIGOさんがステージを走り回りながら全身全霊で歌い上げました。横浜アリーナが熱狂の渦に包み込まれたのを感じました。


 『BURN』ではベルベット役の佐藤利奈さん、『風ノ唄』ではスレイ役の木村さんとライラ役の下屋さんが演奏前にセリフを読み上げる演出が入るなど、“テイフェス”のライブだからこそのスペシャル感が見事でした。

 さらにサプライズだったのは、『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』のテーマソングである『二人三脚』のカバー。オリジナルとは異なるダブルボーカルによるFLOWならではの味付けがなされた演奏は、大胆でありながらもリスペクトがあり聞き応えはバツグン。ぜひこちらも後述するアーカイブで聴いてほしいですね。

 このように、15周年の節目にふさわしいボリューム(なんと約5時間)で、忘れられない一日となったテイルズ オブ フェスティバル 2023の1日目。参加できなかった方は、ぜひアーカイブ配信チケットを購入して視聴してみてはいかがでしょうか(配信期間は6月19日(月)23:59まで)。

TALES OF Series & (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
(C)いのまたむつみ (C)藤島康介

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