同じコンボに5時間挑戦。壱百満天原サロメの『ストリートファイター6』配信は格ゲーマーが推せる内容だった

電撃オンライン
公開日時
最終更新

 にじさんじ所属のVTuber・壱百満天原サロメさん(@1000000lome)が先日、『STREET FIGHTER VI(スト6)』をプレイする配信“【耐久】ト レ モ 耐 久【ストリートファイター6ですわ】”を実施しました。

 タイトルの時点でわかる人にはわかる地味な内容。だからこそ格ゲーマーに非常に刺さるものでした。

■【耐久】ト レ モ 耐 久【ストリートファイター6ですわ】

サロメさんの格ゲーのルーツは『東方非想天則』!?

 本配信でサロメさんが遊んだのは“COMBO TRIALS”というゲームモード。このモードでは“しゃがみ中キック>波動拳”など、あらかじめ用意されたコンボのレシピ(技とその入力順)が表示されており、プレイヤーはそのコンボの成功を目指します。

 用意されているコンボは、実戦で数えきれないほど使うものから実戦ではまず使われないだろうロマンあふれるものまでさまざま。

 対戦格闘(以下、格ゲー)をプレイしていればすべてのコンボを初見でこなせるというようなものではなく、難度の高いものになるとプロゲーマーでさえ成功するまでに何度か挑戦している姿がいくつもの配信で見られます。

 このCOMBO TRIALSですが画面に変化が少なく、ストーリーのある“WORLD TOUR”や“FIGHTING GROND”での対戦と比べると地味なモードです。一方で、地道な練習の配信にも確かな需要があります。

 誰かが壁にぶつかりながら必殺技やコンボを出せるようになって喜ぶさまを、画面越しにベガのように腕組みして見守りたい。そんな気持ちを持っている人いますよね? 正直なところ筆者も同じ気持ちがないとは言い切れません(笑)。

 そういった人の需要にこたえてくれたのが、サロメさんのCOMBO TRIALS配信。操作はクラシックモードで、しかもアケコン使用という点も推せるポイントですね!

 サロメさんは、そんなCOMBO TRIALSで『スト6』からの新キャラ・マノンを選択。「懐かしいのはキャミィ様」、「ジュリ様も好き」と語っていました。『STREET FIGHTER V』こそ遊んでいないものの『STREET FIGHTER IV』シリーズか『STREET FIGHTER X 鉄拳』を知っていることがうかがえます。

 最初は“中キック>中デガジェ”といったシンプルなコンボも失敗していましたが、「​中を見てからじゃなくて入れ込むのですわ〜」とのコメントを見るとすんなり成功。

 格ゲーをプレイしていると違和感のないコメントですが、“中を見てからじゃなくて入れ込む”が“中キックを入力したあと、早めに中デガジェのコマンドを入れる”という意味として伝わっていたのが意外であると同時に“知っている側”であることを感じさせてくれました。

 また、サロメさんは過去に東方projectの『東方緋想天 ~ Scarlet Weather Rhapsody.』や『東方非想天則 〜 超弩級ギニョルの謎を追え』を昔遊んでいたとのこと。掲示板で対戦相手を募集したりポート開放に苦戦したりといったエピソードが令和の今聞けるなんて……! おそらく“し”で始まるあの掲示板にサロメさんもいたのでしょう。

 ちなみに、『東方緋想天』で好きなキャラは八雲紫と洩矢諏訪子。配信ではおそらく“廃線「ぶらり廃駅下車の旅」”のことと思われる技の描写にも触れていました。

できないコンボを5時間練習できる根性に驚き

 そんなサロメさんに立ちはだかったのが、中級6のコンボ(中キック>ドライブラッシュ>しゃがみ中パンチ>←+強パンチ>ランヴェルセ)。

 →→入力で繰り出せるドライブラッシュを使って通常技>ドライブラッシュ>通常技と繰り出す流れは『スト6』において非常に重要でありながら、多くの人がつまづくポイント。さらに、目押し(タイミングよくボタンを入力)とキャンセル(上記の入れ込みとほぼ同様)が含まれているため、難度に見合った確実にステップアップできるコンボです。

 ドライブラッシュ後のしゃがみ中パンチがつながらなかったり、しゃがみ中パンチから←+強パンチがつながらなかったりと、大苦戦。ただ、必ずしもコンボの冒頭からだけでなく、しゃがみ中パンチや←+強パンチ以降の途中だけを練習するパートも織り交ぜていたのが印象的でした。

 できないコンボをただ繰り返し練習してもなかなかできず、最後はあきらめてしまうというのはしばしばある話。だからこそ、コンボを切り分けてパーツごとに練習していくさまが非常にストイックでそれでいて素晴らしいものに感じられました。

 最終的に、このコンボの練習を始めてから成功するまで実に5時間以上。

 どんなコンボであってもできない人にとっては明確な壁です。「たかが中級」と一瞬でも感じた人は“自分のできないコンボ”に置き換えて考えてみてください。そのコンボを休みなくひたすら5時間練習し続けることはできますか?

 はっきり言って並みの忍耐力ではできませんよ! 同じコンボを5時間練習できる根性は、対戦の腕前に関係なく間違いなく一流の格ゲープレイヤーですね。

 達成後に「もう、今日はこれでええんちゃうか?」とうわごとのように繰り返すさまも含めて、ぜひ格ゲーマーに見てほしい内容でした。

 最終的に約9時間かけて、中級10まで達成してこの日の配信は終了。かなりストイックな内容でしたがサロメさんは視聴者との対戦を行ったり、ランクマッチに遊びにいったりとさまざまな形で『スト6』を楽しんでいる様子。

 今後の配信、そしてCOMBO TRIALの続きが楽しみですね!

■【対戦】対ありこちらアケコンクラシックw【ストリートファイター6ですわ】

■【ランクマ】アケコンクラシック、9時間トレモの結果は……【ストリートファイター6ですわ】

©ANYCOLOR, Inc.
©CAPCOM CO., LTD. 2023 ALL RIGHTS RESERVED.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら