木村拓哉主演『風間公親 教場0』10話感想。中込の指導は完了するも、遠野に起こった悲劇に涙…

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 フジテレビにて、毎週月曜日よる9時より放送中のドラマ『風間公親 -教場0-』の感想を掲載します。

 本作は木村拓哉さん主演で大人気となったドラマ『教場』シリーズを、2023年4月期の月9ドラマとして連ドラ化されたもの。

 SPドラマで描かれた主人公の風間公親が、県警本部捜査一課の刑事指導官だった頃の活躍を描きます。のちに警察学校で冷徹な教官となる彼の、謎めいた過去が明らかになります。

 そんな注目のドラマについて、ドラマ大好きライターの感想記事を掲載します。なお、原作は未読です。

※この記事には、ドラマのネタばれが含まれる場合があります。

CASE10:指輪のレクイエム

今度の事件は民家での変死体事件

 前回に引き続き、所轄で問題を起こした暴力刑事、中込兼児(染谷将太)が風間のパートナーとなります。

 今までと違い、かなり反抗的で、風間に対しても強く出ることができるタイプの刑事です。

 破天荒な刑事というイメージですが、実は家庭に問題を抱えており、そのストレスでいつもイライラしていることが、前回のエピソードで分かりました。

 その問題とは、母親の認知症問題。息子である自分のことも分からなくなった母の世話を妻にまかせっきりで、それでいて施設に入れることには抵抗があり、自分でもどうすれば良いのか分からなくなっている模様。

 奥さんの方も限界が来ている感じで、このままでは家庭崩壊もありそうな状況です。そんな中で、今回の事件が発生します。

 また、十崎の事件の方も進捗していて、事件の捜査が続いています。事件の専属チームには、隼田聖子(新垣結衣)の姿もあります。

 そして、重傷を追った遠野の意識が一時的に戻るのですが、容体はむしろ悪くなっており……。

遠野よりも事件を優先する風間

 遠野の容体は悪くなっているようですが、そのことを知りながらも、風間は事件現場に向かいます。自分は中込兼児(染谷将太)の指導官だからということが理由です。冷たいようですが、これも風間らしいですね。

 その事件とは、住宅街の一軒家に住む仁谷清香(竹下景子)の死亡事件。料理中の事故によるガス中毒と見られましたが、中込たちは、このあたりのガスの事故では中毒にはならないことなど、現場には不可解なところがあり、ただの事故ではないと感じ取ります。

最初の犯行シーンがない!?

 ここで思ったのが、今までは犯行シーンが必ず最初に描かれていたのに、今回はいきなり事件現場の検証シーンになっていることです。

 つまり、この段階では犯人はハッキリ分からないようになっています。初めてのパターンなので、これは崩してきたかなと、上から目線のドラマオタは思うのでありました。

 最初から怪しさ満点の年下の夫継秀(岡田義徳)と見せかけて、別の犯人がいるんだなと、勝手に納得してました。違ってたけど(笑)。

今回もゲストは豪華

 今回の犯人役は岡田義徳さん。そして被害者役は竹下景子さん。これまたどちらも日本ドラマ界になくてはならない役者さんです。

 被害者役に竹下景子さんはちともったいない。今回犯行シーンがないので、ずっと死体の状態でしたし(回想はありましたが)。

 岡田義徳さんは、最近では『大豆田とわ子と三人の元夫』の3人目の夫役が印象的でした。ただ、昔からドラマばっかり観ている自分には、やはり『木更津キャッツアイ』のイメージが強いです。

ミスリードかと思ったら……

 風間と中込は、基本的に夫の継秀を犯人に定め、聞き回ります。上から目線のドラマオタである自分は「はいはい、どうせミスリードでしょう」と、斜に構えていたら、なんだからこのまま夫が犯人という流れになっていくことに。

 先に結果からいえば、夫が犯人だったわけですが、今回はあまり物証がでないので、犯人の心情に訴えかけるという手法で自白を引き出すことになります。

 この自白の流れは、ちょっと都合良すぎるかなと思うところはありましたが、まぁ犯人が自白してしまえば、事件は解決ということになります。

中込の問題も同時に解決

 犯人を追い詰める間にも、中込本人の問題も展開していきます。被害者は認知症であり、その世話に疲れたというのも、原因の1つだと思われたからです。

 認知症の世話をする苦労については中込も良く知っているので、自分と重ねあわせていたのですね。犯人に同情しているのか、と風間に責められ、改めて事件に向き合うことになります。

 今回は、彼の個人的な問題に関するシーンも多かったですね。ちょっとした偶然から、自分の母親がなぜ同じ日に同じ場所を徘徊するのか、その謎が解けることになり、そのことから、今回の事件に関しても、その本質を見抜くことにります。

 そして、事件の解決とともに彼の問題もそれなりに決着がつくことになるのですが、このあたりの説得力も若干弱かったのが残念。

 あ、それで自白するんだ、みたいなあっけなさはありました。犯人の自供を引き出すと同時に、中込のカウンセリングもやったという感じで、まとめて解決した感じになったので、ひとまずめでたし、めでたしという感じでしょうか。

事件は解決するも、悲劇が!

 中込は自分の問題にも一応のケリをつけ、事件は解決しますが、ここで急展開。遠野の様態が悪化して……。

 そして、十崎もまた、新たな犯行へ……!? ここで専属捜査班に入った隼田聖子(新垣結衣)が再登場。風間と一緒に、十崎の事件へと向かうことになります。

 最後は再びガッキーというのは嬉しい。何度もチラリチラリと登場していたのは、この伏線だったのですね。これは意外!

 そして次回は最終回。いよいよ十崎の事件への決着がつくことになります! 楽しみです!

※画像は公式Twitterより
(C) Fuji Television Network, Inc.

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