プレイレポート:『ディビジョン リサージェンス』スマホでも過去作と遜色ない感覚で『ディビジョン』がプレイできる!

柏又
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 ユービーアイソフトより基本無料でサービス予定のiOS/Androidアプリ『ディビジョン リサージェンス』。本作は家庭用ゲーム機やPCで人気のRPGシューター『ディビジョン』の最新作です。

 プレイヤーは、バイオテロによって全土が崩壊したアメリカを舞台に、国家の統制が失われたときに活動する“ディビジョン”エージェントとなって冬のニューヨークで活動していきます。

 先日、海外で行われる本作のベータテストに先駆け、国内でメディア向け体験会が実施されました。今回は、会場でプレイできた最新ビルドの体験レポートと、その後で行われたQ&Aセッションの模様をお届けします。

過去作でできたアクションはすべて実行可能。カバーシューターの醍醐味をばっちり楽しめる!

 会場ではASUSのゲーミングスマホ“ROG PHONE6”で本作をプレイできました。今回のバージョンは上限30FPSで動作しているとのことでしたが、操作がもたつくことはほぼなく快適。画面が広いだけあって配置されたボタンも押しやすく、かつ画面をしっかり見渡せるようになっていました。

 冬のマンハッタンをバッチリ再現!

 ゲームの舞台となるニューヨークのマンハッタン島は雪景色で時系列は初代『ディビジョン』に近い感じ。ときおり雪が降り出すこともあり、雰囲気はかなりしっかりと再現されている印象を受けました。セーフハウスやダークゾーン以外でもほかのプレイヤーとマッチングすることがあるようですね。

 カバーアクションも過去作同様に可能!

 そして『ディビジョン』といえば、物陰に隠れつつ敵と撃ち合う“カバーアクション”が特徴。ただ身を隠すだけではなく、隠れながら側面に回り込んだり、ダッシュで次の障害物に向かってカバーするといった多彩なアクションが魅力です。

 本作では、カバーは専用のボタンが用意されていて、カバーしたい障害物を視界の中央にいれて押すと身を隠せます。さらに、視界の中央に障害物の側面や別の障害物をいれるとボタンが変化。押すと隠れながら障害物を回り込んだり、ダッシュで別の障害物へ移動したりすることができました。

 このほかにも、レーダーをタップすれば、シリーズ特有のAR風のマップ画面が表示できたり拠点間のファストトラベルも快適にできたりと、過去作でできたアクションは本作でもすべて再現できていると思います。

 スマホでもシューターとしては本格的!

 筆者はシューター系のゲームをスマホで遊んだのは実は初めてでした。最初は視点をスライドで動かすエイムに戸惑いましたが、本作はカバーして撃つのが基本なので慣れやすかったですね。射撃といえば、本作は銃を構えるADSと射撃を同時に行うボタンのほか、ADSと射撃のボタンが別々に用意されているのもいい感じです。

 フルオートで撃てる武器は、同時に行うボタンで。マークスマンライフルなど、しっかり狙いをつけたいものはADSで細かく狙いをつける、といった使い分けができます。

 武器の切り替えやガジェットの使用は、画面下のアイコンを直接タップ。投てきできるものは、長押しで軌跡が表示されるので狙いをつけやすいです。今作は武器は2種類のみで、サイドアーム枠はないようですね。

 キャラクターの耐久は、初代と同じく体力制。減ったらメディキットで回復、使用回数は2回です。使った後は一定時間で回数が回復するようでした。

 『2』のスペシャリゼーション要素を採用!

 また、本作では『2』のスペシャリゼーションシステムを採用しているのも印象的でした。実際にプレイする前に、キャスターの岡山和也氏による実演プレイがあったのですが、今作では最初から使えるようですね。

 スペシャリゼーションは、タンクやアタッカーといった感じでプレイヤーの役割を特化するもので、それぞれ強力なシグネチャーウェポンが使えるほか、特定のスキルが強化されます。

 筆者が会場で使ったのはデモリッショニスト。タレットから迫撃砲のような攻撃が繰り出されるほか、シグネチャーウェポンとしてグレネードランチャーが使えました。敵の集団をまとめて攻撃できるのはかなり爽快ですね。

Q&Aセッションではさらに細かい情報が!

 体験プレイ後はQ&Aセッションとなり、ユービーアイソフト モバイルAPACのビジネスディベロップメント&パブリッシングディレクターのオザン・コチョール氏と、パブリッシング プロダクションディレクターのシム・カンハン氏がメディアからの質問を受け付けました。

  • ▲オザン・コチョール氏(左)とシム・カンハン氏(右)

 開発の経緯については、以前より『ディビジョン』シリーズをモバイルに展開したい思いはあったそうで、スマートフォンのハードの進化が『リサージェンス』の開発を可能にしたとのこと。

 これまでの『ディビジョン』は家庭用ゲーム機やPCで展開されてきましたが、『リサージェンス』は、こういったハードを持たない人にもプレイしてもらうことを目的にしているそうです。

 ストーリーについては、過去作の間にあったオリジナルストーリーが展開するそうです。新たなキャラクターや敵派閥が登場するほか、『ディビジョン』シリーズにいた人物も登場するとのことでした。

 また、基本無料で提供されるため、課金形態にも質問が及びました。詳細についてはのちほど公開されるとのことでしたが、本作はPvP(対戦)要素を含むため、課金したプレイヤーが有利になる、いわゆるP2Wな形式にはしない、と明言されていました。

 さらに、体験プレイでは一部のスペシャリゼーションがロックされていたことから、実際のサービスでの解除方法について質問が飛びましたが、こちらはゲームの進捗に従って解除されるそうです。サイドアームについては、従来サイドアームカテゴリだった武器もアイテムとして登場するそうです。

 なお、ストーリーなどをすべてクリアしたあとのエンドコンテンツについては、インスタンス(自動生成)のコンテンツがあるほか、対戦モードの“コンフリクト”やPvPvEエリアである“ダークゾーン”の存在を挙げていました。

 会場でプレイできたバージョンは日本語化されていなかったため、ローカライズについても質問が及びましたが、現状で英語以外の対応言語は少なく、ローカライズはもうしばらく待ってほしいとのこと。なお、日本語化されるのは字幕などの文字情報になるという話でした。

●動画:『ディビジョン リサージェンス』 ゲーム概要

 手のひらの上でも楽しめる『ディビジョン リサージェンス』。冬のマンハッタンへ行ける日が待ち遠しいですね。

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