アニメ『SYNDUALITY Noir』2話の感想&考察。カナタとノワールが契約する様子はまるで…

てけおん
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 7月17日(月)深夜より放送されたアニメ『SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)』の第2話“My master”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『SYNDUALITY Noir』2話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

カナタとノワールの関係性が決まったエピソード

 1話で出会ったカナタとノワールですが、その関係性がきちんと定まったのがこの第2話“My master”でした。

 記憶のないノワールが記憶を探すわけですが、ノワールは“記憶が戻ればカナタの役に立てるかもしれないから”が理由だったのですが、カナタは“マスターのもとに戻りたいから”が理由ではないかと考えます。

 このへんは、『SYNDUALITY』のゲーム&アニメのテーマとして掲げられている“人とAIのすれ違い”がちょっぴりにじんでいたようにも思います。これは、筆者が昨年の東京ゲームショウの生配信を見て、そのテーマが強く印象に残っていたせいかもしれませんが。

 2話でもシエルがアカペラで歌っていましたが、その歌詞には少し気になるものもありました。「言葉にしてちゃんと伝えられたなら――」から始まる歌詞です。見直す際には注意して見るといいかもしれません。

 ちょっと話が外れたので元に戻します。カナタとノワールは第2話で契約を交わし、“マスターとそのメイガス”という関係になることができました。でも筆者は、その契約を交わす前――ランゲとの戦闘時に交わした会話もいいなあと思ったんです。

 1話ではノワールがその力を発揮したせいでクレイドルコフィンが壊れてしまいました。ノワールはそのことを気にしていましたが、そんな彼女にカナタは「生まれ変わったコイツを信じてくれ!」と言いました。それに対してノワールは「わかりました。信じます。カナタを」と返しました。

 まだまだお互いのことを理解しきってはいない、短い時間しか一緒にいない2人ですが、その中でも寝食を惜しんでクレイドルコフィンを修理するカナタの姿をノワールは見ていました。それはノワールにとっては、カナタを理解するうえで短くても大事な時間で、だからこそ出てきたやり取りなんだと思います。

 修理で疲れて眠るカナタの「コイツ(修理したクレイドルコフィン)ならノワールと一緒に……」という寝言を聞いていたノワール。その寝言にも思うところがあったのかもしれませんね。

 ランゲとの戦闘は――カナタとノワールが操る、新たな外見となったクレイドルコフィン・デイジーオーガの圧勝で終わりました。

カナタとノワールが契約する様子はまるで……

 戦いの後、デイジーオーガの前で契約を交わすカナタとノワール。1話ではエリーが「メイガスとお見合いして、最新型のコフィンにも乗れる」とカナタをアヴァンチュールに勧誘していましたが、カナタとノワールの契約の様子は結婚式のようでもありました。2人の関係がどう深まっていくのかも気になるところですね!

ランゲとドルチェ、結構いいキャラしてるよねって話

 第2話で初登場したランゲとドルチェ、いいですね~。ちょっと間抜けできらいになれないです(笑)。純粋な悪役というよりも、ちょっと間抜けで主人公の目の上のタンコブ的な……。イキって田舎を飛び出して、ワルなグループに染まって、久々の故郷で都会風をふかしている的なキャラに見えてしまいました。

 いっそ、ファミリーの幹部だというのも見栄を張るためのウソであってほしいとさえ思うほど。また、カナタたちに敗れた後に、ドルチェが操縦する乗り物に乗って去っていくシーンもまたおもしろいんですよ。

 “主人公たちに敗れた複数の敵キャラがひとつの乗り物にまたがって去っていく様子を横から映す”というこの構図、30代後半より上の人には懐かしささえ感じるものではないでしょうか。いやあ、いいカットでした。逃げ口上まで含めて、ある種こだわりすら感じるキャラになっていますよ、ランゲ。

 そんなランゲにつき従うドルチェも、外見の変貌っぷりとあわせて実にお似合いなコンビだなと思いました。逃げる時にランゲを置き去りにしないところもいいコンビっぷり。

新キャラ・シエルはまだまだ謎の多い存在

 さて、第2話ではもう1人新たなメイガスが登場しました。その名はシエル。
 第2話でのシエルは、なかなか謎の多いキャラでした。気になるところがいっぱいです。なぜランゲたちのトレーナーにいたのか? なぜカメラのことを(しかもバッテリーで動作することまで)知っていたのか? あたりはめっちゃ気になりました。

 また、カナタとランゲの会話を、ノワールとシエルが通信越しで聞いていた場面では、意味ありげな表情でノワールを見ていました。その後の「ノワールって子、ちょっとあの人に似てたかな」というセリフから、ノワールの反応を観察していたと考えられますが……。

 公式サイトによると「パートナーが不在の歌が好きな謎多きメイガス。ひょんなことがきっかけでノワールと知り合い、カナタと関わりをもつようになる。」とのこと。3話以降どのように物語に絡んでくるのか気になるところです!! 早く来週になあれ。

その他気になること

●ノワールが眠っていた遺跡に遺されていたクレイドルコフィン。データも残っていないとのことでしたが、《Pascale(パスカル)》という男性のものか女性のものかもわからない名前だけでした。この名前、どこかで再び出てくるのでしょうか?

●第2話では、ノワールが高性能であることや、遺跡に遺されていたコフィンが《アメイジア》製であることから、崩壊前の《アメイジア》で製造されていた“ゼロ型”では? という話が上がっていました。このへんも話が進んでいくことで明らかになっていきそうな気がします。

●シエルがカメラの存在やバッテリーで動くことを知っていたということは、彼女もまた《アメイジア》と関係があったのかもしれませんね。

●生野菜のいかに貴重なものなのかが描かれていました。『SYNDUALITY』の世界では、西暦2099年以来、《ブルーシスト》という強毒性の物質を含む青い雨が降るようになっています。このため、農作物を作るのにも影響が出ていることや、生野菜を食べるにはそれなりに稼ぎがないと難しいのだと思われます。

●誰に対しても人を食ったような態度で接するトキオですが、マリアに対してはぶっきらぼうにふるまっています。2人がどんな関係だったのか、そして今はどうなのか? カナタでなくても気になるところです。

 第1話でのマイケルとトキオの飲み比べの際の会話や、第2話でのトキオの「マリアにしつこく付きまとった挙句マイケルにボコられた(中略)ランゲ君か」というセリフから察するに、マイケルはマリアに想いを寄せていそうですが……?

●ムートンによると「メイガスに不要なのですが……」とのこと。ということは、ノワールが寝ていることには何らかの意味があるのでしょう。

●ノワールが自らの意志で去っていったと誤解し、弱音を吐くカナタを叱咤激励するエリー。第1話に引き続き、自らの好意を隣に置いて、カナタとノワールの関係構築をフォローしてしまうという……。健気だけど不憫で、応援したくなりますね。

●カナタとノワールが契約を交わす様子を見て「わぁ」と嬉しそうな声を上げていたアンジェが印象的でした。本当にアンジュはこういう色恋沙汰が好きなんでしょうね。この後、アンジェはロックタウン中にこのことをおもしろおかしく広めまくっていそうな気がします。

TVアニメ「SYNDUALITY Noir」(シンデュアリティ ノワール)作品情報

放送・配信情報
テレビ東京系6局ネット、BS日テレほかにて
2023年7月10日(月)より放送開始!

ディズニープラスで7月10日(月)より
毎週月曜24時30分から独占配信!

【放送局】
テレビ東京系列:7月10日(月)より毎週月曜24:00~
BS日テレ:7月10日(月)より毎週月曜24:30~
SBS静岡:7月11日(火)より毎週火曜25:25~25:55
広島テレビ:7月11日(火)より毎週火曜25:59~
NST新潟総合テレビ:7月13日(木)より毎週木曜26:20~
東日本放送:7月18日(火)より毎週火曜25:31~
テレビ長崎:8月6日(日)より毎週日曜25:00~

※放送日時は変更になる場合があります。

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©SYNDUALITY Noir Committee

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