アニメ『ゾン100』3話感想。極限状態で結ばれる友情がいろんな意味で眩しすぎた! あとゾンビのキャラが濃すぎ

電撃オンライン
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 TVアニメ『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』第3話“ベストフレンド オブ ザ デッド”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』第3話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

ネット回線が復活! 友達に連絡を入れるが…

 “ゾンビになるまでにしたい100のこと”をこなしながら、今日も自由を謳歌する輝(アキラ)。今回は途絶えていたネット回線が復活したのを機に、多忙すぎたブラック企業勤めで付き合いがおろそかになっていた友人たちにメッセージを送っていきます。

 その内容が……普通なら相手を心配するようなことを送るもんじゃないですか? でも彼の場合、久々の休暇をもらった社会人のそれという。さすがアキラといった感じです、ブレません。

 しかしながら、テレビが映ったりネット回線自体が消失したりしていないあたり、文明の崩壊まではまだ時間がありそうな雰囲気です。

 物語は主にアキラから見た主観的な狭い世界で語られていますが、日本全体や世界がどんな状況に置かれているのかも気になってきますね。

 2話では閑(シズカ)がロスの本社と連絡が取れなくなっているというシーンがありましたが、これはロスもやられてしまっているのか、それとも日本の状況のせいなのか……。

 実はゾンビがいるのは日本だけで、世界規模では日本に向けた滅菌作戦の準備が進んでいた……みたいな感じになっていないことを祈るばかりです。

極限状態で生まれる眩しい友情…!

 唯一連絡がついたのが、“ケンチョ”というあだ名で登録している大学ラグビー部時代の友人、竜崎憲一朗。

 彼の居場所が新宿だと知ったアキラは、すぐさまバイクで駆け出します。

 ゾンビに囲まれ、ラブホテルの一室から脱出できずにいるケンチョ。到着したらすでに……なんてこともありそうな状況だけに、アキラの行動の速さが頼もしい!

 アキラのゾンビに対して恐れ知らず過ぎるところは見ていてちょっとハラハラしますが、迷いのない態度を見ているとなんとなく大丈夫そうな気がしてくるから不思議です。根拠は全くありませんが……。

 到着した新宿には、当然のように大量のゾンビ。やはりゾンビ・アポカリプスにおいて都心部はヤバイ。

 しかし、今回のアキラは何かが違います。車のクラクションを利用してゾンビを誘導するという、テクニカルな作戦で安全にケンチョのもとへ向かいます。

 捨て置かれた車を活用してゾンビに立ち向かうっていうのが、まさにゾンビモノって感じがしていいですよね。こういった状況において、車のクラクションや防犯アラームは、ゾンビを誘導するためにあるといっても過言ではありませんから。

 そして再開を果たした2人は、過去の確執を洗い流したりするわけですが、そんな素敵なやり取りをゾンビたちは許しません。一度は誘導に成功したもののしっかり戻ってきて襲い掛かかります。

 このあたりの2人のやり取りは、極限状態だからこそ生まれる真の友情といった感じで描かれていてめちゃくちゃ眩しい。アキラから順風満帆な勝ち組に見えていたケンチョの本音と、その奥にある夢……青春だなぁ。

 ケンチョが吹っ切れるシーンは別の意味でも眩しかったですね。

キャラが濃すぎるゾンビたち

 3話の主な舞台がケンチョが籠城していたラブホテルということもあり、セーラー服姿のおじさんゾンビを筆頭に、登場するゾンビのキャラが全体的に濃くて、映り込むたびにクスっと笑わされてしまいました。

 割とシリアスな場面の多いエピソードでしたが、こういったアクセントのおかげで重くなりすぎず、楽しく見れるのがよかったですね。

 個人的に一番好きだったのは、小悪魔の羽と角を付けたおじさんゾンビ。背中に書かれたとある文字がいい味を出していました。全力でお楽しみ中だったんでしょうね……。

 変なゾンビを見て最後の瞬間を想像するのも、ゾンビモノの楽しみ方としておすすめなので皆さんもぜひやってみてください。今回のゾンビたちはあんまり想像したくないアレな絵面が浮かんできてしまいますが。

 それと、今回アキラとケンチョの再会の裏で描かれていたホストクラブの物語の続きも気になります。今後アキラたちと出会ったりするんでしょうか。


©麻生羽呂・高田康太郎・小学館/「ゾン100」製作委員会

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