ジッチャンの名にかけて!! PSゲーム『金田一少年の事件簿 ~悲報島 新たなる惨劇~』で天井のガラス窓を突き破って生首が降ってくるトラウマ【メモリの無駄づかい】
- 文
- びえ
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三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、PS向けに発売された『金田一少年の事件簿 ~悲報島 新たなる惨劇~』について紹介します。
『金田一少年の事件簿 ~悲報島 新たなる惨劇~』とは
本作は、漫画『金田一少年の事件簿』を原作とした、本格推理アドベンチャー。講談社コミックス『金田一少年の事件簿』5巻、6巻に収録の“秘宝島殺人事件”の後日談という内容になっています。
とはいえ、新たな事件ということで直接的なつながりはあまりなく、本作から初めても十分に楽しめる内容でした。
本作では、プレイヤー自身が“金田一少年”となり、悲報島で起きる事件を推理・解決していくことになります。
要所要所で流されるアニメシーンのクオリティが高く、これを見るだけでも満足できてしまうような、原作の雰囲気たっぷりの映像が楽しめる作品でもあります。
特に、死体が発見されるシーンでその効果が発揮され、最初の事件では、建物の天井にあるガラス窓を突き破って人の生首が降ってくる、という衝撃的な映像が流れます。
当然のことですが、当時まだ小学生だった筆者は、そのシーンを見た瞬間これ以上ないくらいにビックリしました。今でも鮮明に覚えていることが、その何よりの証拠かと思います。
自分の家の天井に窓がないことを、どれだけ感謝したことか……凄惨な事件ではありますが、そのぶん物語に引き込まれて、夢中になって遊んだのを覚えています。
難易度も本格的!? 難しいけど楽しい、を教えてくれたゲーム
本作は、本格推理アドベンチャーを謳っていることもあり、謎解きの難易度としてはかなり高め。当時まだ子供だった筆者は、一緒に遊んでいた父と二人で頭を捻りながらも、クリアすることは出来ませんでした。
繰り返しチャレンジしたのですが、証拠を取りこぼしてしまったり、細かい部分を見落としてしまったりと、なかなか上手く事件を解決へと導けなかったのです。実際に自分でやってみて、改めて“金田一少年”の優秀さが理解できました。
そのことが印象深く、こうして記憶に刻まれることになったわけですが……今振り返ってみると、父と一緒になって、ああでもないこうでもないと色々な推理を試していた時間が、親子のコミュニケーションの時間になっていたというか、あれはあれで悪くなかったのだなと、しみじみ思いました。
恐らく、一人ではあそこまで何度も挑戦できなかったでしょう。難しいけど、楽しいから挑戦する。一人じゃできないから、誰かと協力する。クリアできなかったことは苦い思い出ですが、代わりに大切なことを教わった気もします。
年齢や性別など関係なく、一緒になって楽しめるのがゲームの良いところだなと、今になって改めて感じさせてくれる作品でした。
大人になった今、挑戦する気持ちを忘れず、もう一度クリアを目指してプレイしてみたいところです。
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©金成陽三郎/さとうふみや 週刊少年マガジン
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