【転身だァァッ】『五星戦隊ダイレンジャー』手元を見ずにオーラチェンジャーで転身しようと頑張った思い出【メモリの無駄づかい】

うま
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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は『五星戦隊ダイレンジャー』の玩具、『気力転身! オーラチェンジャー』についてご紹介。

『気力転身! オーラチェンジャー』とは【気力転身! オーラチェンジャーの思い出】

 『気力転身! オーラチェンジャー』とは、スーパー戦隊シリーズの17作目『五星戦隊ダイレンジャー』で転身(※ダイレンジャーでは“変身”と呼ばず“転身”と呼びます)するときに使う、ブレスレット型のアイテムを玩具化したものです。

 右手首に装着するオーラギャザーと、左手首に装着するオーラスプレッダーの2つで1組となり、オーラギャザーから引き出したリング状のキーをオーラスプレッダーに差し込むことで転身します。

ノールックでの転身が決まったときの爽快感が格別! 名乗りまでワンセットで覚えたあのころ【気力転身! オーラチェンジャーの思い出】

 スーパー戦隊シリーズは『秘密戦隊ゴレンジャー』から、すべての作品をリアルタイムで見るぐらいハマり続けている筆者。どれぐらい好きだったかというと、『鳥人戦隊ジェットマン』の放送時期は、大学受験のための予備校の授業中に、ゲームギアにテレビチューナーをつけて見ていたほどで、今も日曜の朝は爆上がっています。

 そんな私にとって、とても印象に残っている作品があります。それがこの『五星戦隊ダイレンジャー』です。

 『五星戦隊ダイレンジャー』は、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の次に放送された作品で、1993年2月19日から放送開始されました。“妖力”を使うゴーマ族が現代に復活。これを阻止するため、“気力”を受け継いだ5人の若者がダイレンジャーとなって戦います(※途中から追加戦士のキバレンジャーが登場)。根強いファンが多い作品で、俳優の有村架純さんも大好きな作品としても有名です。

 本作の魅力と言えば、まず個性的なキャラクターたちが織り成すドラマが挙げられます。亮と魔拳士ジンのライバルのドラマや、大五とクジャクの物語。将児とゴーマ3ちゃんズとのエピソードなど、印象に残っている人も多いのでは? また、ダイレンジャーには、特定のリーダーがいないため、5人の若者たちの群像劇として屈指のおもしろさもあります。

 そしてもう1つの魅力が、中国拳法をモチーフとした本格的なアクションでしょう。拳や蹴りの技はもちろん、ダイレンロッドを使った棒術アクションなども見とれること間違いなしです!

 おりしも1993年は『ストリートファイターII』を始めとした格闘ゲームがブームで、中国拳法なども注目を集めていた時期。そんな時期に、あれほどのキレキレでかっこいい名乗りポーズを見せられたら、子どもたちはイチコロですよね! ビデオを何度も巻き戻して練習したので、今でも全員の名乗りポーズを体で覚えています。あのころ子どもだったみなさんも、きっと練習して覚えたはず!

  • ▲筆者所有の、5人の名乗りの決めポーズを再現した『HG五星戦隊ダイレンジャー』。

 そんなダイレンジャーですが、そのころの筆者は『鳥人戦隊ジェットマン』のクロスチェンジャーを最後に、玩具は買い控えていました。しかし、第47話“すっげェ~真実”で役者のみなさんが名乗りポーズを決めたのを見た瞬間、我慢ができませんでした。当時の放送時間は金曜の夕方だったので、次の日に朝から新宿まで行って、この『気力転身! オーラチェンジャー』を購入したのです。

 そして、何度も何度も転身して遊んだのですが、そこである事実を知ったのです。じつは、右腕のブレスから引き出したキーを左手のブレスの穴に手元を見ないで、いわゆるノールックで入れるのが難しい! 改めてサイズを測ってみたところ、縦35mm×横4mmのリング状のものを、縦40mm×横6mmの穴に入れるわけですから、難しくて当たり前です。

 勢いをつけて挿入すると、キーがブレス本体に当たって引っ込んだり、クリアパーツが外れて飛んだりするのはよくあること。顔を正面に向けて左目だけ手元を見るとか、いろいろ工夫してたくさん練習して、成功率を上げていったものです。それだけに、成功したときの達成感は格別でしたね……。

 上のほうの写真のオーラチェンジャーは、当時の品なのですが、よく見るとそのときの傷がたくさん残っています。歴戦の傷跡ですね!

 そんなオーラチェンジャーですが、2017年に『戦隊職人シリーズ』で商品化されました(※2024年現在、販売終了)。こちらはオーラチェンジャーとキバチェンジャーのセットで、一部パーツにダイキャストを使用。そして、当時の玩具にはなかった“名乗り音声”なども収録した豪華版なので、予約開始と同時に即購入しました。

 かつてはノールックで転身しようとして、たくさん傷をつけてしまいましたが、この戦隊職人シリーズ版は大事に扱っていこうと思います。


うま:かつては、とあるメーカーでゲームを作っていたり、デパートの屋上で特撮ヒーローの中の人だったりしたライター。


(C) 東映

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