『るろうに剣心』6話感想。杉田智和さんによる鵜堂刃衛の低い声の芝居に圧倒される。あと、高橋李依さんの薫殿はかわいすぎ!

カワチ
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 アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の第6話“黒笠”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』第5話の物語に関する記述や、この先の原作にまつわる記載が多々あります。そのため本編や原作をご覧になってから読むことをオススメします。

刃衛のキャラクターに杉田智和さんの名演がドハマり!

 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の再アニメ化で、原作のエピソードを最初からじっくり描いてくれている本アニメ。第5話で左之助が仲間に加わり、ついにおなじみのメンバーが集結。第6話からは剣心とは決して相容れない思想の持ち主が立ちふさがり、バトルもドラマもより迫真のものになっていくので楽しみです。

 とくに今回から登場する鵜堂刃衛は“最狂の敵”と比喩される人物。『るろうに剣心』の敵と言えば政府転覆を目論む志々雄真実を思い浮かべる人も多いと思いますが、刃衛も序盤に登場するキャラクターながら、その後の剣心のアイデンティティに深く影響を与える人物です。

 そんな刃衛が登場する第6話は剣心のもとにに警察署長が依頼を持ち込むところからスタート。署長は、元維新志士を狙って斬殺を繰り返す殺人鬼・黒笠を倒してほしいと頼みます。

 序盤には神谷道場の日常シーンも。こういった部分を省かずにしっかり描いてくれるのが今回のアニメのうれしいポイントです。薫が料理下手という設定は後にも出てきますし、こうやってそれぞれの個性を丁寧に描写しておくことは大事だなと。あと、日常シーンは高橋李依さんの演じる薫がめっちゃかわいくて好きになるという良さもあります。まさか、令和になって薫殿にこんなに萌えるとは思わなかった(笑)。

 さて、剣心と左之助は、殺害予告を受けた谷十三郎を護衛することに。谷十三郎は序盤にしか登場しないキャラクターと見せかけて……。今回のアニメがあのシーンまで映像化してくれたら、また会えるかもしれません(笑)。

 平成版のアニメではほとんど出番のなかった十三郎ですが、今回は剣心や左之助とはもともと知り合いだったという原作のやり取りも描かれており、小物感がしっかり伝わってきました。迫力のあるキャラクターを演じることが多い間宮康弘さんの芝居も新鮮でよかったです。

 中盤はいよいよ黒笠の鵜堂刃衛が登場。ドラマCD版は石塚運昇さん、平成版のアニメは大塚明夫さん、実写映画版は吉川晃司さんと渋い方々が演じられていたキャラクターですが、今回のアニメは杉田智和さん。

 第5話で少しだけセリフはあったものの、あまり芝居が想像できなかったのですが、かなり抑えめの渋い声で凄みがありましたね! 主義や思想を持たない危険な人斬りの刃衛ですが、独自の美学があり冷静な部分も持っている人物なので、今回の芝居はとても合っていると感じました。石塚さんや大塚さんに比べると若いんじゃないだろうかと思っていましたが、渋みのある演技に感心しました。

 一方で戦っているときは高揚からなのか、狂った部分が強くなる刃衛。「うふふ」や「うふわははは」といった独特な笑い方をしますが、ここのねっとりとした杉田さんの演技はインパクトがあり、すごく耳に残りました。

 十三郎の屋敷で刃衛と戦い、彼に目をつけられた剣心。彼は神谷道場には帰らず、攻めやすく守りやすいという理由から幕末の人斬りが好む河原で刃衛を待つことに。その話を左之助から聞いた薫は剣心が心配になり、彼の元へ。ここの薫はめちゃくちゃかわいかったですね~! さっきも薫がかわいいと書いた気がしますが、かわいいものはかわいいから何度書いてもいい!

 物語中盤の薫は剣心に迷惑をかけまいと大人しい性格になりますが、初期の薫は町では“剣術小町”と呼ばれていたという設定の要素が強く、積極的な部分が大きいことを思い出しました。剣心の無事を祈り、お気に入りのリボンを貸すなど、女の子らしいところにもドキッとしました。好き!

 そんな剣心と薫のふたりのホッとするシーンですが、そのあと予想外の展開が……? 次週は刃衛との決着になりそうで今から楽しみです!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


©和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会

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