PS2『ときメモGS』夏合宿に部活そっちのけで3時間かけた煮込み料理を作る女【メモリの無駄づかい:ときめきメモリアルGirl's Side】

やすちか
公開日時

 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、PlayStation 2で発売された恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル Girl's Side』について語らせていただきます。

夏といえば合宿! 合宿と言えば料理当番!

 2002年に発売されたゲーム『ときめきメモリアル Girl's Side』は、高校生の恋愛や友情を楽しめる恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル』シリーズの、初の女性向けタイトルです。

 こちらのゲームでは、部活に入ると夏合宿が開催され、そこで主人公は料理当番を任されます。作れる料理は3つの選択肢の中から選ぶのですが、主人公の“気配り”パラメーターによって料理の成否が決まります。3つの選択肢にはパターンがあり

1.レトルト・缶詰などの手抜き料理 好感度が少し下がる
2.家庭料理 好感度が上がる
3.凝った料理 好感度が大きく上がる

 上記3パターンに分かれ、2と3はパラメーターが足りないと失敗に終わり、好感度は下がってしまうのです。

  • ▲気配り:数値が高いほどサービス精神があります

 今回は3つめの凝った料理について、掘り下げて語っていきます!

調理時間180分以上ってどういう事だってばよ!? 部活は!?

 3年間の夏合宿料理ラインナップは下記のようになります

1年目/2年目/3年目
1.インスタントラーメン/レトルトカレー/牛肉缶詰
2.手作りミートソース/特製カレーライス/特製肉じゃが
3.ラグーのパッパルデッレサグマトンブフ・ブルギニョン

 3は全部呪文かな? 多分何が起こるかわからない呪文、レーザー系の呪文、氷属性の呪文ですかね。…真面目に説明すると、ミートソースの幅広パスタ、羊肉のほうれん草カレー、牛肉の赤ワイン煮の3品です。それぞれ2の家庭料理の片鱗が残っていますね。1年目はミートソースのパスタだけ変更で作れます。2年目はご飯よりもナンで食べるカレーなので、ナンも用意するとなるとなかなかの手間。問題は3年目のブフ・ブルギニョンです。

●ブフ・ブルギニョン…参考調理時間:180分~ ※ただし、肉を一晩つけこむ時間は含まず

 問題の工程は、お肉がやわらかくなるまでの煮込み。最低2~3時間は煮込みます。色々レシピを調べるなかで、調理時間が530分と書いてあるものも。半日の漬け込み時間も入っていたと思われます。

 もはや何の合宿なのかわからなくなるような調理時間。はばたき学園って調理師専門学校だったっけ? と疑いたくなります。そもそもの部活動は捨てて調理当番を…? “気配り”とは。いくら料理上手な『ときメモ』の虹野さんでも、おそらく2番の家庭料理を作るだろうし、求められている料理もそれだと思います。でも好きな人の喜ぶ顔が見たくて張り切っちゃう乙女心!

  • ▲氷室先生のお口には合いそうな気がする

 我が家でもラグーのパッパルデッレを作ったことがありますが、評判は「麺が食べにくい」でした。皆さんも、夏合宿気分で作ってみて下さい。あのとき推しに食べさせたのはこの味か! という発見がありますよ。



やすちか:ゲームと声優さんが大好きな、古オタクの新米ライター。好きなジャンルはRPGとADV。本作では葉月君と氷室先生推し。好きなパスタはスパゲッティとリングイネ。


©2006 Konami Digital Entertainment Co.,Ltd

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら