ドラマ『VIVANT』6話感想と考察。急接近する柚木と乃木に疑惑の目…そして“別班”6人が明らかに!

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 TBS系列2023年7月期より日曜夜9時より放送される、堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司と、豪華俳優陣が集結したドラマ『VIVANT』の感想と考察を掲載します。

豪華キャストによるアドベンチャードラマ

 堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司と、日本を代表する超豪華俳優陣が集結した前例のないアドベンチャードラマ。

 まさに日本のエンターテインメントを牽引するキャスト陣と、福澤と一緒に日曜劇場を作ってきた制作スタッフが集結した本作は、先のわからないストーリーとこれまでの日本ドラマの常識を超えたスケールで大注目されています。

 謎をはらんだ展開で話題のこのドラマについて、感想と同時にドラマ好きライターによるちょっとした考察も掲載していきます。

第6話 感想

これまでのことをちょっと振り返り

 事前情報まったくなしで始まったことで話題となった『VIVANT』。日本だけでなく、海外ロケもふんだんに行った、とにかくスケールの大きい内容でさらに注目を集めました。

 物語は、丸菱商事・エネルギー事業部2課課長の乃木憂助(堺雅人)が、1億ドルの誤送金問題を解決するため、バルカに向かう所から始まります。そこで大規模なテロに巻き込まれ、さらに犯人の濡れ衣まで着せられ、現地で助けられた公安の野崎とともに脱出することになります。

 そのなかで、誤送金された金は“テント”と呼ばれるテロ組織に流れていたこと、事件には“別班”と呼ばれる日本の秘密組織が絡んでいることがわかるのですが、やがて乃木こそ、その“別班”だったことが明かされます。

 そして、乃木たち“別班”が追うテロ組織“テント”の首謀者ノゴーン・ベキが、乃木の父親であることに辿り着くのでした。

いきなり粛清シーンから

 まずは、テント組織の会議シーン。ここで至福を肥やした幹部の1人が処刑されます。最初に過激なシーンがあるとテロップが出て、『アンタッチャブル』でのアル・カポネくらいのを想像してたのでそこまで衝撃はなかったです。

 男3人をいきなり射殺した前回の方が酷いと思いましたが、むしろ前回のでクレームきたから今回テロップ出したのかな。

 そして、乃木は家族と脱出させたアリから何らかのメモを入手します。“別班”ではこれを解析するため、捕まっていた天才ハッカーの太田梨歩(飯沼愛)の保釈金を払い、このメモを解析させようとするのでした。

アリの暗号は何だったのか?

 一方で、乃木が“別班”であることを突き止めた野崎は、乃木の父親についても調べ、彼が元公安で、バルカには潜入捜査をしていたらしいことが判明します。

 そうしたなか、ダルバン共和国でテントによるテロが発生、活動が、以前より活発になっていることがわかります。このほんの数秒のテロシーンだけでも、しっかり再現しているので、このドラマがいかにお金かけているかがわかりますね。

 さらに“別班”に買われた形の太田は、色々とありながらも、アリから託された数字の解読に成功。何かしらの情報を掴むのですが、この段階では、乃木と黒須(松坂桃李)の驚いた表情だけでした。

第6話考察

まずは主人公について

 すでに物語は6話と半分を過ぎていますが、人畜無害の典型的な巻き込まれ型主人公だと思っていた乃木が、超腕利きの“別班”メンバーとわかって、個人的にかなりドラマの印象がかわりました。

 アリから情報を聞き出すとき、家族を殺したように見せかけて生かし、最後は温情を見せてはくれてますが、テントのモニターである山本をあっさり殺害してますし、アリの家族を拉致するとき、男3人を躊躇わず射殺しています。

 任務のためなら顔色1つ人を殺すドラマの主人公というのは久しぶり。『必殺仕事人』以来じゃないだろうか。そんなことはないか。しかも、あくまでも信念で殺す、殺さないをわけている感じで、その選択に人情味を感じられず、観ている側としてはかなり感情移入しにくくなった、というのが正直なところ。

 となると、一気に感情移入は野崎守(阿部寛)に向いてしまうのですが、今回は乃木に出し抜かれてしまって残念な感じでしたね。

判明した6人の別班

 第6話ラスト、丸菱の社員として入札開札会場に参加した乃木。業務として参加しているのかと思ったら、最後にいきなり黒須登場。「お?」と思ったら、なんとその入札自体が“別班”の招集でした。

 そこに残っていたのは6人。これだけ“別班”メンバーがいたのには驚き。今回の任務で、ということなので、もっといるのですかね。8人説が濃厚ですけど。

 乃木と黒須以外は新顔。一緒に任務するのだから、彼らも今後関わってきそう。SNSでは、公安の鈴木祥(内野謙太)や新庄浩太郎(竜星涼)が“別班”ではという考察が根強いですが、彼らの姿はなし(新庄は近くにいたけども)。今回参加してないだけとも考えられますが、どうなのしょうか。

 同じく行動が怪しいとされる柚木薫(二階堂ふみ)は、乃木に急接近。月9みたいな恋愛ドラマでしたが、乃木はもちろん、柚木にも何か思惑があるようにしか思えません。

 結局、みんな怪しいので、場面をそのまま素直に受け取ることが難しくなってきました。そうなるとやはり信頼すべきは野崎だけ。彼だけは、純粋な正義の人でいて欲しいので、今後も野崎単推しでいこうと思います。

※写真は公式X(Twitter)より
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