京極夏彦最新作『鵼の碑』が1280p、6.5cm、1.2kgともはや武器。「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」

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 講談社より、京極夏彦の百鬼夜行シリーズ最新作『鵼の碑』が9月14日に発売されます。

 このタイトルが発表されたのは17年前、『邪魅の雫』(2006年刊)の巻末予告として……。

 ここ数年、田中芳樹の『アルスラーン戦記』や土塚理弘の『マテリアル・パズル』など、個人的にあきらめかけていたシリーズが10年以上を経て再開・完結して驚き&うれしかったのですが、まさか百鬼夜行シリーズの新作まで出るなんて。思わず、「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」なんて言葉が頭をよぎりました。

 さておき、『姑獲鳥の夏』から30年読みつがれ愛されてきた『百鬼夜行』シリーズ、その新作長編『鵼の碑』(ぬえのいしぶみ)がついに発売されます。

 講談社ノベルスで発売された『塗仏の宴』などもブロックバスター(超大作)として知られ、その分厚い存在感でも話題となりましたが……今回もすごいです。

 『鵼の碑』は講談社ノベルスと単行本で発売され、1280p、6.5cm、1.2kgともはや武器。おっさん世代は『ファイナルファンタジー3』の学者の武器を思い出しますなあ。

 物語の内容ももちろん楽しみですが、我が家の本棚で圧倒的な存在感を放ってくれそうで、発売が楽しみです。今のご時世、電子書籍で手軽に読むのもよいですが、こればかりは物語の“重み(1.2kg)”を感じながら読みたい一冊ですね。
※『百鬼夜行』シリーズの電子書籍は『電子百鬼夜行』シリーズとして展開されています。

『鵼の碑』の内容は?(商品紹介ページより)

 百鬼夜行シリーズ17年ぶりの新作長編がついに!

 殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。妖光に翻弄される学僧。失踪者を追い求める探偵。

 死者の声を聞くために訪れた女。そして見え隠れする公安の影。発掘された古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、縺れ合いキメラの如き様相を示す“化け物の幽霊”を祓えるか。

 シリーズ最新作。

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