『ロックマンX2』隠し技“昇龍拳”でボスをワンパン! でも使いどころを誤ってティウンティウンすることも【メモリの無駄づかい】

スズタク
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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、SFC(スーパーファミコン)の『ロックマンX2』についてご紹介。

『ロックマンX2』とは

 アクションゲームの金字塔『ロックマンX』シリーズの第2作。基本システムは前作を踏襲しつつ、空中でダッシュできる“エアダッシュ”や必殺技に相当する“ギガクラッシュ”など、特徴的なアクションが登場しました。

 新たに“カウンターハンター”と呼ばれる強敵たちも現れ、ステージ攻略中に任意で戦いを挑むことが可能。このイベントのクリア度合いにより、終盤の展開が微妙に変化するというユニークな仕掛けもありました。

“波動拳”の次は“昇龍拳”。ボスもワンパンできる超爽快な隠し技!

 『ロックマンX2』には、ある条件を満たすと“昇龍拳”が使用可能になる隠し要素がありました。前作『ロックマンX』には似たような隠し技として“波動拳”があり、カプコンの粋な計らいでしたね。

 もはや説明するまでもないと思いますが、昇龍拳とは『ストリートファイター』シリーズの代表的な技。『ロックマンX2』においても、本家と同じように→↓↘+Yボタン(キャラが右向き時)のコマンド入力で発動できました。

 本作の昇龍拳はXが炎を帯びた拳で勢いよくアッパーを繰り出すもので、特筆すべきはその威力! ザコはもちろん、ボスも当て方しだいでは一撃で葬れる強力無比な技でした。

 一度習得すれば何度でも使えますが、ライフゲージが満タンでないと発動しなかったのも重要な点。単なるチート技ではなく、敵の攻撃をかいくぐった末にワンパンの爽快感が味わえるという、リスクとリターンの駆け引きがおもしろい要素でしたね。

 昇龍拳はゲーム終盤のカウンターハンターステージ3で習得でき、そのステージのボス・アジールフライヤーは自然と昇龍拳の練習台となる悲しき運命に……。しかもこのアジールフライヤー、大きな図体でマップ上部に出現するという「対空技の昇龍拳をどうぞお試しください」と言わんばかりのボスだったのもいい思い出。カモがネギ背負ってきたとはまさにこのこと!

 ちなみに、無敵と思われる昇龍拳にも弱点がありました。それは、跳び上がって攻撃したあと、着地するまでは硬直で動けないということ。

 昇龍拳を使うと前進しながらアッパーを放ち、攻撃後は床に着地するまで自然落下を強いられます。このとき、着地先が落とし穴やトゲ床だった場合は……当然ながら即死してティウンティウンとなります。

 ちょうどカウンターハンターステージ3で昇龍拳を習得したあとにはトゲ地帯があり、ゲットしたばかりの隠し技をウキウキしながら試したらXが爆散したのは今でも覚えています。過ぎた力には相応のリスクもともなう。『ロックマンX2』はいい教科書でした。

 なお、今から『ロックマンX2』を遊ぶなら『アニバーサリーコレクション』がオススメ。ぜひ本編で昇龍拳を会得し、アジールフライヤーにたたき込む爽快感を体験してください!



スズタク:RPGとアクションをこよなく愛するライター。近年、シミュレーションRPGのおもしろさに気づき始める。


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