GB『ワリオランド2』はやめどきが見つからないゲームだった。だってワリオが不死身だから!【メモリの無駄づかい】
- 文
- スズタク
- 公開日時
三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、GB(ゲームボーイ)の『ワリオランド2 盗まれた財宝』についてご紹介。
『ワリオランド2 盗まれた財宝』とは
アクションゲーム『ワリオランド』シリーズの2作目となる本作。GBだけでなく、GBカラーにも対応したタイトルとして発売されました。
『マリオ』シリーズとはアクション面が差別化されており、タックルやヒップドロップなどワリオらしいパワフルな攻撃が可能。また、ワリオは不死身であるという、これまでにないシステムも注目を集めました。
キャプテンシロップ率いるブラックシュガー団に盗まれた宝物を取り返すのが目的ですが、プレイヤーの進め方しだいで結末が変わるのも特徴。お宝探しとマルチエンディングが組み合わさり、遊びごたえ満点のゲームに仕上がっていました。
アクションゲームなのに主人公が不死身!? ミスもゲームオーバーもない斬新なシステム
GBドストライク世代としてたくさんのゲームを遊びましたが、なかでもとくに思い出深いのが『ワリオランド2』です。GBカラーと同時発売されたタイトルでもあり、色鮮やかなゲーム画面に感動したのをいまでも覚えています。
GBとGBカラーで発売された『ワリオランド』シリーズ3作のうち、この2作目が個人的には傑作だと感じています。その最大の理由は、主人公のワリオが不死身であること!
当時、ほかにもアクションゲームを触っていたので、“敵の攻撃を食らう”“穴に落ちる”“トゲに触れる”といった行動はミスになるものだと認識していました。実際、前作『スーパーマリオランド3 ワリオランド』はミスもゲームオーバーもありましたから。
しかし、『ワリオランド2』のワリオは不死身です。パッケージのキャッチコピーも“不死身だー!”と謳っているとおり、敵の攻撃で死ぬことはありません。ミスもゲームオーバーの概念もなし。こんなアクションゲームを遊んだのは生まれて初めてでした!
ただし、不死身であっても無敵というわけではなく、敵の攻撃を受けると大きくノックバックしたりさまざまなリアクションで制御不能になったりします。ボス戦ではこれによって画面外のフロアに追い出され、再び挑むにはもう一度ボスのもとへ向かう必要がありました。
アクションゲームでゲームオーバーになる→ステージを選択して再挑戦する、という工程は少なからずストレスがたまるもの。でも、本作はそうした既定システムを“ワリオは不死身”という設定を生かして取っ払い、よりシームレスなプレイに昇華させました。この斬新なシステムには、いまでも脱帽するばかりです。
本作はミスやゲームオーバーが発生しないのでやめどきが見つからず、ついつい何時間も没頭してしまったことも。GB作品のなかで1、2を争うほどハマったゲームですが、親に叱られた回数も一番だったかもしれません。
スズタク:RPGとアクションをこよなく愛するライター。近年、シミュレーションRPGのおもしろさに気づき始める。
こんな思い出(メモリの無駄づかい)もいかが?
-
- ゲーム
【スーパーロボット大戦Z】『スパロボ』は見てないアニメがあっても十分楽しめることを理解した作品【メモリの無駄づかい】
-
- ゲーム
- PC・ゲーム
【ドラゴンスレイヤー】記念すべき『英雄伝説』最初の名作RPG。てれってってってれれ~♪ バトルのイントロが今でも頭から離れない【メモリの無駄づかい】
-
- ゲーム
SFC『バハムートラグーン』乙女なおじいさんセンダックなど個性が強いキャラが多すぎ。そして今でもヨヨは許せない【メモリの無駄づかい】
-
- アニメ・漫画
- グッズ
【転身だァァッ】『五星戦隊ダイレンジャー』手元を見ずにオーラチェンジャーで転身しようと頑張った思い出【メモリの無駄づかい】
-
- ゲーム
『XI[sai]』で雑誌のランキングに応募した25年前。3分間のタイムリミテッドで杉山流や6の目アドリブを覚えた思い出【メモリの無駄づかい】
©1998 Nintendo
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります