レビュー:『スーパーボンバーマン R 2』1vs15でも無理ゲーじゃない。敵とも味方とも(!?)乱戦を繰り広げられる楽しさにもやみつき

sexy隊長
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 コナミデジタルエンタテインメントより9月14日に発売される、Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)向けソフト『スーパーボンバーマン R 2』。シリーズの最新作が6年の時代を経てついに登場しました!

 新たな冒険とゲームモードが加わり、シリーズ史上最大級のコンテンツにボリュームがアップした『スーパーボンバーマン R 2』の魅力に迫ります。

新バトルモード・キャッスルを簡単に説明!

 まずは本作から新たに登場したバトルモード“キャッスル”について簡単に紹介します!

 こちらは1人vs最大15人といった16人で遊べるモードになっており、1人で宝箱を守る“キャッスルサイド(防衛側)”と、最大15人で宝箱の獲得を目指す“アタックサイド(攻撃側)”に分かれて戦う、非対称PvPモードになります。


 “キャッスルサイド”は、1人で制限時間までに宝箱を1つでも守り抜けば勝利。“アタックサイド”は、最大15人で全ての宝箱を奪えば勝利です。キャッスルモードの基本ルールはこの2点になるので、かなりシンプルで誰でもすぐに始められるのが特徴です。家族や友だちを誘ってプレーするのも良さそう。

 基本的な操作方法は従来の『ボンバーマン』シリーズと同じで、ボムを駆使して敵を倒していきます。ボムでブロックを破壊するほか、アイテムを取得して火力など強化していくことも可能です。

 ボムなどの攻撃を食らうとプレー終了! とはならず、一定時間後にリスポーンしてまたプレーできます。アタックサイドは従来どおり1発でも攻撃を喰らうとやられてしまいますが、キャッスルサイドは何度か耐えられるようですね。

 それぐらいの差だとキャッスルサイドが不利じゃない?

 1vs15の非対称PvPなんて無理ゲーじゃない……?

 とプレーする前は思っていましたが……実際にプレーしてみるとその印象がガラッと変わりました! 先入観は丸めて横に置いておきましょう。

 まず使用するステージがかなりの曲者。通常のボンバーマンステージと比べるとかなり複雑なステージ構成になっている印象で、簡単には辿り着けないようになっています。また、キャッスルサイドにはお助けキャラクターの“エルオン”がステージ上をウロウロしていて、アタックサイドの妨害をしてくるという特徴があります。

 それでも1v15は厳しくない? と思った方に紹介したいのがステージエディタモードです!

“ステージエディタ”モードは裏のメインコンテンツ!? タワーディフェンス要素も

 本作には“キャッスル”の他に“ステージエディタ”というオリジナルのステージを作成できるモードが新たに登場しています。

 オリジナルのステージが作成できて、それをオンラインに公開して世界中のプレーヤーに遊んでもらう! というモードなのですが……これは沼の予感。ハマると時間が溶けるパターン!

 こういうのってハチャメチャなステージを作って、友達と笑いながらプレーしたなぁ! と思う方もいると思いますが、本作のステージエディタはちょっと違います。

 ボンバーマンでお馴染みの壊せるブロックが設置できるのはもちろん、爆弾を吐き出す“キャノン”やベルトコンベアのような“スリップフロア”など様々なギミックが設置可能です。あれ? なんか思った以上に戦略性の高いステージクリエイトが求められている!? と驚くと思います。

 本作のステージエディタは“キャッスル”モードで使用するステージを作成できるモードになっており、“キャッスルサイド”でプレーするときに自身で作ったステージで防衛できます。

 1v15を戦い抜くため、ステージを自身で構築できるのも本作の大きな特徴の1つ。タワーディフェンスに近い要素がここにあります!

 とは言っても、ブロックでこんな“I LOVE YOU”みたいな落書で構成したネタステージも作成できたり、ガチで作りたいけど最初から作るのは大変……というプレーヤー向けに、ランダム配置である程度土台作りができたりと、かゆいところに手が届くモードになっています。ありがたい。

 筆者は本作をプレーして、一番長時間遊んでいたのがこのステージエディタモードでした。進路を邪魔する壁ブロックがあるのですが、この壁だけでも数種類の形が用意されているので、人と被らなさそうなステージが作成できます。

 ステージが作成できたら、オリジナルステージを引っ提げてキャッスルモードで使用してみます。そうすると、思ったより簡単に攻め込まれているな!? というような想定外のことが……。そうしたら、またエディタモードに籠もってポチポチと修正&作成……といったプレーを繰り返していました。

 ステージエディタモードは初心者から玄人、ネタ特化型のプレーヤーまで楽しめるコンテンツなのではないでしょうか。

キャッスルモードに隠されたPvPvP要素

 上で触れたエディタモードでタワーディフェンス要素の説明をしましたが、それでも1人とお助けキャラで“キャッスルサイド”は守るの難しくない? と思った方、わかります。正直まだ厳しいです(笑)。

 キャッスルモードのルールに「全ての宝箱を奪えば勝利」というのがあると説明しましたが、実はこのルールにアタックサイドの難しさが存在します。

 宝箱を開けるにはステージ上に配置されているカギを拾ってくる必要があります。アタックサイドはキャッスルサイドの攻撃、ステージギミックをくぐり抜けてまずカギの元へ向かい、その後に宝箱の元へと向かわなければいけません。やることが多いぞ……! 集中力もフル活動です。


 
 しかもカギを入手しても、攻撃されると落としてしまいます。リスポーン時間はちょっと長いので慎重に行動する必要があるのですが、慎重すぎると今度は時間が足りなくなるという悩みも発生します。

 そこで、落としたカギをアタックサイドのほかの人が拾ってくれれば、と思う方もいるはず。筆者もプレーするまでそうすればなんとかなるはず! と思っていました。

 このキャッスルモード、全ての宝箱を奪えば勝利にはなるのですが、勝利ポイントは宝箱を奪ったプレイヤーに入ります。最大15人のアタックサイドに対してカギと宝箱の数は3~5個しか存在しないので、アタックサイド同士でカギの奪い合いをしなければなりません! 敵の敵がすべて味方……とはならないようです。でも、なんだかちょっとクセになる……!

 アタックサイド同士だからといって、ボムの火が当たらないということはなく、普通にアタックサイド同士の争奪戦が勃発。陣営的には味方のはずのプレーヤーと殴り合った結果、誰も宝箱を奪えずに時間切れ! という試合が結構ありました。

意外と勝てるキャッスルサイド!

 最初は難しいと思っていましたが、意外にもキャッスルサイドで勝てたことも多かったです。上記で紹介したギミックゼロの“I LOVE YOU”ステージでも勝てました(笑)。

 逆にアタックサイドは難しいのか!? という部分ですが、そちらでも何度か勝つことは出来ました。が、アタックサイドの方が若干勝率は悪かったです。

 アタックサイド同士の戦いの爆風に巻き込まれたり、ひたすらカギを強奪してくる味方らしき敵に邪魔されたりと、思うようにプレー出来ない! ということ結構ありました。ただそのバランスが絶妙で、アタックサイド難しすぎ……? ということはなく、ほんとちょっと難しいという感じのバランスでした。

 ちなみに自分のポイントは二の次にして、カギを持った味方のカバーをし続けてあげるとアタックサイドの勝率はかなり上げることができました。

 それじゃあポイントが……と思われますが、意外と宝箱直前でやられてカギを落としてしまうプレーヤーが多かったので、味方のカバーをしつつ、落ちているカギを拾って宝箱奪うこともできました。……何だろう、いいことをしているはずなのに、この罪悪感。

 1vs15なんてどうやって勝つんだ、とプレーする前には思っていましたが、ちゃんとキャッスルサイドでも勝てるようになっている絶妙なルールと、ゲームバランスは実際プレーしないと分からない部分でした。気になっているかたはぜひプレーして体感してもらいたいです!

 正直このモード、まだまだ戦略性が高く掘り下げられると思うので、これからが楽しみですね。

  • ▲マッチ前にキャッスルサイド、アタックサイドは選択できるので、好きな方や練習したい方を選択できるのが良かったです。

従来のボンバーマンでも遊びたい! という方にも安心なモード

 先程紹介したキャッスルモードだけではなく、スタンダードグランプリ、そしてバトル64といった3つのモードがあります。

 スタンダードは、その名のとおり従来のルールに則って最大16人で遊べるバトルモードになります。プレーした時に感じる懐かしさや、「これだよこれ!」というしっくりくる感じが味わえるベーシックなモードですね。

 グランプリは、最大3対3まで遊べる、2つのチームに分かれて競うバトルモードになります。グランプリモードは、基本的にはスタンダードと同じベーシックなバトルですが、相手チームを倒した回数を競うベーシックボンバールールとステージに落ちているクリスタルを相手チームと奪い合うクリスタルルールの2つが楽しめます。

 クリスタルルールはやられてしまうとクリスタルをロストしてしまうので、クリスタルを集めたら戦わずに逃げても勝てる……という、ちょっとほかとは違った戦い方ができます!

 バトル64は、最大64人でエリアを移動しながら対戦できる、最後の1人になるまでの生き残りをかけたバトルロワイヤルバトルモード。ボンバーマンってラスト1人まで戦うから、元々バトロワなのでは!? と思っていましたが、エリア移動しながらというところが肝でした!

 4×4の計16個のエリアを移動しながら戦うわけですが、移動が被ると狭いステージに10人が固まってしまいカオスなバトルが始まったり、逆に誰もいなくて平和にアイテムが漁れたりすることも。

 戦略×運要素が強く、ほぼ従来のベーシックなルールにも関わらず新鮮に楽しめるモードになっています!


プレーすればするほどキャラが手に入る!!

 本作はオンライン、オフライン問わずプレーするとジェムというプレイアブルキャラクターが購入できるゲーム内通貨が手に入ります。試合の勝ち負けに問わずプレーすればもらえるので、とにかくどんどんプレーすることをオススメします!


  • ▲このスネーク、なんとボイス付き!!!

 キャラクターの見た目だけではなく、ボムの見た目や爆風も変わるボムスキンなど相当数の種類が存在。見た目がかなり個性的になります。


 特に本作は、キャッスルモードやバトル64といった多人数プレーが多く、自分がどこにいるのか? どのボムが自分のなのか? を把握しやすくなります。

 ちなみに、筆者はこのたこ焼きボムお気に入りです! 爆風がたこ焼きの具材になっているのが最高にかわいい!


ボンバーマンをプレーしたことない人にもオススメしたい作品

 非対称PvPもといPvPvP要素も、タワーディフェンス要素も楽しめるキャッスルモードが本作最大のメインコンテンツだと思いますが、このモードの面白いところは基本オリジナルのステージで戦うというところにあると思います。

 こういったバトルものはステージ理解度が高いほうが圧倒的に有利になるので、プレー時間が長ければ長いほど有利になるはず。ですが、基本オリジナルステージで戦うキャッスルモードは、どんなにプレーしている猛者プレイヤーでも初見のステージでバトルを強いられることになります。プレー時間のハンデがなくなるので、本作から始めたプレーヤーでも対等に戦いやすいモードだと思います。


 なお、今回紹介したキャッスルモードやステージエディタモードは1人用のストーリーモードにてチュートリアルが行われます。なので、1人でも気軽にゲームを始められるのが個人的には嬉しい部分でした。チュートリアルもかなり分かりやすく、丁寧です。CPUとのキャッスル対決などあるので、経験者の方はもちろん『ボンバーマン』未経験の方にもオススメです! 気になっているんだよなぁ、という方がいたらぜひ本作から初めてみてください!

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