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PS2『ときメモGS』の神機能EVS。氷室先生に出席をとってもらえた時の感動は忘れられません【メモリの無駄づかい:ときめきメモリアルGirl's Side】

やすちか
公開日時

 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、PlayStation 2で発売された恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアルGirl's Side』について語らせていただきます。

リアル恋愛経験は浅くとも、恋愛ゲーム歴は長い私、そう簡単にはときめかないんだからねっ!

 2002年に発売された恋愛シミュレーション『ときメモGS』はとにかくヤバイです。どれくらいヤバイかというと、この思い出コラムを執筆するにあたり、当時を思い出した時、プレイしていたのは確か高校生の時だよなぁ…と発売日を調べたら、当時の自分は20歳でした。…一体いつから、自分が当時高校生だと錯覚していた?

 あまりにハマり過ぎた結果、自分の灰色の高校生活を、こちらでの青春の日々に置き換えていたようです。え? ヤバイのはゲームではなく筆者?

 私が初めて女性向け恋愛ゲームをプレイしたのは、1994年発売のSFC版『アンジェリーク』でした。友人達にソフトを貸して布教し、PCーFXも『アンジェリークSpecial』の為に購入。その後も定期的に、恋愛SLGをプレイしていました。『ときめきメモリアル』もPCエンジン版から遊んでいる、『ときメモ』ファンでもあります。古式さんと伊集院レイが推しです。如月さんの緑髪にピンクのセーターも忘れられない。

 13歳から恋愛シミュレーションをプレイしているとか、もう恋愛(ゲーム)のプロと言っても良いのでは? とはいえ、激しく好きになった恋愛ゲームのキャラは少なく、まさか自分が奇声を上げるほど照れる事態になるとは思っておりませんでした。

  • ▲説明書と一緒に封入されているビジュアルブックは、ショートストーリーなども楽しめました

本名をつけたワイ、イケボに名前を呼ばれ無事昇天

 この『ときメモGS』は、プレイヤーが入力した名前を呼んでくれるEVS(Emotional Voice System)というシステムが採用されているのですが、私はここで素直に自分の名前を入力しました。超豪華声優陣が自分の名前を呼んでくれる! サイコー! 最初に氷室先生に出席をとってもらえた時のあの感動は忘れられません。

ちなみに初代『ときめもGS』の攻略対象とその声優陣は
・葉月珪…緑川光
・守村桜弥…石田彰
・三原色…三木眞一郎
・姫条まどか…置鮎龍太郎
・鈴鹿和馬…檜山修之
・日比谷渉…山口勝平
・氷室零一…子安武人
・天之橋一鶴…小杉十郎太
・蒼樹千晴…森久保祥太郎

 声優さん好きは眩暈がしてしまうような、夢のようなキャスト陣ではないですかっ!? 加えて女子の親友キャラも豪華で、そんな方々が名前を呼んでくれるわけです。なんとありがたいゲームか。

 それは、葉月君を攻略していた時の事でした。ある日私は校舎裏で猫と戯れる葉月君を見つけます、こちらに気づいていない葉月くんは、じゃれつく猫に呼びかけます「コラ、ちか。」

「ヒェッ…」

 突然の下の名前呼びに、息を吸ったか吐いたかわからないような声がプレイヤーの私の口から自然と零れ落ちました。こりゃあたまげた…そのイケボは…ワイの耳には強すぎる! いや、でも今のは子猫を呼んだわけで…、私を呼んだ訳じゃない、落ち着け。と、心を乱す私をよそに、ゲーム内では私の分身であるところの主人公ちゃんが葉月君に突撃、自然な流れで私の名を呼ぶ葉月君。

「う、うおおぉぉぉ…」

 あまりの照れにコントローラーを置き、うめき声をあげて床を転げる私。“好きな人に初めて下の名前で呼ばれちゃった”というときめきを味わえる、唯一無二のゲームではないでしょうか。恐るべし、『ときめきメモリアル』。

 最新作の『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』では、名前は自由入力でなく、あらかじめ収録されているものからチョイスするものになっています。幸い旧姓ならあったので、学生時代に戻ってプレイするのでした。名前+吐息な感じの呼ばれ方に、相も変わらず悶えております。

■『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』



やすちか:ゲームと声優さんが大好きな、古オタクの新米ライター。好きなジャンルはRPGとADV。本作では葉月君と氷室先生推し。眼鏡と先生キャラに激弱。


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