レビュー:『鬼滅の刃 目指せ!最強隊士!』は意外となかった、子どもから大人まで楽しめる『鬼滅』ゲーム【TGS2023】

まさん
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 アニプレックスより2024年にNintendo Switchで発売予定のゲーム『鬼滅の刃 目指せ!最強隊士!』。その試遊レビューをお届けします。

 本作は、アニプレックスが手掛けるアニメ『鬼滅の刃』を題材にしたオフライン&オンライン対応(最大4人)のボードゲーム。先行して発売された対戦アクション『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』に続く公式ゲームプロジェクトの第2弾です。

 現在開催中のTGS(東京ゲームショウ)2023では、セガブースで世界初となる試遊出展が行われました。試遊では、すごろくのように遊べるボードゲーム部分の一部と、鬼と戦うボス戦のミニゲームを体験。実際のプレイで、ゲームの雰囲気をつかむことができました。

意外と珍しい『鬼滅の刃』のパーティーゲーム

 漫画はもちろん、アニメも小学生から大人まで大人気な『鬼滅の刃』。グッズ展開もありますし、ゲームもガンガン発売されている……かと思いきや、意外なことにプロジェクト自体がまだまだ始まったばかり。

 本作のように老若男女問わず楽しめるパーティーゲームも出ていなかったのです。みんな遊んでみたいのに、実はなかったタイプのジャンルですね。すごろくのようなルールということで、誰でも理解しやすいのも良いところ。

 今回の試遊ではボードゲーム部分をサイコロが2巡するまで遊べたのですが、複雑な操作はいっさいありません。本当に、大人も子どもも分け隔てなく遊べるものとなっていました。

  • ▲使えるキャラクターは主人公の竈門炭治郎から我妻善逸、嘴平伊之助たちと柱を含めた9名。自分は、女子人気も高い胡蝶しのぶでプレイしてみました。

 サイコロを降ってマスを進み、止まったマスに応じてお金が増減。全員が行動し終わると“機能向上訓練”と呼ばれるミニゲームが発生し、楽しく競い合いながら1位を目指す。基本はすごろくなので、全体的にわかりやすいシステムです。

わかりやすくて難しくない。でも単調ってわけではない

 ミニゲームである機能向上訓練自体も難しい操作はなし! 単純明快に楽しめます。

 使うボタン自体が少ないのはもちろん、ミニゲームを遊ぶ前に練習するタイミングがあって、操作を覚える余裕があるんですよ。

 失敗してもすぐに敗北にはならず、あくまでも時間をロスするペナルティに留まっているのもうれしいですね。みんなで最後まで時間いっぱい戦えます。

  • ▲ミニゲーム自体はどちらかと言うとコミカルで簡単なつくり。とはいえ、原作でもコミカルな場面やギャグもあるので違和感はなし。こういったミニゲームこそ、ムキムキねずみの出番!

 サイコロが2巡するまでの短い体験でしたが、プレイアブルではないサブキャラクターたちが説明に登場するなど、細かい部分でも『鬼滅の刃』の世界観をしっかりと味わえました。

 なお、本作には昼夜の概念があり、夜になると出現する鬼のマスを踏むことで鬼との戦いが発生するとのこと。

 夜のボードゲーム部分は遊べなかったのですが、その代わりに手鬼と戦うボス戦タイプの“機能向上訓練”がお試しプレイできました。

 こちらは、いわゆるQTE(クイックタイムイベント)のようにタイミングよくボタンを押したり連打するタイプのミニゲーム。

  • ▲今回はNintendo Switch Proコントローラーを使用しましたが、Joy-Conを振って遊ぶことも可能です。みんなでワイワイ振ったら楽しそう!

 体験できた手鬼との戦いは3ラウンド制で、プレイヤー全員が共闘する形式となっています。

 まず、白い円が重なったときにAボタンを押して飛んでくる岩を破壊する1ラウンド目。

 Aボタンを連打して手鬼の攻撃を跳ねのける2ラウンド目。

 そして、白い円とカーソルが重なった時にスティックを右に倒し、攻撃を放つ3ラウンド目。これらの合計スコアで競い合う形式ですね。

 3ラウンド目が終わると炭治郎が“隙の糸”を認識して攻撃を放つ演出が入り、見事手鬼を撃破するトドメ演出に移行。対戦アクションとは違ったプレイ感ですが、アクションが苦手な人でも原作のようなバトルをお手軽に体験できるのが良さですね。

 ちなみにJoy-conを使えば、日輪刀を振るようにコントローラーを振って戦えます。TGSではJoy-conを使ってのプレイは試せませんでしたが、なりきりプレイをするような感覚で遊べそうです。

 今回プレイできた部分で言うと、(あくまで筆者にとっては)難しくありませんし、ちょっと触れば直感的に理解できるミニゲームばかりとなっていました。

 ただ、だからと言って単調というわけではなく、上で述べたような“隙の糸”の演出であったり、多くのキャラクターが登場したりと、きちんと『鬼滅の刃』のファンを楽しませようという魅力をきちんと持っている作品となっていました。

 なお、試遊後は本作のイラストが描かれたポストカードがもらえました。持ち帰って撮影してみたのですが、紙質も良くてなかなか豪華。『鬼滅の刃』が好きならうれしいプレゼントだと思います。会場に足を運んだ方は、ぜひ遊んでみてください!

東京ゲームショウ2023開催概要

【開催期間】
 ビジネスデイ……9月21日~22日 各日10:00~17:00
 一般公開日……9月23日~24日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)2,300円(税込)
※小学生以下は無料

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
©「鬼滅の刃 目指せ!最強隊士!」製作委員会

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