『ゼンレスゾーンゼロ(ゼンゼロ)』レビュー。お手軽ながら“極限回避”など奥深さを感じさせるアクションとニコ・デマラの魅力の虜に【TGS2023】
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- あんまさ
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9月21日~24日にかけて開催されている“東京ゲームショウ2023”のHoYoverseのブースでは、新作『ゼンレスゾーンゼロ(以下、ゼンゼロ)』の試遊台が多数設けられていました。一般公開日で『ゼンゼロ』プレイを目的に行かれる方も多いでしょう。そこで本記事では『ゼンゼロ』の軽い紹介とプレイレビュー、試遊する方に向けて注目してほしいポイントを抜粋してお届けします。
『ゼンレスゾーンゼロ』とは?
『ゼンゼロ』は、HoYoverseが手掛けた最新作の3Dロールプレイングアクションゲーム。戦闘面では3人のキャラクターを編成し、スピーディな戦闘を繰り広げながら、フィールド上に登場する敵を倒してステージクリアを目指すといったゲームになっています。
『ゼンゼロ』のテーマは都市ファンタジーとなっており、時代設定は謎の自然災害“ホロウ”に見舞われた近未来。災害の絶えない終焉の世界で、最後の文明都市として異色を放つ“新エリー都”が物語の舞台です。
プレイヤーはホロウと都市を繋ぐ“プロキシ”という名の特殊な仕事を請け負う専門家。エージェントたちと手を組み“エーテリアス”と呼ばれる異形の怪物と戦いながら、それぞれの目的を果たすべく行動するのです。
まぁ実際にプレイしてみないと「なんのこっちゃい!?」となると思うので、22日にYoutubeで公開された“『ゼンレスゾーンゼロ』 SPECIAL PROGRAM | TGS2023”をご覧いただくのがよさそうです。クレタ・ベロボーグ役の井口裕香さんとカリン・ウィクス役の五十嵐裕美さんが『ゼンゼロ』の世界観や新エリー都市の背景について紹介しています。
『ゼンレスゾーンゼロ』 SPECIAL PROGRAM | TGS2023
『ゼンレスゾーンゼロ』 × TGS2023 特別なお知らせ
— ゼンレスゾーンゼロ公式 (@ZZZ_JP) September 22, 2023
『ゼンレスゾーンゼロ』は今後、コンシューマー・PC・スマートフォンにて登場することを発表しました。皆様のご支援に心より感謝いたします。#ゼンゼロ #TGS2023 #東京ゲームショウ pic.twitter.com/8Kw3KBncoY
試遊会で選べるモードは3種類
TGSで試遊できるのは以下の体験コンテンツ。プレイ時間は10分間ですので、あらかじめ遊んでおきたいモードを想定しておきましょう。どのモードをプレイ中でも、体験コンテンツの選択画面に戻ることができるので、いろんなキャラクターやモードを体験したい方は活用してみてください。
なお、今回の試遊ではゲームパッドを使用してのプレイはできませんでしたのでご注意を。
ストーリー体験
序章のストーリーを堪能しつつ、アンビーとビリーを操作するチュートリアルバトルを体験できます。アクションがあまり得意ではない方、まずは本作の世界観を知りたい方はこちらがオススメ。
高難易度挑戦
チャレンジしがいのあるホロウに入り、ハイペースな激闘が行われるモード。全12キャラクターから3人を自由に選んでチームを編成できます。アクションやシステムは大体理解できている方や、いろんなキャラを触ってみたい方にはこちらのプレイを推奨したいです。
都市探索
新エリー都を探索できるモード。あくまで筆者が試遊でプレイした限りでは、の話にはなってしまいますが、目立ったアクションを起こせる会話やイベントなどは確認できませんでした。とりあえず雰囲気を楽しんでみるくらいのモードというイメージです。
ムービーと漫画調の合わせ技が光るストーリー
HoYoverse作品といえば、キャラクターたちのモーションやモデリングが繊細で、特別な戦闘シーンはより感情移入できるよう演出にこだわっている印象があります。『ゼンゼロ』でもその要素はありながら、重要な会話パートではアメコミのようなコマ割り演出を展開。サイバーパンク感のある雰囲気に合わせた演出も駆使していて、物語をより引き立てているのが感銘を受けました。
暗い世界なように見えながら、序盤のストーリーだけ見ても、キャラクターたちが全員はっちゃけた性格をしているのがおもしろい。HoYoverseの過去の作品の雰囲気とはまた違う、独特の世界観やビジュアルで一線を画しているように思えます。
プレイ所感:お手軽操作なのにこだわり抜かれたアクションがたまらない!
プレイの感想を述べる前に、本作の基本操作(キーボード&マウス使用時)を記載しておきます。
移動:WASDキー
キャラクターの視点調整:マウス
左クリック:通常攻撃
右クリック/左Shiftキー:回避
Eキー:特殊スキルを発動/連携スキルで右側のキャラを選択
Qキー:終結スキルを発動/連携スキルで左側のキャラを選択
Rキー:キャラ切り替え
こちらを見ていただければわかるように、操作は非常にシンプル! WASDキーとマウス操作さえできれば、大概はなんとかなりそうです。言ってしまえば『原神』の操作性に近しいものでした。自分が『ゼンゼロ』を触ってみてのファーストインプレッションは、ジャンプがなくスピード感の増した『原神』といったところでしょうか。
WASDキーで移動を行い、マウスの左クリックを使って通常攻撃。雑に左クリックを連打していても、ド派手な連続攻撃を繰り出してくれます。また、攻撃時に自動で敵をロックオンしてくれるので、戦闘は非常に楽々。プレイ中も自然とアクションに集中できるのがとてもよきです。
Eキーの特殊スキルとQキーの終結スキル(必殺技)を組み合わせて敵を攻撃していき、持続的に攻撃することで敵のブレイク値を溜めていくのが戦闘の基本のようです。ブレイク値が100に達すると敵がブレイク状態になり、一定時間動けなくなります。
ブレイク状態の敵に重撃効果のある攻撃を当てると、連携スキルを発動! カウントダウンが発動して、制限時間内に左右どちらかのキャラクターを選択することで、該当キャラクターの連携スキルが繰り出されます。これらのアクションは本当に難しい操作は必要なく、なんか自然に左クリックしてたら連携スキルの連続で敵を倒していたなんていう、ある種の無双感を味わえたりもします。
『ゼンゼロ』を試遊するならここに注目!
今回の試遊に行こうと思っているユーザーさんに向けて、『ゼンゼロ』をより楽しめるために押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
カメラワーク
3Dアクション作品では、敵をロックオンする機能があっても、ゲームスピードによっては自分の位置を見失うことがたまにあります。今回の試遊でキャラクターを動かした限りでは、スピーディな戦闘を繰り広げているのに、そういった事象がまったく起こらなかったことは純粋に驚きです。攻撃をすれば常に敵を正面を捉えつつ、要所のアクションでキャラクターをアップにして臨場感を引き立てているのを体感できました。
ちょっと気になって過去の先行プレイ動画などを見直してみたのですが、画面揺れが強くてカメラワークで少し酔いそうになってしまったんですよね。今回のプレイではそういったことも一切ありません。うしろでアクション部分の撮影してくれた取材スタッフは今回初めて『ゼンゼロ』のプレイ画面を見たのですが、カメラ酔いなどはしなかったとのこと。
キャラクターデザインと揺れ
クールビューティにケモノにメイドに猫耳剣士に仮面ガンナー。あらゆる需要を取り入れながら、どのキャラクターも特徴的な要素が満載なのが見てて飽きません。例えば、残りプレイ時間1分とかになったら、高難易度挑戦を選択して、全キャラクターを1度眺めてみるのもオススメします。
そして、ストーリーやキャラクター選択画面で“ニコ・デマラ”を見ていて思ったんですよ。こう、なんとも言えないんですけども……ものすっごい揺れるんですよね……胸部が。HoYoverse作品のなかでも、このモーションには異質さを感じたというか「どこかが柔らかくなるエンジンでも積んでいるんですか?」と思うほどに豪快な動きを見せていました。
やり込み要素の可能性“極限回避”
高難易度挑戦を選択したとき、ボスらしき敵の頭部あたりから発生する赤い光に注目してみてください。この光は敵が攻撃を行う予兆であり、これを見て回避のタイミングを計ることができます。
敵の攻撃に合わせて回避を行うと、キャラクターから青い光が発し、専用ボイスとともに“極限回避”が発動。いわゆるジャスト回避のようなもので、そこから素早く回避攻撃に繋げることできます。極限回避成功時、エフェクトとボイスの演出で盛り上げてくれるのはめちゃめちゃ快感を覚えますね。
余談:めっちゃめちゃパリィしたかった……
上の画像は公式Youtubeにアップされている“最新ゲームプレイトレーラー | gamescom2023”のものになるのですが、瞬時に味方と交代して、その味方が攻撃を受け流すといったプレイがありました。
このシーンをよく見ると敵のブレイク値が10増加しているので、突き詰めた戦闘を追求するのであれば、かなり重要なアクションになるのではないでしょうか?
これを見たときに「うぉー! ぜったいやりてー!」と思い、何度か並びなおして挑戦してみたのですが、これを再現することができませんでした……。極限回避を狙えそうなタイミングでEキー(キャラクター交代)を押してみたり、キャラクターの組み合わせを変えてみたり、キー同時押しをしてみたり。そもそもガードというコマンドがなく、スタッフさんに聞いてみても回答が得られなかったのでお手上げです。
動画のほうでは予兆の光が黄色かったり、キャラクターゲージ交代に対応するゲージが黄色くなっていたりと、試遊では確認できなかった要素があります。恐らくは、それが関係しているのではないのかなと予測します。
パリィに該当する行動を再現することができませんでしたが、極限回避とパリィを組み合わせたアクションなんか絶対に楽しいものに決まっているとビシビシ感じられているので、リリースされたらぜひ試してみたいと思います。
東京ゲームショウ2023開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……9月21日~22日 各日10:00~17:00
一般公開日……9月23日~24日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)2,300円(税込)
※小学生以下は無料
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