アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』3話感想。2度めのタイムリープは1996年! メッセサンオーに『痕』と『Piaキャロ』が並ぶ姿に古のオタクは涙

カワチ
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 TVアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』の第3話“もう一度みんなに会いたくて!”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』第3話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

メッセサンオーが懐かしい!

 1992年にタイムリープしたコノハがマウスを使ったアナログ16色環境でゲームを制作。その後、泊まり込みで作業を続け、ゲームを完成させるものの、2023年に戻ってしまう……という展開だった2話。てっきり、そのまま1992年に定着して物語が進んでいくと思ったのでこの展開には驚きました。

 2023年に戻ってしまったコノハは再び底辺イラストレーターとして過ごすことに。アルコールソフトでの充実した日々に思いを馳せ、またあの場所に戻りたいと願います。コノハの言葉使いが相変わらず独特で、自分の境遇を“どん底のぞこ”と言ったり、2度めのタイムリープを“おかわリープ”と表現したりして、おもしろかったですね。

 コノハは2023年のアルコールソフトの足取りを追って秋葉原のお店をはしごしますが、そこで登場したアフロの店長の声を演じるのは杉田智和さん! めっちゃいい声で笑ってしまいました。杉田さんを起用するのであれば、もしかしたら今後も彼の出番はあるのでしょうか?

 タイムリープする方法を探すコノハは、おばあちゃんから貰った『同級生2』のゲームがキーアイテムになっていたことを思い出し、かばんからおなじくおばあちゃんからもらった『痕』を取り出し、タイムリープすることに成功。ふたたびアルコールソフトを訪れます。

 しかし、そこは前回の1992年ではなく、4年が経過した1996年。復帰を希望するコノハにメイ子は制作環境が大きく代わり、次はPC-98ではなく、Windowsで作るつもりであることを伝えます。WindowsならWindows 10で使っていると自信満々のコノハですが、肝心のタブレットをタイムリープ時に水没させてしまったことで故障させてしまっていました。まぁ、Windowsと言っても、1995年にWindows 95が発売されたばかりですし、タブレットがあってもうまくいったかどうかはわかりませんが(笑)。

 そこでコノハがかおりに言い渡された役目は“Cage”。Windowsで制作するのを拒んで出ていった守を連れ戻すことでした。また雑用のようなことをすることにガッカリするコノハですが、すぐに気持ちを切り替えて守を“Cage”するためにアルコールソフトを飛び出していきます。

 秋葉原を探し回るコノハですが、今は無きバスケコートやメッセサンオーが当然のようにあったりして懐かしかったですね。自分も秋葉原に毎週のように通っていた時代なので原風景を見ているようでした。店頭に『痕』と『Piaキャロットへようこそ!!』が並ぶ姿はグッと来ましたね。

 なお、メッセサンオー前では新キャラクターの山田 冬夜も登場。原作では美少女ゲーム会社の社長ですが、アニメでは引っ込み思案のメガネっ娘に。ひとりで美少女ゲームを買えないので、コノハと一緒に買ってもらうという展開が描かれました。確かにオープンになった現代と違って、昔は美少女ゲームを買いづらかったかもしれませんね。というか、今はネットでポチるほうが多いでしょうし。

 お店では冬夜の恥ずかしがる姿やお目当てである『痕』と『Piaキャロットへようこそ!!』を見つけて目を輝かせる姿などが見どころ。めちゃくちゃかわいいキャラクターなので、今後の活躍にも楽しみ。原作の冬夜も若いころは大人しかったので、アニメ版の彼女の性格も変わっていくのか気になりますね。

 後半はついにコノハと守が……。PC-98が好きすぎて自分の子どものように話しかける守の姿が必見なのでぜひアニメ本編でご覧ください!

 はたして、コノハはこんなにもPC-98を愛する守をアルコールソフトに引き戻すことができるのか。来週も楽しみ!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


©若木民喜/みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)/16bitセンセーションAL PROJECT

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