大河ドラマ『どうする家康』41話感想。茶々の恐ろしい陰謀に思わずゾクリ…平和の願いもむなしく天下分け目の戦いへ

びえ
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 毎週日曜20時からNHKで放送の大河ドラマ『どうする家康』。第41回“逆襲の三成”のレビューをお届けします。

政治を意のままにする家康。ところが反感を抱く者も…?

 前回は、豊臣秀吉が亡くなり新たな政治の仕組みが作られていくなかで、家康と石田三成がだんだんと対立していく過程が描かれました。

 今回は、その三成が佐和山城へ隠居し、家康が政治の中心となったところから始まります。

 いきなりですが、秀吉の後釜に座った家康をよく思わない者たちによる、陰謀が明るみに出てしまいました。奉行や大老たちも一枚岩ではなく、なかなか難しい状況のようですね。

 茶々も、思うがままに政治を行う家康のことを苦々しく思っている様子。三成もまた、なにか考えがあって動いているようです。

 さて、家康のもとを2代目の茶屋四郎次郎が訪ねてきました。伊賀越などで家康のことを助けてくれた茶屋四郎次郎の息子に当たる人物です。

 ポルトガルの言葉が多少は分かるという彼に、遠い異国から流れ着いた海賊の通訳を頼んでいたようです。どうやらその海賊は、イギリス出身のようですが……?

 この人物こそ、ウィリアム・アダムス。後に三浦按針と名乗り、家康の外交顧問を務めることとなる人物です。この出会いは、国内のことだけでなく国外のことにも目を向ける、良いきっかけになったようですね。

反旗を翻す者が次々と…その背後で動く茶々の思惑とは?

 とはいえ、まだまだ国内に多くの問題が残されているのも事実。大老の上杉景勝に怪しい動きがあるとして、報告が上がってきます。

 新しい城を築いたり道を整備したりと、戦いの支度をしていると思われても仕方のない行動を繰り返しているようです。

 まずは慎重に話を聞くことになりますが、家康の代理人から送られた書状に対して、直江兼続は非常に長い返事をよこしました。“直江状”として有名なこの文書ですが、真偽のほどはよく分かっていません。

 このドラマの中では、家康を愚弄するような内容の手紙が送られてきてしまった、ということのようです。

 上杉を成敗するため会津へ向かう家康は、留守を鳥居元忠に預けることにします。久々に家康の家臣たちが集合しましたが、揃ったところは壮観ですね。

 それぞれ身につけている武具もとても立派で、思わずじっくり眺めてしまいます。色合いも華やかで美しいです。

 成長した家康の姿を見て涙を流す元忠には、ついもらい泣きをしてしまいそうになりました。留守中に何事もなければいいのですが……。

 嫌な予感は的中してしまいました。大谷吉継が止めるのも聞かず、三成は挙兵してしまいます。その背後には、茶々の存在もあるようです。ところが、三成と共謀していたはずの茶々から、家康へ向けて助けを求める手紙が送られてきました。

 こうなってしまっては、家康も無視することはできません。三成との対決を余儀なくされてしまいました。結局はまた、大きな戦をすることに……今の茶々の行動は、いたずらに戦いを煽っているようにしか見えません。

 本当の目的がどこにあるのか分からず、それが余計に恐ろしいと感じます。このまま茶々の思惑通りに、事が進んでしまうのでしょうか。

 天下分け目の戦いへのカウントダウンが始まったところで、続きが気になりますが、次回も楽しみに待ちましょう。

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