『信長の野望 出陣』信玄公祭り取材…の前に新府城で武田勝頼&桂林院の悲劇に思いを馳せながらガチャ50連。神引きなるか?【日記#67】

そみん
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 戦国ウォークゲーム『信長の野望 出陣』のプレイ日記をお届けします。

 今回は甲相駿三国同盟が好きな筆者(そみん)による旅日記をお届けします。

編集長×2がゆく甲府旅。新府城で武田勝頼&桂林院に思いを馳せながらガチャ50連

 どうも、電撃オンラインの編集長のそみんです。“編集長×2がゆく!”てな感じで、10月末に元電撃オンライン編集長・野村一真氏(歴史好き&信長の野望ヘビーゲーマー)と信玄公祭りに遊びへ……もとい取材をしてきました。

  • ▲北条の八王子城を遠目に見つつ、立川から甲府へ。
  • ▲SSR諏訪姫やSR飯富虎昌といったご当地武将を見かけ始めると、関東から甲信地方に入ったことを実感しますな。

【関連記事】攻略:『信長の野望 出陣』ご当地武将54名の入手エリアを紹介。太原雪斎、茶々、里見義堯、大友宗麟などのSSR武将の性能も解説!

■甲信地方のご当地武将
・SSR諏訪姫
・SR飯富虎昌
・R真田信綱
・R出浦盛清
・N穴山信君
・N室賀正武

  • ▲穴山梅雪こと穴山信君もご当地武将としてお迎え可能。
  • ▲電車移動中に信玄公祭りのスポットに遭遇。甲府城と合わせて訪問しておきました。

 メイン目的は信玄公祭りですが、せっかくなので武田家ゆかりの地も巡りたい……というわけで、祭り本番の前日入り。甲府駅を通り過ぎて、韮崎の地・新府駅へと降り立つことに。

  • ▲新府駅から東京駅まで約3時間。中央線って、すげー!
  • ▲山城に向かう前にロッカーに荷物を置いて……と思っていましたが、無人駅でロッカーとかナシ。でもICカードでの乗降はできるところにJRのすごさを感じました。

 そう、武田信玄の武田晴信(信玄)と諏訪姫(諏訪頼重の娘)の間に生まれた四男であり、武田家最後の当主となった武田(諏訪)四郎勝頼公が新しい府中を開いた場所ですな。

 余談ですが、歴史の教科書だと長篠の戦い(1575年)の敗退で武田家が滅亡したかのように見える部分もありますが、武田勝頼が自害したのはそれから7年ほど後となる1582年のこと。むしろ武田家が最大版図を広げたのは信玄ではなく勝頼の時代であるなど、個人的には武田勝頼はもっと評価されてもいいんじゃないかと思っています。
(北条氏政なんかも過小評価されがちで切ない部分もありますが)

 新府に築かれた新府城(跡)は続日本100名城にも選ばれている平山の城。すべてを語ると長くなりますが、ざっくり言うと、織田家などの侵攻に備えた武田勝頼が躑躅ヶ崎館から“新たな府”として本拠地移転を行った城となります。

 通説では真田昌幸が縄張りをしたとされる天然の要害ですが、完成前に織田信長の甲斐侵攻を受け、武田勝頼自らが火をつけて城を廃棄。築城起工は天正9年2月15日で、入城(天正9年12月24日)から落城(天正10年3月3日)まで、勝頼の在城期間はわずか68日間と言われています。
(むしろ新府城が戦で使われたのは、武田家滅亡&本能寺の変の後の天正壬午の乱のこと。徳川家康が北条氏直と戦った本陣として使われました)

 その後、岩殿城を目指した勝頼は小山田信茂の離反により、天目山へと転進。その途中、田野の地にて3月11日には嫡男の信勝、正室の桂林院とともに自害することに。勝頼の享年は37歳。桂林院は19歳。

 なんかもう、ここまででもせつないワード連発ですよね。でも、武田勝頼と桂林院の背景を知ると、さらにせつなくなるわけです……。

 寄り道となりますが、武田勝頼と桂林院について触れておきます。個人的には伊東潤先生の小説『武田家滅亡』(角川文庫)で、武田家、そして勝頼たちへの思いが深くなりました。


●『武田家滅亡』あらすじ(商品紹介ページより)

 信玄亡きあと屈指の大国を受け継いだ武田勝頼は、内憂外患を抱えていた。近隣諸国からの脅威に加え、財政逼迫や家臣との対立も勝頼の孤立を深めてゆく。

 こうした状況のもと、同盟国・北条家から嫁いだ桂姫は、勝頼の苦悩に触れて武田・北条両家の絆たらんとするが…。

 信玄をも上回る武人の才に恵まれながら悲劇の主人公となった勝頼の後半生を、歴史小説界に現れた破格の才能が活写する本格歴史長編。


 桂林院といえば、に奉納したとされる祈願文(北条夫人願文)が有名ですね。

 そもそも桂林院は北条氏康の娘。氏康の娘は政略結婚が多く(まあ、別に北条家に限ったことではありませんけど)、今川氏真に嫁いだ早川殿(蔵春院)、古河公方足利義氏に嫁いだ浄光院なども知られています。  天正10年1月に木曾義昌が裏切り、祈願文を収めたのが2月19日のこと。苦境にある武田勝頼に寄り添い、神に願いを込めた名文です。新府城の廃棄が3月3日ということを考えると、本当に心が痛みますね。  当時、同盟が破綻した時点で夫人は実家に戻る・戻されることが多い中、桂林院は最後まで夫の武田勝頼とともにあり、ともに自害をしたというエピソードでも知られています。(前述の『武田家滅亡』でも掘り下げられている部分ですな)
  • ▲ちなみに新府城は続100名城として、名所扱いとなっています。いつかは名城武将として武田勝頼をお迎えできるようになるといいなあ。
 さて、そんな新府城跡があるのは、新府駅から歩くこと10~15分ほどの山の中。山道を歩くなかには門や曲輪(くるわ)の跡もあり、山城であった当時の様子がしのばれます。  特に印象に残ったのは、桝形虎口や三日月堀を感じられる大手の部分。眼下を一望できる地形を含めて、まさに要害堅固な拠点といったところ。
  • ▲ああ、攻めにくそう&守りやすそう。
  • ▲堀があった場所を見下ろすとこんな感じ。敵軍の進行を把握しやすい場所ですな。
 そして本丸跡の広さも心に残りました。藤武稲荷神社のほか、武田勝頼公霊社も存在。社の両側には、武田十四将霊碑も並んでいました。
  • ▲勝頼の在城六十ハ日間が心にしみます。
 武田といえば武田信玄の重鎮である武田二十四将が有名で、信玄公祭りでも出陣するのですが、新府城に霊碑がたてられているのは十四将。長篠の戦いで命を落とした山県昌景や馬場信春らの名前が並びます。 (ちなみに10月31日までは共闘イベントで山県昌景と戦っていたわけで……ちょっと複雑な気分でした。苦笑)
  • ▲赤備えで知られる武田四天王の山県昌景を倒すことで、井伊の赤備えであるSSR井伊直政をお迎えすることができました。
 真田幸隆の息子で、真田昌幸(三男)の兄である信綱・昌輝も長篠の戦いで奮戦した者たちで、十四将に数えられていました。こうして見ると長篠の戦いでいかに武田家が大きな損害を受けたのかがうかがい知れますが……このあたりは、見方によっては武田家の旧勢力が一掃されたことで、むしろ武田勝頼の新体制への移行につながった一面があるかもしれませんね。このへんを語り始めると長くなるので、割愛しますが。  さて、せっかくそんな武田家スポットに来たことで、武田家とゆかりある真田親子(昌幸・信幸)のピックアップガチャを惹きたかったのですが、残念ながら特別登用“第一次上田合戦”は10月26日で終了済。むむ。  取材時(10月28日)に開催されたばかりだった敵襲イベント関連ガチャ=直江兼続&長野業正のピックアップガチャに挑むことに。  ……武田家ゆかりの地でライバルたる上杉家の重鎮を狙うというちぐはぐさに総ツッコミを受けそうですが、えと、SSR武田信玄を狙う気持ちもあったということで、お許しいただければ!
  • ▲いきなり赤門&好機! 武田の赤備え、来ちゃったりして!?
  • ▲長宗我部元親でした!
  • ▲またも好機だと!?
  • ▲毛利輝元殿! なんか四国や中国の風が吹いている?
  • ▲出陣! 武田信玄かピックアップ武将に期待!
  • ▲上州の黄班の名 聞いたことはござろう。
  • ▲SSR長野業正、出陣!
 てなわけで、50連でSSR3枚という、なかなかの神引き振り。新府城というパワースポットの効果はある意味でしっかり発揮されたのではないでしょうか。
  • ▲武田信玄の侵攻を6度に渡って撃退した長野業正さん。
  • ▲下山するための階段は……急すぎない!?
  • ▲命の危険を感じて、横向きカニ歩きで降りることに。
  • ▲ちなみに隣には乙女坂なる参道も。こちらはそれなりに安全な感じでした。
 その後、甲府駅前で名物“ほうとう”を食したあと、甲斐善光寺で日本一の鳴竜、戒壇めぐりを体験。戒壇めぐりは20年以上前に信濃善光寺でも体験したことがありますが、暗闇のなかを手探りで無心で歩き、光の中に戻ってくる体験は、まさに死から生への生まれ変わり体験といったところ。
  • ▲スタンダードなかぼちゃほうとうを食べましたが、ボリューム満点で夜までおなかいっぱいに。ちなみにクマ肉のほうとうもあるそうで……いつか試してみたいジビエ~。
 ちょうど11月26日までは善光寺5か所で『Re:ゼロから始める異世界生活』コラボが実施中なのですが、スバルの“死に戻り”と戒壇めぐりは通ずるところもあり、非常に面白いコラボだと感じました。  こうして甲斐での1日目が終わり、旅館で一泊したあとはいよいよ信玄公祭りの取材に出陣! となるのですが、それはまた次回でお届けします。

秋の旅行のおともに『信長の野望 出陣』はいかが?

 10月末~11月は紅葉シーズンなので観光地が混み合う部分はありますが、秋の旅行のおともに位置情報ゲームの『信長の野望 出陣』はピッタリですよ!  11月16日から行われるJR東海コラボでは、特別な称号やSSR【東海道に出陣】織田信長を獲得可能。東海道新幹線のぞみ停車駅への訪問などで達成できるパネルミッションを完全達成することで報酬がもらえるので、こちらも旅行とあわせて楽しみたいところですね。

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