【レビュー】『BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)』復帰したからこそわかる、今の“ブルプロ”をアップデート内容になぞりながら語りたい

電撃オンライン
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 バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオによる共同プロジェクトチーム“PROJECT SKY BLUE”が手掛けるPC向けオンラインアクションRPG『BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)』のレビュー記事をお届けします。

 11月22日に行われたアップデートにより、武器育成の新要素として“限界突破”や、クラスレベルが最大まで到達したあとに得た経験値を貯めることでアイテムと交換できる専用トークンが入手できる機能“エクシードシステム”など、さまざまな新要素が実装されました。


 本記事では「注目のアップデート内容をレビュー!」というわけではありません。リリース当初にLv50まで上げていたプレイヤーが、この機会に復帰&クラスレベル1から再スタート! 11月22日のアップデートによって“今の『ブルプロ』がどう変わったか?”を、実際にプレイして思った感想とともにお届けしてみようかと思います。

新パレットシステム

・タクティカルスキルのセット数が最大4つ→最大8つに増加
・クラスレベル8で解放

 元々、使用できたタクティカルスキル(以下、Tスキル)の枠が4つから、サブパレットの実装により8枠に増加しました。今までのTスキルと同様に、装備変更画面でメインパレッドにTスキルを4つ、サブパレッドに別のTスキルを4つセット。切替はホールド式かトグル式(初期設定はトグル式)をオプションで切り替えることが可能です。自分はキーボード&マウスでプレイしていて、マウスのサイドボタンにサブパレット切り替えを設定しています。

 今回はイージスファイターでプレイしてみたのですが、バフ系のTスキルを3つ(ウォークライ、ブラッドアックス、イグニッション)セットしつつ、攻撃系のTスキルを5つ使えるようになったのは、使用感も立ち回りも大きく変化していました。ただ、8つのスキルのインターバルを把握しきれなかったり、そもそも切り替えが慣れてなくて操作ミスをしたりと困惑する部分もあります。

 ただバフ系やインターバルが長すぎて使いにくかったTスキルも、気兼ねなく入れられるようになったのはいいですね。スキル回しを考えるのも面白いですし、フィールド狩りでは攻撃系のTスキルだけで構成して、フィーリングでTスキルを連発するといった遊び方も堪能できました。

 クラスによって差異はあると思われますが、スキル選択の自由度と戦略の幅は広がっています。Tスキル構成によっては、インターバル待ちで通常攻撃をする時間が長くなるほど戦闘が単調になりがちだったので、今回のアップデートである程度は払拭できたのかなと感じ取れました。

シナリオミッションの報酬内容を調整

・シナリオミッションでメインクエスト進行に応じた装備品を入手可能
・メインクエスト進行中、シナリオミッションの初回クリア時に、次のバトルで必要な装備品を報酬として受け取れるように変更

 今回のプレイで一番変化を感じたのがこの要素。今まではシナリオミッションを進めたくても、挑戦するためのバトルスコアが足りなくてE-イマジンや武器作成に時間を取られてしまい、なかなか先に進めないといったことがほとんどでした。

 しかし、久々にプレイしてみたら報酬内容の変化が一目瞭然。バトルスコアで足止めを食らうといったことはほとんど起きず、武器やE-イマジンの更新で悩まずにガンガン進めるようになっています。

ミッションの報酬を追加

・調査、追加調査、上級調査で出現する一部エネミーから低確率でドロップしていた宝箱(ドロップ報酬。リザルト時に武器を獲得)のドロップ確率を大幅に上昇し、ドロップするエネミーを増加
・ドロップ報酬にE-イマジンを追加

 シナリオミッションと同様に、武器とE-イマジンの入手チャンスが大幅に上昇。アドベンチャーボードのクリア条件や、武器作成素材の回収のためだけに行っていた追加調査が、報酬目的としても楽しめるような“ご褒美”がしっかりと用意されているのは嬉しいポイントです。初回クリア時の経験値量の多さも相まって、装備回収と並行してレベル上げも捗ります。

特定状況での戦闘不能後に発生するペナルティの軽減および虚弱効果を撤廃

・フィールド、自由探索ミッションで戦闘不能になった際の復活までのカウント秒数を20秒→10秒に変更
・各コンテンツで落下による戦闘不能後に自動復活(リスポーン)した際のHP量を10%→50%に変更
・フィールド/自由探索ミッションで落下や救護可能時間に救護を受けることなく自ら復活(リスポーン)を行った場合の虚弱時間60秒→0秒に変更

 これに関しては待っていましたとしか言いようがない調整です。よくある“移動中に不注意で崖から落下して戦闘不能→復帰して虚弱状態で移動が遅くなって面倒!”といったことがなくなりました。正直なところ、リリース当初はこれがあまりにもプレイ意欲を阻害する要素であったので、これを撤廃したのはナイスです。

街以外でもクラスチェンジ可能

・フィールド、自由探索ミッション内でのクラスチェンジが可能

 今まで街でしかクラスチェンジできなかったのが、フィールドと自由探査中にもできるようになりました。個人的にですが【メインのクラスでアドベンチャーボードを消化→街に戻ってクラスチェンジ→アドベンチャーボードの報酬受け取り→またメインのクラスに戻してフィールドに戻る】といったことを、いちいち街に戻らず即座にクラスチェンジして消化できるようになったのは良調整ですね。

そのほか利便性の向上や時短要素を感じ取れたアップデート

●マウント騎乗時のダッシュゲージ軽減
・ダッシュ時の消費ゲージ量を現在の半分に調整
・ゲージ回復速度を現在の2倍速に調整

●ワープの使用感を改善
・非戦闘状態であれば転送待機時間のカウント無しで空間転送が可能

●リキッドメモリをキャンプで利用可能
・メモリスタンドのリキッドメモリ一覧で、未所持のリキッドメモリを表示
・メモリスタンドのNPCがフィールドに登場

●“今すぐパーティ”機能の改修
・メイン画面から“今すぐパーティ”のON/OFF切り替え可能に
・他キャラクターが”今すぐパーティ”をONにしている状態がわかるように変更
・判定距離を改修し、より近くのキャラクターとパーティを組みやすくなるよう変更
・メイン画面からパーティの離脱が可能(パーティリーダーはパーティメンバーが6人の場合に限り、メイン画面から離脱可能)

●アドベンチャーボード
・一部のアドベンチャーボード(冒険者ランクボード、武器ボード)のコンプリート報酬に“ガシャチケット”を追加
・アドベンチャーボードのコンプリート数に応じてガシャチケットが獲得可能なアチーブメントを追加
・アドベンチャーボードの詳細画面で、他のアドベンチャーボードに表示を切り替える左右送り操作機能を追加

 ワープの使用改善であったり、キャンプでのリキッドメモリスタンドのNPC配置であったりと、プレイヤーが欲していた施策やアップデートをどんどん取り入れようとしているのは肌で感じ取れました。クエストやアドベンチャーボードの仕様といった、改善してほしいと思う部分はまだまだありますが、このあたりは今後のアップデートに期待しながらまたプレイしてみようと思います。

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